リスタートのブログ

住宅関連の文章を載せていましたが、メーカーとの付き合いがなくなったのでオヤジのひとり言に内容を変えました。

あざといブログ

2020-04-26 05:54:03 | オヤジの日記

ふざけた文章を書きます。

ふざけた文章が嫌いな方は、素通りしてください。

 

フリーランス、やっています。

 

幸いなことに、仕事は減っていない。

なぜなら、もともとお客さんが少ないから。ヘッヘッヘ(哀)。

エステに行く暇もないですよ(エ、ステないでよ、ビンの底に残ったマーマレード)。

くだらない。

 

私は、フリーランスなので、いつもおうちです。出かけるのは、毎週月曜日の埼玉浦和のドラッグストアとの打ち合わせと、仕事でお呼びがかかったときだけ東京駅近辺や池袋、髙田馬場、横浜、静岡、地球外惑星に出かける。

 

だが、今は全部パソコン内で済ませている。Wi-Fiはすごいな。地球外まで届くんだから。

5Gになったら、どうなるんだ。

私の昔からのルーティンは変わらない。

毎週土曜日に、1週間分の食材を買っておくのだ。2つのスーパーを何回か往復して、他より安い肉やら魚やら調味料、ネコゴハンを買いあさるのである。

それは、不要不急ではないですよね。だって、1週間に1回なんだから。それを不要不急だと言われたら、俺は暴れるぞ。

俺が暴れたら、マグニチュード0.000000001の揺れが起きるぞ。

 

毎日、パソコンと向き合って真面目に仕事をして、家族のメシを3食作るのは、私の使命だ。

そうやって、私は生きている。

息抜きに湘南の海岸に行きたいとは思わんな。サーフィンは秋田市(湘南や千葉の海岸でサーフィンをすることがカッコイイと思う根強いアナクロニズムがハテナです)。

吉祥寺の商店街に行きたいとも思わんな。吉祥寺も秋田市。

巣鴨の商店街に行ってトゲを抜きたいとも思わんな。巣鴨は行ったことがないし。

茨城県大洗海岸で大笑いしたいとは思わんな。ホホホホ。

 

ストレスを発散するのはいいけど、善良な人々に飛び火させないでほしいワンコ。

それは、キミたちの都合であって、オレたちに伝染す理由にはならないニャンコ。

家でじっとしていられない性格はキミだけのものであって、オレとは違うからメー。

そんな自分勝手でねじ曲がった根性で、まじめなオレたちの生活を乱すなヒヒーン。

 

この0代から90代のオムツ野郎アイーン!

 

コロナさんが、やってくる前は、週に2回程度ランニングをしていたが、今はやめている。

政府の専門家さんのお達しによると、ランニングはいいんじゃないの、ということだが、バカ? パカッ?

その専門家は、ランニングをしたことがあるのか。ランニングで吐く息の量をまじめに測定したことがあるのか。

歩くよりもはるかに、その排出量はすごいのですよ。それは絶対に安全とは言えない量だ。

ランニングが安全? 根拠を示しなさい。安全だという根拠を!

私は、いい加減な専門家のいうことは聞かない。だから、1ヶ月半前に自分で判断してランニングをやめた。

 

そこらへんで走っているキミ。安全神話を信じるでない。

自宅で20分のストレッチと10分の室内歩き、5往復の非常階段上り下り、5分の筋力トレーニングでも体力は維持できるんです。

私はいま、週2回そうしています。

無理にランニングをする必要はございません。

まあ、「レースが趣味なんで」と思っている人には、私の提案は響かんだろうけど。

 

キミが伝染るのはいい(本当はうつっちゃダメなんだけど)。

だが、ひとには伝染さないでね!

