元ちとせが好きだというと、友人から意外な顔をされる。
「おまえ、演歌、嫌いじゃなかったか?」
誤解している人が多くいるようだが、元ちとせは演歌歌手ではない。
奄美大島の民謡(島唄)の歌唱方法をとる歌手である。
演歌とは、まったく違う。
初めて聴いたのは、朝のニュース番組(スームイン?)だったと思う。
10年くらい前のことだ。
イベント会場のようなところで歌っているのを聴いて、心が動いた。
むかし、高校時代のことだが、同級生に奄美大島生まれの子がいて、文化祭で奄美の民謡を歌ったことがある。
それを聴いて、何だこれは、と思った。
聴き入った。
そして、聴きいるうちに、自然と涙が出た。
歌を聴いて泣いたのは初めてのことだ。
元ちとせの歌を聴いて、その時のことを思い出した。
単純に、凄い歌手が現れたものだと思った。
そして、それと同時に、これは売れないかもしれないな、とも思った。
個性が強すぎて、この歌唱方法を受け付けない人が多いのではないか、と思ったのだ。
しかし、予想に反して、メジャーデビュー曲は大ヒットした。
そればかりか、ディープ・フォレストのアルバム『Music Detected』に参加して、海外に実力を知らしめるというおまけまで付いた。
その後の元ちとせさんは、二度の出産を経て、マイペースで仕事をしているようだ。
そのマイペースさは、彼女のこれからの音楽人生に、大きな広がりを与えるのではないかと私は思っている。
彼女ほど実力のある歌手なら、歌を歌わせられるのではなく、歌いたい歌を歌って、自分の世界を確立すべきだと思う。
無理にヒット曲を作る必要はない。
それは、元ちとせの個性を間違いなく殺すだろう。
昨今、日本の音楽業界では「歌姫」の大安売りが続いているが、元ちとせにはMISIAとともに、歌の真髄を力むことなく極めていただいて、本当の「歌姫」の地位を揺らぐことなく確立していただきたいものだ。
元ちとせは、そんな無限の可能性を秘めている歌手だ。
「おまえ、演歌、嫌いじゃなかったか?」
誤解している人が多くいるようだが、元ちとせは演歌歌手ではない。
奄美大島の民謡(島唄)の歌唱方法をとる歌手である。
演歌とは、まったく違う。
初めて聴いたのは、朝のニュース番組(スームイン?)だったと思う。
10年くらい前のことだ。
イベント会場のようなところで歌っているのを聴いて、心が動いた。
むかし、高校時代のことだが、同級生に奄美大島生まれの子がいて、文化祭で奄美の民謡を歌ったことがある。
それを聴いて、何だこれは、と思った。
聴き入った。
そして、聴きいるうちに、自然と涙が出た。
歌を聴いて泣いたのは初めてのことだ。
元ちとせの歌を聴いて、その時のことを思い出した。
単純に、凄い歌手が現れたものだと思った。
そして、それと同時に、これは売れないかもしれないな、とも思った。
個性が強すぎて、この歌唱方法を受け付けない人が多いのではないか、と思ったのだ。
しかし、予想に反して、メジャーデビュー曲は大ヒットした。
そればかりか、ディープ・フォレストのアルバム『Music Detected』に参加して、海外に実力を知らしめるというおまけまで付いた。
その後の元ちとせさんは、二度の出産を経て、マイペースで仕事をしているようだ。
そのマイペースさは、彼女のこれからの音楽人生に、大きな広がりを与えるのではないかと私は思っている。
彼女ほど実力のある歌手なら、歌を歌わせられるのではなく、歌いたい歌を歌って、自分の世界を確立すべきだと思う。
無理にヒット曲を作る必要はない。
それは、元ちとせの個性を間違いなく殺すだろう。
昨今、日本の音楽業界では「歌姫」の大安売りが続いているが、元ちとせにはMISIAとともに、歌の真髄を力むことなく極めていただいて、本当の「歌姫」の地位を揺らぐことなく確立していただきたいものだ。
元ちとせは、そんな無限の可能性を秘めている歌手だ。