我が家では、新垣結衣さんのことを「天使」と呼んでいる。
ヨメ、大学3年の息子、高校1年の娘、そして、私。
みんなガッキーが、好きだ。
時に、テレビ局の孫請けのような形で仕事を貰っているフリーランスの私は、打ち合わせで、ときどきテレビ局に行くことがある。
日本テレビとNHK、テレビ東京が多い。
2年以上前だったと思うが、汐留の日本テレビの廊下で新垣結衣さんとすれ違ったことがある。
私は目が悪いので、すれ違う寸前まで、まったく気付かなかった。
背の大きい女の人が歩いてくるな、と思っていたが、それがガッキーだとは思わなかった。
これほど簡単に天使と遭遇することなど、ありえない、と私の脳が想定していたのだと思う。
だから、まったく心が無防備だった。
しかし、すれ違ったとき、私の体の中で何かが震えた(そう感じた)。
そして、ほとんど反射的に、すれ違った女の人の顔を目で追っていた。
それが、ガッキーだと認識するまで、1秒以上の時を要した。
その間に、天使は私に後ろ姿を見せて、少しずつ遠ざかっていった。
マネージャーらしき女の人と、天使は「フフフ」と笑いながら遠ざかっていった。
天使の匂いだけが残った。
香水の匂いではない。
何とも表現しようのない四次元の匂いが、私の周りの空間に充満しているような気がした。
それは、オーラと言っていいものかもしれない。
そのとき、ああ、やっぱり新垣結衣は天使だったんだ、と思った。
そのことを家に帰って家族に話したとき、娘に「何だよ、ちっともわからないぞ! もっとわかりやすく説明しろよ」と怒られたのだが、どんな言葉を使っても、そのときの感覚を説明できないのである。
だって、オーラなんだから・・・・・。
2ヶ月ほど前、息子が「ブックオフで新垣結衣のファーストアルバムの中古を500円で売っていた」と喜びを露わにして、帰ってきた。
天使のアルバムを500円で買うか、と思ったが、買っちまったもんは、仕方がない。
家族揃って、天使の歌声に耳を澄ませた。
天使は、歌が上手とは言えなかった。
部屋を微妙な空気が流れていった。
そして、全曲を聴き終わったあと、娘が言った。
「柴咲コウの下手な歌は想像できない。
そして、ガッキーの上手い歌も想像できない。
だから、ガッキーは、これでいいのだ」
家族全員が、大きく頷いた。
ヨメ、大学3年の息子、高校1年の娘、そして、私。
みんなガッキーが、好きだ。
時に、テレビ局の孫請けのような形で仕事を貰っているフリーランスの私は、打ち合わせで、ときどきテレビ局に行くことがある。
日本テレビとNHK、テレビ東京が多い。
2年以上前だったと思うが、汐留の日本テレビの廊下で新垣結衣さんとすれ違ったことがある。
私は目が悪いので、すれ違う寸前まで、まったく気付かなかった。
背の大きい女の人が歩いてくるな、と思っていたが、それがガッキーだとは思わなかった。
これほど簡単に天使と遭遇することなど、ありえない、と私の脳が想定していたのだと思う。
だから、まったく心が無防備だった。
しかし、すれ違ったとき、私の体の中で何かが震えた(そう感じた)。
そして、ほとんど反射的に、すれ違った女の人の顔を目で追っていた。
それが、ガッキーだと認識するまで、1秒以上の時を要した。
その間に、天使は私に後ろ姿を見せて、少しずつ遠ざかっていった。
マネージャーらしき女の人と、天使は「フフフ」と笑いながら遠ざかっていった。
天使の匂いだけが残った。
香水の匂いではない。
何とも表現しようのない四次元の匂いが、私の周りの空間に充満しているような気がした。
それは、オーラと言っていいものかもしれない。
そのとき、ああ、やっぱり新垣結衣は天使だったんだ、と思った。
そのことを家に帰って家族に話したとき、娘に「何だよ、ちっともわからないぞ! もっとわかりやすく説明しろよ」と怒られたのだが、どんな言葉を使っても、そのときの感覚を説明できないのである。
だって、オーラなんだから・・・・・。
2ヶ月ほど前、息子が「ブックオフで新垣結衣のファーストアルバムの中古を500円で売っていた」と喜びを露わにして、帰ってきた。
天使のアルバムを500円で買うか、と思ったが、買っちまったもんは、仕方がない。
家族揃って、天使の歌声に耳を澄ませた。
天使は、歌が上手とは言えなかった。
部屋を微妙な空気が流れていった。
そして、全曲を聴き終わったあと、娘が言った。
「柴咲コウの下手な歌は想像できない。
そして、ガッキーの上手い歌も想像できない。
だから、ガッキーは、これでいいのだ」
家族全員が、大きく頷いた。