 

いま、世界で一番偉いのは、大統領でも首相でもなく、坂田利夫師匠(ありがとさーん)でもロックスターでもない。

コロナさんだ。

 

そして、いま私は、自分がコロナさんに感染していることを想定して行動している。

家族のメシを作るときはキッチンにカーテンを張って、両手はポリエチレンの手袋をつけてやっている。

それくらいのことをしても、感染するときは感染する新幹線。

 

そんな私の息抜きは、週に2回、住んでいる賃貸マンションから250メートル離れた国立駅大学通りの木のベンチに座って、途中のコンビニエンスストアで買った500缶のストロング酎ハイを飲むことだ。

人通りの少ない平日、午後3時。家から持ち出した柿の種かとんがりコーンをポリポリしながら、1時間かけて酎ハイを2缶飲む。

桜は終わったが、今度は俺の出番だよ、と主張する色とりどりのチューリップやツツジを見ながら飲むストロングは、私をストロングにしてくれる。

 

ツイッターには、色々なご意見があって、たとえば堀江貴文氏は、むかし「コロナコロナって騒ぎ過ぎなんだよ」といつものように怒っていた。

あの人や橋下徹氏、高須克弥氏、百田尚樹氏、テリー伊藤氏は、なんでいつも汚い言葉で怒っているんだろう。

「ボクちんは頭がいいんだよ」とみんなに認めてもらいたいからだろうか。

精神崩壊かまってちゃん。

堀江氏が汚い言葉で怒ってから、数日のうちに世界はコロナさんに占領された。

あなたの無駄な怒りはコロナさんに伝わらなかったね。

どこかの国の大統領、首相、諸々の指導者が、自分の手柄を誇示しても、支配者はコロナさんだった。

 

ウイル・スミスである私は、他は出歩かない。大学通りの途中にあるセブンイレブンと大学通りにある木のベンチまでしか行かない。

本当は出かけてはいけないのだが、週に2回の息抜きが欲しくて、出かけてしまうんです。

往復500メートル。

ゴメンなさい。本当にゴメンなさい。

こんなことをしていたら、繁華街に行く人を責められませんよね。

たった500のデンジャラス・ゾーン。

なので、私は金曜日からそのデンジャラス・ゾーンに行くことをやめました。

買い物も今ある食材を使い尽くします。

 

今日からは、ベランダで、娘がむかしプレゼントしてくれたディレクターズ・チェアに座ってストロングしようと思います。

 

なんか、酒の量が増えそうな気がするんだけんども。

 

 

 

ところで・・・ですね。

先週の月曜日、得意先の若い担当者が、LINEで「あなたのブログって、『あざとい』ですよね」と言ってきたのですよ。

 

私は、この惑星で、アノマロカリスとして誕生してから今まで、「あざとい」という言葉を使ったことがなかったんです。

 

調べてみたら、意外とネガティブな言葉でした。

あー、俺のブログって、あざといんだ、とそのとき初めて気づきました。

そんなこと、普通、人生の先輩に言う?

 

ショックだった。

 

俺のブログって、あざといかな、とテクニカルイラストの達人・アホのイナバ君にLINEで聞いてみた。

「アザと胃ですか。ブログにアザと胃を描いたら、面白いんじゃないですかね。ただ、胃を描くのは簡単でも意外とアザは難しいでしょう」

 

 

アザース。

 

 

 

今週は、得意先が自粛で仕事が一件しか入ってこないので、ブログやツイッターを何度か更新してみたいですね。

 

それくらいしかやることないんで、もしよかったら、お付き合いください。何の役にもたちませんけど。

 


僕たちの75年目戦争

2020-04-19 05:40:02 | オヤジの日記

まずは、懐かしくも怖い話から。

 

25年前、会社勤めをしていたときのことだった。

当時私は、港区虎ノ門の会社に勤めていた。

そのとき埼玉に住んでいた私は、大宮から埼京線に乗り、新宿で中央線に乗り換え、四谷で丸の内線に乗り換え、さらに丸の内で日比谷線に乗り換えて会社のある神谷町駅まで通っていた(わかりづらいですよね)。

どの路線もとても混んでいた。

そんなアヒルある日、埼京線赤羽駅に電車がついたとき、その時点で電車の混雑は相当なものだったが、ややポッチャリのオバサン軍団4人が、私が潰されているドアから乗り込んできたのである。オバサン軍団は、混んでいたって、チャラヘッチャラだ。グイグイ押して乗り込んでくる。

