参議院選挙が自民党の勝利に終わった。
子どもの頃からアンチ自民の私としては、この結果は面白くないところだが、衆参のねじれがなくなって、政治経済がある程度安定するのなら、それは悪いことではない。
そもそもこの不安定さの起源は、自民党が一年ごとに総理大臣を代えたことに始まる。
安倍氏、福田氏、麻生氏。
その不安定さを衝かれて、野党時代から政治センスのない発言を繰り返していた鳩山由紀夫氏が党首の民主党に政権を奪われたことは、結果論ではあるが、自民党に取って幸運だったかもしれない。
政治センスのない党首を、自分では政治センスがあると思い込んでいる小沢一郎氏が操ろうとするという全く政治センスのない方式が、巧くいくはずがないのは当然のこと。
民主政権が、スーパーで売っている安い打ち上げ花火的な軽いブームで終わったことで、自民党は大きな努力もせずに、時のヒーローとして帰ってきた。
簡単に表現すると、素人政治集団を、「玄人の振りが上手い」政治集団が凌駕したということだろうか。
今の状況を見ると、民主党政権の3年半は、自民党と安倍氏をヒーローにするためだけのものだった、との考えは、うがち過ぎか。
ところで、投票率。
(話がいきなり飛ぶのは、私がこの文章を整理しきれていないからだ)
今回も低かったようだ。
自民党が大勝したときは、小泉氏の「郵政解散選挙」の時を除いて、低投票率が多い。
ここで、選挙の議席は、投票数を本当に繁栄しているだろうかという疑問を提示したい。
これは、参議院選挙ではなく衆議院選挙の得票のサンプルだ。
(参議院選挙に関しては、まだ詳しい得票数が出ていないので)
自民党が大敗した45回衆議院選挙の自民党の小選挙区での得票数は、2730万、比例は、1881万票だった。
そして、昨年末、自民党が大勝した46回衆議院選挙の自民党得票数は、2564万、比例は、1662万票だった。
得票数が減っているのに、大勝しているのである。
ちなみに、民主党の場合は、小選挙区が、3347万から1360万に減少。比例は、2984万が962万票に減少。
つまり、極めて単純な分析だが、自民党は勝っても負けても得票数が大きく変わることはないが、民主党は、得票数の振れ幅が、選挙によって極めて大きいということになる。
つまり、自民党の支持層は、民主党やその他の政党より、ブレが少ないのだと思う。
自民党は、大敗したときよりも得票数を200万近く減らしているにもかかわらず「勝った」のは、投票率のマジックが、自民党に味方したからだろう。
つまり、低投票率の場合、「持ち票(基礎票)」が安定している党が、議席を獲得する可能性が高くなる。
それが、長期政権の強みだ。
要するに、ブランド力。
「アベノミクス」などという言葉も、そのブランド力があるから自民党シンパのメディアや政治、経済評論家がリピートして、無駄にしつこいコマーシャルのように、徐々に浸透していった。
ただ、その効果、その結果は、2~3年後になってみないと評価できない。
7ヶ月や8ヶ月で、政策の効果が実現するなら、今までの停滞した20年は何だったのか、ということになる。
だから、私は、その評価を知るために、安倍氏には、できるだけ長期政権を築いていただきたいと思う。
短気にならずに、韓中と上手に渉り合いつつ、北朝鮮を土俵際まで追いつめて、アジアを牽引するリーダーになっていただきたいと思う。
そして、マスメディアも幼稚で姑息な「揚げ足取り」はやめて、政策に関して、大人の論評をしていただきたいと思う。
ここで、投票率の話に戻る。
20代の若者の投票率が、毎回低いことは、昔から指摘されてきた。
特別、政治に無関心な層。
言いがかりかもしれないが、私は、20代の政治無関心の原因は、自民党にあると思っている。
彼らの中には、若者たちは自民党に批判的である、という思い込みがあるように思われる。
既成政党、とりわけ長期政権を築いた自民党に対して、若者はアレルギーを持っていると思って、むしろ若者が政治に関心を持たないように仕向けているのではないか、と私は勘ぐっているのである。
どこの国も、教育、あるいは洗脳の度合いによって違うが、多くは、年輩の方たちは保守的、若者たちはリベラル、という図式を持っている。
その若者たちに、政治に関心を持たれたら、自民党の長期政権は瓦解する。
自民党の長老たちは、そう思って、若者の投票率を上げることに怠惰だったのではないか。
しかし、実は日本の若者たちは、意外と保守的なのではないか、と私は思っている。
極端なサンプルだが、我が家に遊びにくる高校3年の娘のお友だち6人に話を聞くと、全員が自民党のファンなのである(支持者というよりファンという感覚)。
「安倍ちゃん、ヤバ~い!」
そして、詳しく聞くと、彼女たちの親も自民党の支持者だという。
支持は、受け継がれるものらしいのだ。
ただ、彼女たちは、他の政党のことは、ほとんど知らない。
民主党、公明党。
共産党に至っては、全くその存在を知らなかった子が多くいた。
(ジャイアンツ・ファンが、ジャイアンツの選手のことしか知らないのと同じ?)
