<続き>
<第3期:ティローカラート王―パヤ・ケーオ王(1441-1525)>
この期間は、全ての面に渡ってランナーは繁栄した。仏教とその芸術が盛んで、その黄金期として知られている。
ティローカラート王は、スコータイから僧侶を招き、仏教について学んだ。彼は1477年、第8回の仏教世界結集をチェット・ヨート寺院で行い、仏教経典や教義の正当性を検討した。この時期ランナー文学は頂点を迎えた。
(スケッチは、ワット・チェットヨート)
多くの仏教経典、歴史書及びその他の文献が、この時期に完成した。それらの一部の文献が今日残存し、現タイ語と英語に翻訳されている。
この時期の芸術は、スコータイの影響が拡大するとともに、土着の源(ソース)も寄与した。ランナーの彫像はアユタヤ、ウートン様式と接触があった証拠を示している。しかしながら北タイのパヤオ、ナーン、ファンで新しい様式も出現している。
精緻な青磁がチェンマイや他の北タイ地域で生産された。仏教に関する絵画は、多色の彩色で飾られた。その幾つかの事例をチェンマイ国博で見ることができる。9回にわたって連載して来た。これからチェンマイ国立博物館を見学される方の参考になれば幸甚である。しかし、現在リニューアル工事中で全貌が見学できないのが残念である。
<了>
<第3期:ティローカラート王―パヤ・ケーオ王(1441-1525)>
この期間は、全ての面に渡ってランナーは繁栄した。仏教とその芸術が盛んで、その黄金期として知られている。
ティローカラート王は、スコータイから僧侶を招き、仏教について学んだ。彼は1477年、第8回の仏教世界結集をチェット・ヨート寺院で行い、仏教経典や教義の正当性を検討した。この時期ランナー文学は頂点を迎えた。

多くの仏教経典、歴史書及びその他の文献が、この時期に完成した。それらの一部の文献が今日残存し、現タイ語と英語に翻訳されている。
この時期の芸術は、スコータイの影響が拡大するとともに、土着の源(ソース)も寄与した。ランナーの彫像はアユタヤ、ウートン様式と接触があった証拠を示している。しかしながら北タイのパヤオ、ナーン、ファンで新しい様式も出現している。

<了>