リスタートのブログ

住宅関連の文章を載せていましたが、メーカーとの付き合いがなくなったのでオヤジのひとり言に内容を変えました。

バーチャルおとうさん

2020-08-12 05:27:00 | オヤジの日記

いつもお寄りいただき、ありがとうございます。
さて、このたび、私事ですがブログをお休みさせていただくことに・・・・・はなりません。
これからも、しつこく続ける予定です。
まぎらわしい言い方をして、申し訳ありません。すべての責任は、私にあります。

という前振りのあと、3回続けて、大食いのミーちゃんのお話。
もう飽きたという方は秋田にGO TOトラベルせずに、次の方のブログにお移りください。
前回、土曜日までの話はした。今回は、日曜日、月曜日のお話。
日曜日、朝10時前に起きた2人は、「おとうさん、おはよう」と元気よく言ったあと、すぐに「あつまれ どうぶつの森」をやり始めた。
どうぶつの森をやるのは初めてのミーちゃんは「ワクワクするぜ。これやりたかったんだ」と最初からリキが入っていた。
さすがに、嫁ぎ先では、よほど神経の太い人以外、ゲームはできないだろう。
娘は、アドバイス役に回った。アドバイスが的確だったのか、ミーちゃんは順調に島を作っていった。
私は、2人の邪魔をしないように、食材の買い出しに出かけた。
駐輪場に降りると、つるとんたんと名付けたハクセキレイが舞い降りてきて、テケテケテケと歩いて歓迎の舞を踊った。
私が、つるとんたん、買い物に行ってくるからまたな、と言うと、つるとんたんはスピースピーと鳴きながら飛んでいった。

1週間分の食材を買って帰ったら、娘とミーちゃんが台所に立っていた。昼メシを作っていたのだ。
我が家の昼メシの定番、焼きそばだ。
娘は焼きそばを焼く係。ミーちゃんは、あんかけを作っていた。あんかけやきそば、いいねえ。匂いが食欲をそそるね。
1時前にできた。みんなで食った。ミーちゃんだけ3人前の大皿。我々は、普通サイズのお皿だ。ミーちゃんは、これに丼ライスがつく。
無限大の胃袋を持つ人は偉大だ。胃大とも書く。医大ではない。
ところで、あんかけ焼きそばは、空前絶後の美味さだった。誰が作るあんかけ焼きそばよりも美味かった。嫁ぐ前の1ヶ月間、料理指南をしたが、そのときより5ステップ、スキルアップしていた。旦那の若チャマもお喜びだろう。
食い終わったあとの皿洗いも2人がした。もっとくつろいでもいいのに、働きもののが身についてしまったようだ。
いい嫁さんじゃないか。

皿洗いが終わると、突然ミーちゃんが言った。
「ねえ、おとうさん、テントはどこ」
そこまで覚えていたのか。
私は家族にさえ、自分の疲れ切った顔は見せたくない。ゴロゴロと寝転がる姿も見せたくない。
マックスに疲れたときや風邪をひいて熱を出したときなどは、ダイニングの隅っこに1人用のテントを設営して、潜り込んで寝るのだ。
これで、疲れは取れるし、大汗をかいて熱が下がることもある。魔法のテントなのだ。
ミーちゃんは、そのことを覚えていたのだ。お言葉に甘えて、隅っこにテントを張った。そのままでは暑いので、2箇所ある天井の窓を開けた。そうすると、うまい具合に部屋の冷気が入ってきて、快適空間になる。
ミーちゃんが気を利かせて、クリアアサヒと柿の種を差し入れてくれた。飲んでいるうちに眠くなったので、眠った。
起きたのは、5時半。
そのころには、どうぶつの森の島作りは、相当進んでいた。いくつか訪れるイベントは、経験できなかったが、ミーちゃんの満足度はレベル10だったようだ。