オレ、肋骨折れそうなんですけど。

華奢な私の体を忖度することなく、オバサン軍団は、力づくで乗り込み終わった。私はドアの近くから、車両真ん中近辺まで押し込まれた。こんなとき、高身長は関係ない。肉の多さが勝負を分ける。

完敗だった。カンパーイ。チアーズ。サルー。チンチン。

現実の厳しさに打ちひしがれているとき、オバサン軍団の一人が、遠慮なく言った。

「ねえ、なに、この混み方は。なんで、今日はこんなに混んでいるのよぉ!」

その無神経なご意見に、いささかカチンときた私は、小さな声でつぶやいた。

それはな、おまえたちが乗ってきたからだよ。

私のまわりだけ、ドカンとウケた。

 

そのあと四谷乗り換えの丸の内線では、どう遠慮がちに見ても150キロはありそうな若い男が、グイグイと人を押し込んで必死な形相で乗り込んできた。

そして、そいつも言ったのだ。「なに? 丸の内線って、こんなに混んでいるのかよ。俺を殺す気か」

殺されているのは、こっちの方だよ。

おまえ、次に朝の丸の内線に乗るときは145キロ落としてから乗れ。

 

なぜ、私がこんなことを鮮明に覚えているかというと、この4日後、私が利用していたのとほぼ同じ時間帯に、丸の内線と日比谷線で、猟奇的な「地下鉄サリン事件」が起きたからだ。

ダイヤの構成から言えば、せいぜい1本か2本の違いだ。たとえば、埼京線や中央線が少しでも遅れていたら、普段だったら遭難した可能性はあったかもしれない。

しかし、その日私は、得意先のある渋谷に直接向かったので、難に遭わなかった。事件は得意先がざわついて浮き足立っているのを見て初めて知った。

知って、背筋がゾワゾワ。頭から爪先まで泡立つような恐怖がこみ上げてきて、その日家に帰ってからも私は声を発することが、なかなかできなかった。

 

その日、難を逃れた俺は、喜んでいいのか。遭難した方のご家族の無念を思うとき、俺がその幸運を噛みしめるのは、不謹慎なことじゃないのか、と感情を押し殺した。

私が家に帰ってきたとき、私の通勤ルートを知っているヨメは、泣きじゃくってすがりついてきた。

「よかったー、よかったー!」

私の生身の姿を見るまで、ヨメは生きた心地がしなかっただろう。「俺はだいじょうぶだあ」と留守番電話に吹き込んではおいたが、電話だけでは安心できなかったようだ。

事件を知って、朝ヨメが会社に電話をしても、「出社していません」という事務的な答えしか返ってこなかったから余計に不安はつのったようだ。

 

なぜ今回こんな話をしたのかというと、人は知らない間に、何かに巻き込まれるかもしれない、ということを伝えたかったからだ。

それが、今回はウイルスだ。

新型コロナウイルスは、恐ろしい。誰にも容赦がない。

たとえば、大統領や首相だって特別ではない。うつる人には伝染るのですよ。

コロナは差別しないウイルスだ。

「特別」を選ばない。遠慮のかけらもない。

私がコロナウイルスの親玉だったら、志村けん大師匠にウイルスを植え付けることはしない。でも、容赦なかった。

 

だから、守りましょう。大切な人を、大切な自分を。

 

先日、テレビで品川戸越銀座の週末の映像を見て、驚いた。

人がうじゃうじゃいるのよ。

ソーシャル・ディスタンスなんて関係ねえ関係ねえ。オッパッピー。

8割くらいの人がマスクをしていたが、2割の人はマスクをしていなかった。おそらくマスク難民の方がほとんどだろうが、中には、まったく根拠のない「だって、俺は平気だから」精神の強固な人も多くいただろう。

その中で、家族のインタビューが放映された。

「思ったより、人が多いんでビックリしました。自粛要請が出ているのに、スゴいですよね」

 

あんたらも、自粛要請を無視してるよね。

むかし赤羽で無理やり乗り込んできたオバサンが、「なんでこんなに混んでいるのよ」という心理と一緒だ。

何があっても「私は悪くない。悪いのは私以外だ」「私以外私じゃないの」(ゲスの極み家族)。

 

