リスタートのブログ

住宅関連の文章を載せていましたが、メーカーとの付き合いがなくなったのでオヤジのひとり言に内容を変えました。

アカデミー賞ですか

2011-02-28 10:36:17 | オヤジの日記
ネットで見ていたら、アカデミー賞の発表があるらしい。

大騒ぎというほどではないが、日本でも毎年注目されている賞だ。

日本人のだれそれが候補に上がると、お祭り騒ぎになることもあるようだ。

ただ、これはあくまでもアメリカの賞なのである。
騒ぐほどではないのでは・・・・と私はいつも思っている。

カンヌやベルリンなどの国際的な映画祭は、ニュースとしても映画業界にしても価値があると思う。
しかし、アカデミー賞は、一国の賞に過ぎない。

アメリカ人の偏った感性で選んだ賞に、大きな意義があるとは思わない。

ただのローカルな賞扱いでいいのではないかと思う。

そう言うと、反米だ、などと取られそうだが、私は反米でも、反中でも、反韓でもない。いたってニュートラルな男である。

賞ではなくて、「ショー」なら受け入れるが、ご大層な権威付けは好まない。

そして、日本アカデミー賞。

まるでアメリカに媚びるかのように同じ「アカデミー」という名をつける底の浅い感性に、私は鳥肌が立つ。

その名を目にすると、大好きな映画を汚されたような気分になる。


「日本映画賞」では、いけなかったのか。

自国の言葉と文化をもっと尊重・尊敬してもらいたいものだ。


世間虚仮

2011-02-27 09:06:27 | オヤジの日記
私の好きなことば。

「世間虚仮(せけんこけ)」

簡単に言うと、この世にある物事はすべて仮の物であるということ。

本来なら、このあとに「唯仏是真(ゆいぶつぜしん))」というのが続くらしいが、私は罰当たりにも無心論者なので、仏の教えだけが真実であるとは思っていない。

だから、前半の「世間虚仮」のみを好きなことばとしている。

この世のもののほとんどは、他人様が作ったものである。

だから、自分にとって、実態を感じない。
つまり、仮のもの。

金も家も世の中にあふれる様々な物質は、すべて私にとっては仮のものである。

つまり、身の回りすべてが、仮住まいのようなものだ。

執着を感じない。

おのれの命だけが、かろうじて実態と実感を持っている。

心臓の拍動を感じるから。
四季の匂いを感じるから。

自ら命を立った小学校時代の友人の三回忌がもうすぐ来る。

彼も、この世が仮住まいだと思っていたら、死ぬことはなかったろうに。


無知なメディア

2011-02-26 11:03:33 | オヤジの日記
エジプトの次は、リビア。

民衆パワーは、侮れない。

独裁政権に閉じ込められた日ごろの不満が、一気に爆発すると、猛烈なエネルギーになる。

カダフィ大佐は、これから、どうなるのか、どうするのか。

民衆に武器を向けるという行為は、かなり切羽詰った状態だということ。

シナリオは、失脚に向かうのか、あるいは殺戮に向かうのか。
カダフィが、失脚したとしても、実権を軍が握ってしまったら、同じことのような気もするが。

民衆パワーとインターネットパワー。
どちらも大きいが、昨今特に影響力があるのは、インターネットパワーだろう。

インターネットに流される情報の半数以上は、勘違いか嘘で占められているが、そんな状態ではあっても、世界情勢の流れは、ある程度把握できる。

民が、ネットに流される自由な空気に触れたら、おのれの国の不自由さが増幅されて感じるのは、当然のことだ。

ただ、アジアの民主化されていない二つの国では、ネット封鎖というのは、まだ効果的らしい。

アジア人は、権力者を「帝(ミカド)」のような感覚で、恐れ崇めているから、抵抗よりも我慢を選ぶ傾向にある。

民衆のパワーという点では負けないと思うのだが、アジア人は権力者への服従を肯んずる傾向が強い。

それは、美徳なのか、無知なのか。


無知と言えば、メディア。

彼らは、エジプトにしてもリビア情勢についても、事変が起きてからスコールのように伝えだした。

報道のプロなら、その前から前兆を感じ取っていたはずである。
何かが起きそうだ、というようなことをあらかじめ伝えるのがメディアの役目ではないのか。

それもせずに事変が起きてから、嬉々として報道合戦を繰り広げるというのは、私にはプロ意識が足りないとしか思えない。


さあ、カダフィは、どうする?
どうなる?

