地元にありながら十数年振りである。特別展で「伊都国」を取り上げているとのことで行ってみた。今年の春、吉野ヶ里や平戸を訪れた際、糸島の伊都国王墓や歴史博物館へ行ってみたかったのだが時間がなく、行けずじまいであった。
結論から先に云えば、日本国内最大鏡である径46.5cmの内行花文鏡は、その大きさは見るに値するものであったが、その他は期待の大きさに対し、拍子抜けするほどで残念であった。
荒神谷博物館の敷地と云おうか、博物館の建物の南の谷で1984-1985年に銅剣358本、銅鐸6個、銅矛16本が出土した。これらはいずれも国宝に指定され、多くが島根県立出雲歴史博物館で一括展示されている。その一部が、ここ荒神谷博物館で展示されていたので、以下紹介する。





以下、発掘現場の再現ジオラマである。見るからに整然と並べて埋納したものである。これらは誰が何の目的で埋納したのであろうか? その論たるや百家争鳴である。いずれも成るほどと思えるが、何かが抜けているように思われる。しかしながら、クニの滅亡というか終焉に絡むできごとであろう。


次回は、期待外れであったが「伊都国展」にちなむ話を紹介したい。
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