ウイルスも思っているだろうね。

「俺は悪くない。悪いのはヒトだ」

 

今回のウイルス禍を考えるとき、人そのものがウイルスだと思った方がいい。予防していたって、人から人へ何かの拍子で伝染る。

マスクをすれば、自分が人に伝染す可能性は低くなる。それなのに、マスクをしないというのは、自分が媒体になっていることを想像できない人が少なからずいるということだ。

極端なことを言えば、想像力のない人が1割いたら、その1割が10人の人にうつして、人類は滅びると私は悲観的に思っている。

 

ようするに、怖いのはヒトなんですよね。

 

世界中に新型コロナウイルスが蔓延するなか、街中に、電車内に、駅前に、スーパーに、遊興の場に、これほど人がいる国は、発展途上国以外では日本だけだろう。

 

日本と諸外国との違いは、日本は握手とハグが日常的ではないというところと、日本語は話すときに唇と舌と歯をそれほど活動させないところだ。外国語は唾液が外に出る。日本語は唾液が口に籠もる。

しかし、それだけで楽観的になっていいものかどうか。

 

戦争に負けてから75年。

79年前の日本国民も、こんな他人事のような気持ちで戦争に突入したのかな。

負けそうだね、NIPPON、ウイルス戦争に。

 

地下鉄サリン事件のときは、一部の日本人が悪魔になった。

そして、今回は、世界中の人が「ウイルス運び人」になった。

 

どちらもサイレント・キリングだ。

 

 

サーカスを殺したのは誰だ!

2020年を殺そうとしているのは誰だ!

 

 

 


永谷園ジジイ

2020-04-12 05:46:00 | オヤジの日記

緊急事態宣言が出ましたが、テレビで見る限り、安倍晋三氏や小池百合子氏の言葉にも顔にも覚悟が、あまり見て取れませんでした。

 

作文は、うますぎても伝わらないんです。

指導者の宣言に演技は必要だが、ダイコンではダメだ。

 

2020年4月8日、私は家で仕事をしていた。サノさんという同業者からいたいただいた仕事だ。

メールで原稿をもらい、サノさんのアドバイスを受けながら、2つの仕事をし終えた。

終わったあと、サノさんと電話会談をした。

深刻な話もでた。しかし、深刻な話は他の方がするだろうから、ここでは披露しない。

 

「Mさんは、野球に全く興味がないって言ってましたよね。ということは、高校野球中止、プロ野球延期はショックゼロですか」

そうですね。申し訳ないですが、ゼロです。ただ、私は、それを楽しみにしていた人たちの感情を慮ることはできます。

野球ファン、スポーツファンの皆さんは、大ショックですよね。

先日、ごくたまに行く鳥料理屋さんでランチの親子丼を注文したとき、「お客さん、すいませんねえ。人数分が終わってしまったんですよ」と言われたときは、ショックで立ち尽くしました。口が親子丼を求めていましたから、口の形が親子丼ひと口目の口に完全になっていたんです。

それと同じですよね。

「・・・・・・・・・・」

オレ、変なこと言った?

 

「Mさん、永谷園のお茶漬けって、どう思いますか」

話が、ヤケクソで飛んだぞ。

私は、かつて、永谷園の4袋入りの鮭茶漬けを試供品として貰って、1袋だけ食ったことがありましたが、あれは商品としては最低レベルのものでした。あれではゴハン君に失礼です。あんな風に味付けするなんて、一流のバレーダンサーに、志村けん師匠の白鳥を着せるようなものです。

「まあ、ちょっと違うと思うんだけど・・・・・僕も独身のころ、たまに我慢しながら食べていたんですが、結婚してからは、一度も食べていなかったんです」

ここでサノさんは、悔しさを押し殺すように、大きく息を吸った。

「でも、昨晩食卓に、いきなり出てきたんですよ。ブリ大根とニンジンのキンピラと永谷園ですよ。普通、何かメインを満足するまで食べて、締めにお茶漬けならわかりますけど、メインで出てきたんですよ。久しぶりに、女房と喧嘩しました」