6時前からは、晩メシの支度を始めた。バンズが8個あったので、ハンバーガーを作るという。
パテを8個手際よく作ったのち、ソース作り。皮を剥いたトマトを潰して煮込み、塩コショウだけの味付けでトマトソースを作った。その上に輪切りのトマト、ピクルス、レタスを挟んで出来あがりだ。
サラダは数種類の具材を盛り付け、その上にドライトマトを散らし、すりおろしたアンチョビのディップを回しかけ、最後にバジルの葉をちぎったものを乗せた。
そして、スープは、かぼちゃのコンソメスープだ。
ハンバーガーは、我々家族は1個づつ。ミーちゃんは4つ食べた。満足だったようだ。私たちも大満足だった。
この日も、11時過ぎ娘の部屋に入るとき、ミーちゃんが「おとうさん、おかあさん、おやすみ」と言った。

おうおう、今晩も、実家を堪能して、いい夢見ろよ。

月曜の朝、昨日と同じく10時前に起きた二人は、ミーちゃんは簡単に荷造りを始め、娘は東京の有名どころのお菓子をミーちゃんに渡した。
有名どころを1つも知らない私には、まったく未知のものだったが、ミーちゃんは知っていたようだ。とても喜んでいた。
私がミーちゃんに渡したのは、有名どころのものではなかった。梅干しや明太子、高菜漬け、海老マヨなどの入った握りメシだ。しかもビッグサイズの握りメシが10個。これに、きゃらぶきが付く。有名どころでは絶対にないお土産だ。
昼に新幹線の中で食べられるように、保冷バッグに入れて渡した。
「おとうさん、ありがとう」と言って抱きつきそうになったが、すぐに我に帰った。
「あぶねえ、あぶねえ」

若チャマは、12時前に、友だちの運転するワゴン車でやって来た。
新幹線の時間があるので、我が家には上がらなかった。
私たちは、ここで見送るつもりだったが、ミーちゃんが「だって、駅で見送るのが家族ってもんじゃないの」と泣きそうになった。
私たちは、慌てて支度をした。ヨメと娘は、スッピンだったが、マスクでごまかした。私と息子もスッピンだったのでマスクでごまかした。
東京駅方面上りは、順調に流れ、余裕をもって駅に着いた。
新幹線改札の前の椅子に、ミーちゃんと娘と並んで座っていたとき、若チャマが近づいてきて言った。いつの間にか、態度に私への遠慮がなくなっていた。前はもっと緊張していたのだが。
若僧、そういうのって、俺は好きだよ。でも、ラブじゃないからな。
「おとうさん、今度は来年の正月に来ます。そのときは、おとうさんのお雑煮を食べさせてください」
わかった。パオーン。

みおくりのホームで、ミーちゃんが言った。
「もう東京と言えば、おとうさん、おかあさん、夏帆、おにいさんの顔しか浮かばないよ。すごいよね、家族の関係って」

泣くもんか。

最後に、全員で肘タッチをしてお見送りした。
さらば北陸新幹線。また来いよ北陸新幹線。
COME TO里帰り。

今回のことで、私は思った。
私は今までミーちゃんのバーチャルおとうさんだと思っていたが、実はとっくにバーチャルは取れていたのではないか、と。

バーチャルおとうさんから、おとうさんへ。


それは、ガッツ石松から、ガッツがとれた感じか?

 



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2 コメント

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Unknown (かずちゃん)
2020-08-12 14:10:39
はじめからバーチャルじゃないし、本当のお父さん以上のお父さんだと思います

わたしより年下の方に言うのもなんなんですが
こんなお父さん、私もほしいです(笑)
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Unknown (housewood_m)
2020-08-12 18:41:00
初めまして、ポンままと申します。
いつも楽しく拝見しています。
ミーちゃんがどんなに幸せを感じているかと思うと
涙が出ます。
実家に帰ったら、いつも緊張して
嫌なことが多かった結婚当初を思い出すと余計にです。
ミーちゃんの喜びは、血の繋がりの無い
ご家族が作り上げられた宝物ですね。
ご縁があったのは、お互いが相応しかったからでは
ないかと思います。
これからもどうか、皆さんがお幸せでありますように!
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