世界の街角

旅先の街角や博物館、美術館での印象や感じたことを紹介します。

ハリプンチャイ国立博物館・#3

2015-12-15 10:10:11 | 博物館・タイ
<続き>



ベンジャロンに混じってスコータイとシーサッチャナラーイ陶磁が、上写真の左に展示してあった。
シーサッチャナラーイの青磁碗で蓮花の劃花文で、最もポピュラーな題材である。
スコータイの魚文鉢で特筆すべきものはないが、このように焼き歪で変形した鉢も流通していたことが伺える。
注ぎ口が欠けているが、黒褐釉の発色が鮮やかなランパーンのトゥン・タオハイ窯の製品である。ランパーンで見ずして当該博物館で見れたのはラッキーであった。

以下、Wat Saen Khao Hoaから出土した陶片の数々である。明の青花磁器の陶片も混じっている。
下は、サンカンペーン鉄絵双魚文盤の陶片で、その横には明磁の陶片である。
上はパーンの陶片と思われる。
この鉄絵の盤片では焼成地がよくわからない。写真に示していないがスコータイ、シーサッチャナラーイの陶片も展示してある。元染や明磁はタイ湾か北上したものではなく、雲南からメコンの水運によ南下したものであろう。
それにしても1000m級の山脈や山塊を越えて、チェンマイやランプーンの地に交易で運ばれてきたことに感嘆する。




                                <続く>


さすが産経

2015-12-15 07:40:09 | 日記
昨日(12月14日)のBangkok Postをみていると、南沙諸島の台湾領・太平島で,台湾が記念式典をしたとの記事である。英名・Its Aba島で滑走路と灯台をオープンしたとの写真入りの記事である。
滑走路は1150mで2007年に完成しているが、それを改修し、3,000トン級の船舶が接岸できる埠頭と灯台を完成させ、去る12日に完工式と記念碑の除幕を行った。馬英九も出席予定であったようだが、米国から暗にNoサインがでたようだ。記事によると陳威仁内相、王崇儀海岸巡防署長が出席したとのことである。
記念碑は馬英九の揮毫で「和平南海国疆永固」、南シナ海の平和と台湾領の堅固で永遠な防衛とでも云うのであろう。
このバンコクポストの記事を見て、日本ではどのような報道がなされているのか?インターネットで検索すると、さすが産経はしっかり報道しているようだ。それに対し大手は?・・・チェンマイ暮らしが8カ月になったのでよく分からないが、中国に遠慮して報道しないのか?・・・もしそうであれば、何となんと報道機関にあるまじき行為。タイは中国とは比較的友好であるが、そのようなことはおかまいなしに報道している。報道機関の責務を忘れていないということだ。
朝日、読売、毎日さん報道しているようなら、ごめんなさいだが、報道していなければ、中国の提灯もち以外の何物でもないのか? 或いは情報収集能力の欠如か? いずれにしても何たるをいわんや。