「なんで、こんなやつがメインなんだ。野球で言えば、育成選手にもなれない控えだぞ。手を抜くにもほどがある!」

奥さんが言うには、スーパーに買いだめに行ったら、他のものは品薄だったが、永谷園のお茶漬けのもとは、たくさんあったので買いだめたというのだ。

買った以上は、消費しないと。

それは、わからなくなくなくはないが、買うものを間違えたね。あるいは、食卓に出すのならアレンジを加えるとか。

 

お茶漬けというのは、ご飯と具とダシが三位一体。

美味しい冷やご飯を器に盛ったら、鮭だったら切り身を焼いて身をほぐし、ご飯の上に乗せる。そして、アゴ、カツオで出汁を取った熱々の汁を加えたあと、好みで薄口醤油を垂らす。ちなみに、汁は、ほうじ茶でもGOODです。さらに、ときにワサビを乗せる。白ごまを加える。分葱を乗せる。

これが、我が家のお茶漬けでございやす。

 

「そうだ、そうだー! お茶漬けをなめんなよー!」

珍しく、気が合いましたね。

ところで、話はとんで武蔵小金井。

1ヶ月半くらい前に、中央線武蔵小金井駅近くを歩いていたときのことだった。後ろから、ドーンと強く押された。

そのすぐあと私の左耳に、「左側通行、左側通行、乱れるな!」という声が響き渡った。

驚いて、左を見ると、80過ぎの小柄なジジイが、まるで軍隊の行進のように威勢よく歩いていた。私の背中に突進したあともペースを乱さず、「左側通行、左側通行、乱れるな!」と叫びながら、ジジイは規則正しい歩幅で街を闊歩していった。

ジジイ、オレ、左側歩いていたんですけど。

 

その行動に、なんの意味があるかはわからない。だが、ジジイはでかいマスクをして、防護服のようなもので全身を包んでいた。手袋もしていた。

危機感は持っているのだなと思った。

そのほぼ5日後、そのジジイをまた見かけた。格好は1回目と同じ防護スタイルだった。

叫んでいた。

ただ、叫ぶ内容は、前回とは違っていた。

行進しながら、「ナーガタニエーン、ナーガタニエーン、フ・リ・カ・ケ!」と節をつけて叫んでいたのだ。

なぜ永谷園のフリカケかは、サッパリわからぬ。

それからあと、ジジイの姿を見かけることはなくなった。

あのジジイは、今も叫びながら、どこかを行進しているのだろうか。

「右側通行、馬鹿野郎!」や「オオモリヤ、オチャヅケ!」とか「マルミヤ、ノリタマ!」とか叫んでいるんだろうか。

 

あるいは、「コロナウイルス、コロナウイルス、タイサン! ゼツメツ!」などと叫んでいるかもしれない。

 

 

ところで、最近、テクニカルイラストの達人・アホのイナバ君から、頻繁にLINEが来るようになった。

以前は、長いときで1ヶ月くらい来ないときがあったが、今は、ほぼ毎日だ。

 

「Mさん、生きてますか?」(キャプテン翼のスタンプ)。

 

私は、メールにしてもLINEにしても電話にしても、すぐ返すことはない。

そんなことよりも重要なことは、私の身の回りにたくさんある。たとえば、チャーシューを作っているときは、寸胴に集中する。

ブス猫が膝の上に乗っているときは、全力で可愛がる。

満開の桜を見るときは、桜にたくさん話しかける(変態?)。

思いがけず外に出てしまったときは、帰ってすぐシャワーを浴びる。

 

つまり、それほど暇ではないのですよ。

5時間くらい返事が遅れたって、いいじゃん!

