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今回は仁徳天皇陵出土遺物を紹介する。遺物といってもすべて復元品である。仁徳天皇そのものではなかろうが、出土品をみていると立派な一言。仁徳天皇に繋がるそれなりの権力者の副葬品であろう。
仁徳天皇陵は立ち入り禁止であるうが、明治5年堺県により前方部拝所側の中段中腹で石棺が発見され、そこから出土した品々である。現在は発掘はおろか立ち入るのも禁止されている。
金が鍍金された冑と短甲(鎧)である。戦場で着用すれば目立ちすぎて狙われる。これは儀礼用であろう。さすが権力者との印象である。
ガラスの容器は、中国ないしは半島からの渡来品であろう。権力者しか入手しえない品々である。
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