知り得る情報を総動員して、正確に伝えてくださいよ。
メディアさん。


そろそろ都知事選の話題がちらほらと

2011-02-25 09:38:14 | オヤジの日記
ネットで、ヒガシコクバル氏が東京都知事選に出るという見出しを見た。

中身は読んでいない。

マスコミは、憶測と妄想で記事を書くことが多いから、本人が出馬表明をするまで私は信じないようにしている。

適当にセンセーショナルな記事を作っておいて、もしそれが虚構だったとしても、マスコミは「あの計画は頓挫した」とか「もともと無理な計画だった」と書いて、妄想記事を正当化する場合がある。

本人の談話も捏造する場合がある。

だから、本人が自分の声で喋っている姿を見るまでは、私は信用しない。


しかし、ヒガシコクバル氏は、何をしたいのだろうか。

私は彼がテレビに出ているのをたまに見ただけだから、彼が宮崎県知事のとき、何をなしたかをよく知らない。

これが本来の政治家の姿なんだろうか? といつも思っていた。

もし都民の気まぐれで当選したら、またあれを繰り返すのだろうか。

そうだとしたら、嫌だな。

私のヨメなどは、無条件にヒガシコクバル氏に投票すると言っているが、私はテレビに出た回数だけで、都知事を決めたくはない。


本当に、出るんだろうか?



コンビニで血まみれ

2011-02-24 07:25:03 | オヤジの日記
公共料金を払い忘れたので、深夜あわてて自転車でコンビニに走った。

レジで支払っているとき、不思議な気配を感じて入り口の方を見ると、20歳前後の若者が入ってきた。

顔が赤い。
赤いと言っても、酔っ払っているわけではない。
鼻から血を流しているのである。

彼が、私の後ろを通り過ぎようとしたとき、右耳の後ろからも血が出ているのが見えた。
それも、けっこう大量に。

それを見て、「血が出てるよ」と私は言った。

男は、「知ってる」と答えて、鼻を押さえた。
表情は、目に何か異常な力が入っているような不気味なものだった。

そして、男が言う。
「痛くねえから、大丈夫だよ」

しかし、鼻と耳の後ろから流れ続けている。

レジの男と顔を見合わせた。

コンビニのマニュアルでは、こんなとき、どうしろと書いてあるのだろうか。
「警察に連絡」とでも書いてあるのか。

しかし、レジの男は立ち尽くすだけで、何の行動も取ろうとしなかった。

血だらけの若い男は、目を血走らせて、コンビニ内をうろついている。
ただ、「痛い」とか、騒ぐことはない。
静かに歩いている。

大丈夫かい? ともう一度声をかけた。

「大丈夫だよ」と男。

大丈夫なら、いいか。

あとは、コンビニの店員に任せよう。
私が口を出すことではない。

支払いを済ませた私は、コンビニを出ようとした。

そのとき、男が「あんた」と言った。

俺のことか?
振り向くと、相変わらず血走ったアドレナリン全開の顔で、男が私を見つめていた。

心臓の鼓動が早くなったが、それを気取られないように、「なんだい?」と答えた。

「三人組だよ」と男が言う。

は?

「外人だったと思う」

ああ・・・・・。

「もし、何かあったら、俺を呼んでくれ。助けてやるから」

もし、何かあったら?
背筋に悪寒が走った。

しかし、血を流しながら、私を心配してくれる彼に、感謝だけは伝えなければならない。

わかった、ありがとう。

男は小さくうなずいて、また店内をうろつき始めた。

私は、「外人三人組」と呪文を唱えるように、早足でペダルを漕ぎ、風のように家に帰った。

外人三人組の姿は、見かけなかったと思う。


血まみれの彼は、あの後どうなっただろうか。

それが、心配だ。