民主党も「自由民主党」の一部だと思っている子がいた。
政治に無関心だからといって、自民党を支持しないわけではない。
むしろ、世襲で、盲目的にファンになるということもあり得るのだ。
選挙権を持ったら、自民党に投票するの? と私が聞くと、「投票は面倒くさい。絶対に行かないと思う。でも、入れるんだったら自民党」と彼女たちは言う。
たった6人のサンプルで断じるのは気が引けるが、自民党は若者を恐れることはないと思う。
彼らをうまく誘導すれば、その票の半分以上は自民党に流れるのではないか。
政治に無関心だからこそ、ブランドに弱いということもある。
その層を取り込めば、自民党はこれからも安泰だ。
アンチ自民の私としては、その現象は面白くないが、私がもし自民党の長老だったら、ブランドに盲目的なファン層を開拓しようとするだろう。
そうすれば、自民党の未来は明るいはずだ。
子どもの頃からアンチ自民の私としては、この結果は面白くないところだが、衆参のねじれがなくなって、政治経済がある程度安定するのなら、それは悪いことではない。
そもそもこの不安定さの起源は、自民党が一年ごとに総理大臣を代えたことに始まる。
安倍氏、福田氏、麻生氏。
その不安定さを衝かれて、野党時代から政治センスのない発言を繰り返していた鳩山由紀夫氏が党首の民主党に政権を奪われたことは、結果論ではあるが、自民党に取って幸運だったかもしれない。
政治センスのない党首を、自分では政治センスがあると思い込んでいる小沢一郎氏が操ろうとするという全く政治センスのない方式が、巧くいくはずがないのは当然のこと。
民主政権が、スーパーで売っている安い打ち上げ花火的な軽いブームで終わったことで、自民党は大きな努力もせずに、時のヒーローとして帰ってきた。
簡単に表現すると、素人政治集団を、「玄人の振りが上手い」政治集団が凌駕したということだろうか。
今の状況を見ると、民主党政権の3年半は、自民党と安倍氏をヒーローにするためだけのものだった、との考えは、うがち過ぎか。
ところで、投票率。
(話がいきなり飛ぶのは、私がこの文章を整理しきれていないからだ)
今回も低かったようだ。
自民党が大勝したときは、小泉氏の「郵政解散選挙」の時を除いて、低投票率が多い。
ここで、選挙の議席は、投票数を本当に繁栄しているだろうかという疑問を提示したい。
これは、参議院選挙ではなく衆議院選挙の得票のサンプルだ。
(参議院選挙に関しては、まだ詳しい得票数が出ていないので)
自民党が大敗した45回衆議院選挙の自民党の小選挙区での得票数は、2730万、比例は、1881万票だった。
そして、昨年末、自民党が大勝した46回衆議院選挙の自民党得票数は、2564万、比例は、1662万票だった。
得票数が減っているのに、大勝しているのである。
ちなみに、民主党の場合は、小選挙区が、3347万から1360万に減少。比例は、2984万が962万票に減少。
つまり、極めて単純な分析だが、自民党は勝っても負けても得票数が大きく変わることはないが、民主党は、得票数の振れ幅が、選挙によって極めて大きいということになる。
つまり、自民党の支持層は、民主党やその他の政党より、ブレが少ないのだと思う。
自民党は、大敗したときよりも得票数を200万近く減らしているにもかかわらず「勝った」のは、投票率のマジックが、自民党に味方したからだろう。
