田中将大氏が、高額の年俸でニューヨーク・ヤンキースと長期契約をした。
金額に関しては、あまりにも高額すぎて、かえって凄さが私には伝わらない。
わからないと言えば、私は高校野球に興味がないので、高校時代の田中氏のことを知らない。
日本のプロ野球のことも、ここ20年以上興味がないので、試合で田中氏が投げているところは、ニュース映像でしか知らない。
だから、正直、田中氏が、どれほど優れたピッチャーであるかということは、昨年の24勝0敗というマンガの世界のような成績で想像するしかない。
成績を見たら、彼が日本プロ野球の最優秀投手であることを認めざるを得ない。
ただ、メジャーでは、未知数である。
活躍して欲しいとは思うが、田中氏のことをよく知らないので、軽々しいことは言えない。
そこで、ここでは、メジャーリーグの視点からの田中氏のことを書いてみようかと思う。
少し前のことだが、メジャーリーグには、田中氏のように、25歳までに1300イニング以上を投げたピッチャーは、20年近く存在していないというアメリカ発の記事が出た。
つまり、田中氏は、若いのに、肩を酷使しているのではないかというのだ。
メジャーリーグでは、肩は消耗品という考えが定着している。
データ重視のメジャーリーグでは、過去の様々なデータから、そのような結論が出たのだと思う。
確かに、メジャーのピッチャーに関しては、「肩は消耗品」という考えは、合理的なのかもしれない。
そして、おそらく、日本でも。
肉体のすべてが消耗品だとしたら、肩だって、使えば消耗する。
その考えは、当たり前すぎるほど当たり前だ。
ただ、単純に、メジャーリーグのピッチャーと日本のプロ野球のピッチャーの肩の「消耗度」を同列に判断するのは、浅薄すぎるのではないか、と私は考えている。
まず、決定的に違うのは、バッターの能力の差だ。
こつこつと当てるのが上手な日本のバッター。
それに対して、筋肉サイボーグの太い腕で、ブンブン振り回すメジャーのバッター。
メジャーでの実績のなかった外国選手が、日本に来てホームランを量産するのは、珍しいことではない。
逆に、日本人のホームランバッターがメジャーに行って、ホームランを量産したという例はない。
松井秀喜氏でさえ、日本での実績の6掛けくらいの成績しか残せなかったのである。
根拠に乏しい計算だが、日本プロ野球のバッターは、メジャーのバッターの7掛けか8掛けの実力しかない、と私は思っている。
田中将大氏は、メジャーの8掛けの日本のバッターに対して、1300イニング以上を投げた。
しかし、その1300イニングは、メジャーの強打者相手に投げたものではない。
メジャーで1300イニング投げたピッチャーほどは、肩は消耗していないのではないだろうか。
ましてや、日本の場合、ローテーション投手は、中6日という過保護の中でシーズンを過ごすことが多い。
メジャーは、中4日が基本。
酷使の質が、日本とメジャーでは違う。
アメリカの専門家は、そのあたりのことを誤解しているのではないか。
それに、日本のピッチャーとメジャーのピッチャーでは、練習方法が違う。
投げ込みを重んじる日本と、消耗した肩の回復に重きを置くメジャー。
その違う環境から、同一データを導くのには無理がある。
要するに、田中氏の肩が消耗しているかどうかなど、メジャーの尺度からは、わからないということだ。
消耗しているかもしれないし、消耗していないかもしれない。
いずれにしても、今年から3年、田中将大氏のメジャーでの成績を見なければ、判断できないだろう。
BSやCSで中継されるメジャーリーグの中継で、私は初めて田中将大投手のピッチングを見ることになる。
高額契約のことは、どうでもいい。
田中将大氏には、怪我なく一年を消費していただき、ぜひ何らかのタイトルを取っていただきたいと思う。
切に思う。
金額に関しては、あまりにも高額すぎて、かえって凄さが私には伝わらない。
わからないと言えば、私は高校野球に興味がないので、高校時代の田中氏のことを知らない。
日本のプロ野球のことも、ここ20年以上興味がないので、試合で田中氏が投げているところは、ニュース映像でしか知らない。
だから、正直、田中氏が、どれほど優れたピッチャーであるかということは、昨年の24勝0敗というマンガの世界のような成績で想像するしかない。
成績を見たら、彼が日本プロ野球の最優秀投手であることを認めざるを得ない。
ただ、メジャーでは、未知数である。
活躍して欲しいとは思うが、田中氏のことをよく知らないので、軽々しいことは言えない。
そこで、ここでは、メジャーリーグの視点からの田中氏のことを書いてみようかと思う。
少し前のことだが、メジャーリーグには、田中氏のように、25歳までに1300イニング以上を投げたピッチャーは、20年近く存在していないというアメリカ発の記事が出た。
つまり、田中氏は、若いのに、肩を酷使しているのではないかというのだ。
メジャーリーグでは、肩は消耗品という考えが定着している。
データ重視のメジャーリーグでは、過去の様々なデータから、そのような結論が出たのだと思う。
確かに、メジャーのピッチャーに関しては、「肩は消耗品」という考えは、合理的なのかもしれない。
そして、おそらく、日本でも。
肉体のすべてが消耗品だとしたら、肩だって、使えば消耗する。
その考えは、当たり前すぎるほど当たり前だ。
ただ、単純に、メジャーリーグのピッチャーと日本のプロ野球のピッチャーの肩の「消耗度」を同列に判断するのは、浅薄すぎるのではないか、と私は考えている。
まず、決定的に違うのは、バッターの能力の差だ。
こつこつと当てるのが上手な日本のバッター。
それに対して、筋肉サイボーグの太い腕で、ブンブン振り回すメジャーのバッター。
メジャーでの実績のなかった外国選手が、日本に来てホームランを量産するのは、珍しいことではない。
逆に、日本人のホームランバッターがメジャーに行って、ホームランを量産したという例はない。
松井秀喜氏でさえ、日本での実績の6掛けくらいの成績しか残せなかったのである。
根拠に乏しい計算だが、日本プロ野球のバッターは、メジャーのバッターの7掛けか8掛けの実力しかない、と私は思っている。
田中将大氏は、メジャーの8掛けの日本のバッターに対して、1300イニング以上を投げた。
しかし、その1300イニングは、メジャーの強打者相手に投げたものではない。
メジャーで1300イニング投げたピッチャーほどは、肩は消耗していないのではないだろうか。
ましてや、日本の場合、ローテーション投手は、中6日という過保護の中でシーズンを過ごすことが多い。
メジャーは、中4日が基本。
酷使の質が、日本とメジャーでは違う。
アメリカの専門家は、そのあたりのことを誤解しているのではないか。
それに、日本のピッチャーとメジャーのピッチャーでは、練習方法が違う。
投げ込みを重んじる日本と、消耗した肩の回復に重きを置くメジャー。
その違う環境から、同一データを導くのには無理がある。
要するに、田中氏の肩が消耗しているかどうかなど、メジャーの尺度からは、わからないということだ。
消耗しているかもしれないし、消耗していないかもしれない。
いずれにしても、今年から3年、田中将大氏のメジャーでの成績を見なければ、判断できないだろう。
BSやCSで中継されるメジャーリーグの中継で、私は初めて田中将大投手のピッチングを見ることになる。
高額契約のことは、どうでもいい。
田中将大氏には、怪我なく一年を消費していただき、ぜひ何らかのタイトルを取っていただきたいと思う。
切に思う。