この10日間、タクシーがらみで3度嫌な体験をした。
最初は、東京に大雪が降って、3~4日経った頃だ。
一方通行の道を自転車で走っていたとき、前を行くタクシーが突然バックし始めたのだ。
おそらく道を間違えたのに気づいて、戻るつもりだったのだろう。
しかし、細い一方通行の道。
しかも、道の両側には、まだ溶けていない雪が不規則な形をして積み上がっていた。
突然、タクシーが戻ってきたのだから、私はそれをよけなければいけない。
相手のタクシーは、私の存在に気づいていたとは思うが、車を止めることはしない。
だから、私は車を避けるために、シャーベット状になった雪の山に自転車を乗り上げて、車を躱すしかなかった。
その乱暴な運転に怒りがこみ上げて、怒鳴ろうとしたとき、タクシーは、大きく3回クラクションを鳴らして、角を曲がって消えていった。
怒りが、宙に浮いた。
そして、次の日。
やはり私は自転車に乗っていた。
T字路のカーブミラーに、タクシーがこちら側に曲がろうとウインカーを点灯させているのを見た私は、T字路の手前、4メートルほどのところで、自転車を止めて待つ態勢を取った。
これくらい離れていれば、車は、余裕を持って曲がれると思った。
それほど細い道ではなかったからだ。
しかし・・・・・である。
タクシーが必要以上に大きくカーブしてきたのを見た私は、さらに道路の隅に自転車を寄せることになった。
それでも、際どいところだった。
タクシーのドアと自転車のペダルが接触する寸前だったのだ。
私が、壁ギリギリまで身を寄せなければ、おそらく接触していたに違いない。
プロの運転手なら、そこまで膨らまなくても、簡単に曲がれるカーブだ。
2日続きのことだったから、私の怒りはさらに大きくなった。
文句を言おうと自転車を降りて、タクシーに駆け寄ろうとしたが、私のすぐ後ろに、手押し車を両手で掴んで立っている老婆がいたため、追いかけることができなかった。
ここでも、怒りは宙ぶらりんになった。
そして、一昨日だ。
宅配食の会社を経営している知人が、メニューのデザインを頼みたい、というので、打ち合わせをすることになった。
宅配食の配達に使う軽ワゴンで迎えに来てもらい、知人の会社に向かうところだった。
場所は、武蔵境通り。
我々の前には、トラックが一台走っているだけだった。
当たり前のことだが、普通に法定速度で走っていた。
50mほど先に、信号が見えた。
赤だ。
トラックが速度を落とす。
こちらも速度を落とす。
これもまた当たり前のことである。
しかし、その速度を落としている最中に、突然タクシーが我々の横を通り過ぎて、さらに前を行くトラックを追い越し、横断歩道寸前で車を止めたのである。
要するに、強引に割り込んできた。
トラックのドライバーさんは、血の気の多い人が多い、という印象がある。
だから、これは喧嘩になるかも、と知人と顔を見合わせた。
タクシードライバーが謝ってくれればいいが、謝らなければ、これは修羅場になるぞ、と思った。
しかし、信号は、ほどなく青に変わり、怒声もクラクションもなく、タクシーは、当たり前のように信号を抜けていった。
「Mさん、ここは、絶対に喧嘩ですよねえ」と知人が言う。
平和主義の私は、喧嘩は嫌いである。
しかし、ここまで傍若無人のタクシーを何度も目撃すると、てめえら、成敗してやる! という気持ちを消し去ることができない。
タクシー・ドライバーさんたち。
あなたたちは、人の命を預かっているんですよ。
そんなタクシーには、怖くて乗れませんよ。
とはいっても、貧乏なので、5年近く乗っていないが。
最初は、東京に大雪が降って、3~4日経った頃だ。
一方通行の道を自転車で走っていたとき、前を行くタクシーが突然バックし始めたのだ。
おそらく道を間違えたのに気づいて、戻るつもりだったのだろう。
しかし、細い一方通行の道。
しかも、道の両側には、まだ溶けていない雪が不規則な形をして積み上がっていた。
突然、タクシーが戻ってきたのだから、私はそれをよけなければいけない。
相手のタクシーは、私の存在に気づいていたとは思うが、車を止めることはしない。
だから、私は車を避けるために、シャーベット状になった雪の山に自転車を乗り上げて、車を躱すしかなかった。
その乱暴な運転に怒りがこみ上げて、怒鳴ろうとしたとき、タクシーは、大きく3回クラクションを鳴らして、角を曲がって消えていった。
怒りが、宙に浮いた。
そして、次の日。
やはり私は自転車に乗っていた。
T字路のカーブミラーに、タクシーがこちら側に曲がろうとウインカーを点灯させているのを見た私は、T字路の手前、4メートルほどのところで、自転車を止めて待つ態勢を取った。
これくらい離れていれば、車は、余裕を持って曲がれると思った。
それほど細い道ではなかったからだ。
しかし・・・・・である。
タクシーが必要以上に大きくカーブしてきたのを見た私は、さらに道路の隅に自転車を寄せることになった。
それでも、際どいところだった。
タクシーのドアと自転車のペダルが接触する寸前だったのだ。
私が、壁ギリギリまで身を寄せなければ、おそらく接触していたに違いない。
プロの運転手なら、そこまで膨らまなくても、簡単に曲がれるカーブだ。
2日続きのことだったから、私の怒りはさらに大きくなった。
文句を言おうと自転車を降りて、タクシーに駆け寄ろうとしたが、私のすぐ後ろに、手押し車を両手で掴んで立っている老婆がいたため、追いかけることができなかった。
ここでも、怒りは宙ぶらりんになった。
そして、一昨日だ。
宅配食の会社を経営している知人が、メニューのデザインを頼みたい、というので、打ち合わせをすることになった。
宅配食の配達に使う軽ワゴンで迎えに来てもらい、知人の会社に向かうところだった。
場所は、武蔵境通り。
我々の前には、トラックが一台走っているだけだった。
当たり前のことだが、普通に法定速度で走っていた。
50mほど先に、信号が見えた。
赤だ。
トラックが速度を落とす。
こちらも速度を落とす。
これもまた当たり前のことである。
しかし、その速度を落としている最中に、突然タクシーが我々の横を通り過ぎて、さらに前を行くトラックを追い越し、横断歩道寸前で車を止めたのである。
要するに、強引に割り込んできた。
トラックのドライバーさんは、血の気の多い人が多い、という印象がある。
だから、これは喧嘩になるかも、と知人と顔を見合わせた。
タクシードライバーが謝ってくれればいいが、謝らなければ、これは修羅場になるぞ、と思った。
しかし、信号は、ほどなく青に変わり、怒声もクラクションもなく、タクシーは、当たり前のように信号を抜けていった。
「Mさん、ここは、絶対に喧嘩ですよねえ」と知人が言う。
平和主義の私は、喧嘩は嫌いである。
しかし、ここまで傍若無人のタクシーを何度も目撃すると、てめえら、成敗してやる! という気持ちを消し去ることができない。
タクシー・ドライバーさんたち。
あなたたちは、人の命を預かっているんですよ。
そんなタクシーには、怖くて乗れませんよ。
とはいっても、貧乏なので、5年近く乗っていないが。