つまり、低投票率の場合、「持ち票(基礎票)」が安定している党が、議席を獲得する可能性が高くなる。
それが、長期政権の強みだ。
要するに、ブランド力。
「アベノミクス」などという言葉も、そのブランド力があるから自民党シンパのメディアや政治、経済評論家がリピートして、無駄にしつこいコマーシャルのように、徐々に浸透していった。
ただ、その効果、その結果は、2~3年後になってみないと評価できない。
7ヶ月や8ヶ月で、政策の効果が実現するなら、今までの停滞した20年は何だったのか、ということになる。
だから、私は、その評価を知るために、安倍氏には、できるだけ長期政権を築いていただきたいと思う。
短気にならずに、韓中と上手に渉り合いつつ、北朝鮮を土俵際まで追いつめて、アジアを牽引するリーダーになっていただきたいと思う。
そして、マスメディアも幼稚で姑息な「揚げ足取り」はやめて、政策に関して、大人の論評をしていただきたいと思う。
ここで、投票率の話に戻る。
20代の若者の投票率が、毎回低いことは、昔から指摘されてきた。
特別、政治に無関心な層。
言いがかりかもしれないが、私は、20代の政治無関心の原因は、自民党にあると思っている。
彼らの中には、若者たちは自民党に批判的である、という思い込みがあるように思われる。
既成政党、とりわけ長期政権を築いた自民党に対して、若者はアレルギーを持っていると思って、むしろ若者が政治に関心を持たないように仕向けているのではないか、と私は勘ぐっているのである。
どこの国も、教育、あるいは洗脳の度合いによって違うが、多くは、年輩の方たちは保守的、若者たちはリベラル、という図式を持っている。
その若者たちに、政治に関心を持たれたら、自民党の長期政権は瓦解する。
自民党の長老たちは、そう思って、若者の投票率を上げることに怠惰だったのではないか。
しかし、実は日本の若者たちは、意外と保守的なのではないか、と私は思っている。
極端なサンプルだが、我が家に遊びにくる高校3年の娘のお友だち6人に話を聞くと、全員が自民党のファンなのである(支持者というよりファンという感覚)。
「安倍ちゃん、ヤバ~い!」
そして、詳しく聞くと、彼女たちの親も自民党の支持者だという。
支持は、受け継がれるものらしいのだ。
ただ、彼女たちは、他の政党のことは、ほとんど知らない。
民主党、公明党。
共産党に至っては、全くその存在を知らなかった子が多くいた。
(ジャイアンツ・ファンが、ジャイアンツの選手のことしか知らないのと同じ?)
民主党も「自由民主党」の一部だと思っている子がいた。
政治に無関心だからといって、自民党を支持しないわけではない。
むしろ、世襲で、盲目的にファンになるということもあり得るのだ。
選挙権を持ったら、自民党に投票するの? と私が聞くと、「投票は面倒くさい。絶対に行かないと思う。でも、入れるんだったら自民党」と彼女たちは言う。
たった6人のサンプルで断じるのは気が引けるが、自民党は若者を恐れることはないと思う。
彼らをうまく誘導すれば、その票の半分以上は自民党に流れるのではないか。
政治に無関心だからこそ、ブランドに弱いということもある。
その層を取り込めば、自民党はこれからも安泰だ。
アンチ自民の私としては、その現象は面白くないが、私がもし自民党の長老だったら、ブランドに盲目的なファン層を開拓しようとするだろう。
そうすれば、自民党の未来は明るいはずだ。