 

「何を言っているんですか、Mさん! もう、自覚しないとダメな時期ですよ。Mさんくらいになると、ラスクが高いんですから!」

 

あ、イナバ君、それ「リスク」だねえ。

 

 

 

そう遠くない時期に、都市封鎖が始まるかもしれません。

ラスク対応が遅いけど。

 

晋三と百合子の存在そのものがラスク、というのは日本国民にとって悲劇だ。

そして、もしシェークスピアがこの時代に舞い降りてきて、「晋三と百合子」という喜劇を書いたら、当然無観客の上演になるのは街がいないマチガイナイ。

 


自祝しました

2020-04-05 05:46:00 | オヤジの日記

私のヒーローが、突然いなくなった。

 

悲しみ、やむことなく。

 

 

私は先週の木曜日から完全テレワークだ、と宣言しようと力んだが、よく考えたら、フリーランスの私は以前から9割型テレワークだった。

最初の打ち合わせのとき以外、外に出ないのだから。

今回は、打ち合わせは電話とメールで済ませた。原稿はPDFで送ってもらい、画像はJPEGで送ってもらった。

仕事の進行は、かなりスムーズにいっていると思う。何の煩わしさもない。これからも、これがいいな。

 

我が家では、2ヶ月以上前から29歳の息子もテレワークだ。息子はある企業の研究所に勤めていた。資料整理の仕事だ。

最初からデジタル化している仕事なので、テレワーク移行は簡単だった。ただ、息子の持っているノートパソコンは、スペックが低いので、会社から高スペックのパソコンを借りて作業していた。

「快適だぜ〜」と喜んでいた。

娘は、1ヶ月前からテレワークだ。娘は東京の鉄道関係の会社で広報の仕事をしていた。これも移行はすぐにできた。

「朝と夜の大混雑の中央線に乗らなくていいって、それだけでストレスは半減だ」

 

ヨメは週に4回、ひと駅隣りの中央線立川の花屋さんで朝の6時から10時まで働いていた。花屋さんでは、テレワークは難しいようだ。

「何で、私だけ出勤なの? え? 働いているの私だけ?」

違いますよ。私たちも働いているんですよ。ただ、外に出ないだけです。

ヨメは昔から、独特の考え方を持っていた。外で働くのが労働の基本だと思っているのだ。花屋さんのパートで働いている自分こそ偉い、という考え方だ。

だから、私が家でパソコンで仕事をしているとよく邪魔をしにくる。ご近所のナニナニさんの話題や花屋さんに来た客の非常識な行動を延々と私が仕事をしている最中に話し続けるのである。

それは、もう慣れてしまったので、私は耳の機能を停止して、自分の仕事に没頭することを20年前に覚えた。

それよりもコロナです。

たった1駅の移動でも、リスクは多い。マスクしても手袋しても新しいウイルスは、どう忍び寄ってくるかわからない。

・・・と思っていたら、花屋さんは、明日からとりあえず1週間お休みだそうです。

我が家では、全員が外出自粛。

 

だが、身近に忍び寄ってくる怖さを徐々に感じて、背筋が寒くなる日々は変わらない。

私たちが外に出なければ感染はしない。そして、ウイルスをばらまくこともない。

こんな簡単なことが理解できない人が、多すぎる。

楽観的な多くの人は、「免疫力」はあるかもしれないが、新しいウイルスに対する「免疫」はない。

条件はみな同じなのだ。なぜそれに気づかない。

だから、せめて休みの日だけは家にいましょう。

グータラでいいじゃありませんか。グータラの先に平穏な日々が来るのであれば。

 

先週の日曜日、私は家族に、あることを提案した。

家にこもっているだけでは、気が滅入る。

パーっと「ジシュク」しようじゃないか。

ブス猫を含め、4人の目がEIGHTになった。いや、TEN 点になった。

「おまえ、もうとっくに世の中は自粛しているというのに、何を寝ぼけているんだ」と娘。

違うぞ。そっちの自粛ではない。「自分を祝う」という意味のジシュクだ。自祝。

「もっと、訳がわからん」

 

たとえば、普段自分を祝福したくなるときはないか。私は、つい最近、ご近所のイマガワさんから、「Mさんが自転車に乗っている姿って颯爽としていてカッコいいですよね」と褒められたぞ。そうやって褒められたとき、私は、自分を祝う方法を考えたのだよ。

「なんだ、それって?」

いや、その前に、君らも考えてごらん。たとえば、欲しいものがあって、買いたいんだけど踏ん切りがつかないものってないか。

タイミングと勇気があれば、買っていたのに、買うことができないものって、誰にでも一個や二個や80万個くらいはあるだろう。

みんな、それを考えるんだ。こんなときこそ、自分を祝おうぜ。

軍資金は、一人につき福沢先生2枚だ。

今度の土曜日に、それをみんなの前で披露しようぜ。

 

福沢先生を見せたら、途端にみんなの目の色が変わった。渋沢先生に変わっても、きっとみんな目の色を変えるのだろうな。

「よしよし」「ヨッシャー」「1週間が楽しくなったわ」「オワンオワンダニャー」

猫に諭吉。

 

ごめんな、オオクボ。おまえからの助成金を、こんな形で使ってしまって。

でも、俺はこれも今の時期、有意義な使い道だと思うんだ。

 

全員が引きこもると決めていたので、買い物には行かない。全員が通販を利用する。

娘は、私と同じで、いつも決断が早いので、その日のうちに買うものを決めたようだ。

しかし、決断力のないヨメと息子は、丸三日間考え続けた。配送にかかる時間を考えると、注文のリミットは水曜日と考えた方がいい。二人ともぎりぎりまで悩んだ。

 

とりあえず、全員の買い物が決まった。

土曜日の夜、キーマカレーを食いながらお披露目した。

まず、ヨメはホームベーカリーだった。我が家に、ホームベーカリーはあった。それは10年以上前、私が友人から「うまく食パンが焼けねえから、おまえにやる」と言われて、引き取ったものだ。

使ってみると、出来上がった食パンは、私がイメージするものとは違っていた。全然フワフワ感がなかった。ドライイーストの量を変えたり、お湯の温度を変えてみて何度か作ったが、形は食パンではあるが、食感は食パンとは言いがたいものしかできなかった。

結局、その機械は、うどん生地、パスタ生地を作るための専用道具になった。ベーカリーじゃないよね。

パン好きのヨメは、なんとかして美味しい食パンを作りたいと思って、普段なら躊躇する高額なホームベーカリーを買ったのだ。

「明日から、私が作った食パンを食べさせてあげるから!」

いや、作るのは「私」ではなく、ホームベーカリーですから。

 

息子は、コーヒーメーカーだった。コーヒーとカフェが大好きで、カフェでまったりするのが息子の最大のストレス解消術だった。

しかし、カフェに行くのも難しいいま、とりあえず美味しいコーヒーだけは飲みたい、と思い有名どころのコーヒーメーカーを買ったのだ。そして、まったりするためのカフェ風の椅子も買った。

まったり座って、ご機嫌な息子だ。

 

娘は、スイッチ版「どうぶつの森」を購入。

「欲しかったんだよな、これ。『どうぶつの森』は最初からやっているから、これだけは続けないとって、ずっと思っていたんだよ。やる気が出たぜ」

「で・・・おまえは、何を買ったんだ」

 

自転車でーす。

今まで、10数年使用のくたびれたママチャリに乗っていた。何度もチューブの修理をし、タイヤを取り換え、ボロボロのサドルに乗って、颯爽と走り続けていた。ただ、最近パンクが多いのよ。

パーン、と破裂するたびに気持ちが萎えるのよ。

だから、自転車を買いました。同じママチャリだが、ライトはダイナモ式ではなくオートライトだ。そして、後部につけるでっかいカゴも一緒に買った。これで、買い物も快適よ。

締めて1万7千5百円。

世間の空気がクリアになったら、これで暴れまくるぜ。

 

最後は、ブス猫。

オワン? アワ? と悩んだ結果、段ボールでできたキャットハウスを購入。爪とぎがたくさんついていて楽しいよ。

「あのな、楽しいはいいんだけど、これ、一番安上がりじゃないか。俺の扱いは、この程度なのか」

いえいえ、君の大好物の腎臓ケア2キロ分と減塩干しカマ40gを5袋ご用意しました。決して手を抜いたわけではございませぬ。

「オワンオワンダニャーアワ(それなら、だいじょうぶだあ)」

 

ブス猫が言うように、だいじょうぶな世の中が、早く来て欲しい。

 

 

私のヒーローも、絶対にそう願っているはずだ。