韓国留学中の娘が、二日間だけ帰ってきた。
ごひいきのビジュアル系バンドのライブに行くためだ。
金曜日の夜、帰ってきて、土曜日は朝からコメダ珈琲店で、お友だち4人とモーニングを食い、その後はカラオケ、そしてはなまるうどんで腹ごしらえをして、5人でライブに行った。
夜の11時に帰ってきた娘は、「笑わないでほしいんだ」と私に言った。
「これが、最後のライブだと思うと、アンコールでは号泣しっぱなしで、みんなから笑われたよ。泣くような歌じゃないのにって」
最後のライブ、と言っても、そのバンドが解散するわけではない。
娘が、そのバンドのライブに行くのが、最後という意味だ。
「韓国から帰ったら、真剣に就職活動しないといけないからな」
大学3年の娘には、就職という重い課題が待っていたのである。
ただ、娘のお友だちも同い年だが、就職活動をしていたとしてもライブには行くらしい。
娘だけが、「最後のライブ」ということだ。
「年を取ったら、涙もろくなってな」と娘。
そう言う娘は、昔から涙もろかった。
娘が幼稚園のとき、私と始めて観た「モンスターズ・インク」では最後に号泣した。
「千と千尋の神隠し」の最後も号泣した。
「E.T」をテレビで再放送したときも号泣。
そして、娘が小3のときに連れて行った浜田省吾のコンサートの最後も号泣だった。
「あんときは、二人で『on the road』のTシャツを着て行ったんだよな。
思えば、変なガキだったよな。
初めて聴いたフル・アルバムが、小2で、椎名林檎の『勝訴ストリップ』だったからな」
椎名林檎様の難解な詞を理解するために、電子辞書をねだられた。
娘が、初めて読んだ長編小説が小5のときで、万城目学氏の「鴨川ホルモー」だった。
そして、小6で伊坂幸太郎氏の「ゴールデンスランバー」。
そのときも、その電子辞書が役立った。
まだ5人で活動していた頃の「東方神起」を、かなりレベルの高いハーモニーだから聴いてみろよ、と薦めたのが、娘が小5のときだった。
そのときに、韓国に興味を持った娘は、互いの国がいがみ合う関係の中でも、興味を持ち続け、中学から独学でハングル語を覚え、いま韓国の大学の英語クラスで勉学に励んでいた。
(ただ娘も私も生粋の日本人ですが)
「思えばボクは、おまえのあとばっかり追いかけていたんだよな」と娘。
音楽も映画も小説も考え方も、そして、体質も見事なほど受け継いでくれた娘。
(何を食っても太れないガイコツ体質)
「でもな・・・ボクが初めて自分の意志で興味を持ったバンドが、今日ライブに行ったバンドだったんだよな。
このバンドを見つけたとき、ボクは、おまえから自立したと思ったぞ」
それは、4年前のことで、トータルで20回以上ライブに足を運んだのではないだろうか。
だったら、ライブに行くのをやめることはないんじゃないか。
「いや、ライブよりも就活だ。
ケジメはつけないといけないんだよ。
それは、おまえを見て、教わったことだ。
『やるときはやる』ってな」
(泣かせやがって)
「でもな・・・不思議なことに、また浜田省吾のコンサートに行きたい自分もいるんだよな」
変わったやつだな。
「おまえに、言われたくないわ!」
それ、本気で言っているのか?
「本気で言ってたら、おまえと何年も親子なんかやってらんないよ」
・・・・・・・ヘヘヘヘヘッ。
(無断で、オードリー師匠の漫才をパクってしまいました。お詫びいたします)
さて、今回は、成田ではなく羽田空港から韓国に行く娘を、これから見送りに行こうと思います。
留学を終えて帰ってくるのは、2月28日。
バカ親父は、それまで、我慢するよ。
ごひいきのビジュアル系バンドのライブに行くためだ。
金曜日の夜、帰ってきて、土曜日は朝からコメダ珈琲店で、お友だち4人とモーニングを食い、その後はカラオケ、そしてはなまるうどんで腹ごしらえをして、5人でライブに行った。
夜の11時に帰ってきた娘は、「笑わないでほしいんだ」と私に言った。
「これが、最後のライブだと思うと、アンコールでは号泣しっぱなしで、みんなから笑われたよ。泣くような歌じゃないのにって」
最後のライブ、と言っても、そのバンドが解散するわけではない。
娘が、そのバンドのライブに行くのが、最後という意味だ。
「韓国から帰ったら、真剣に就職活動しないといけないからな」
大学3年の娘には、就職という重い課題が待っていたのである。
ただ、娘のお友だちも同い年だが、就職活動をしていたとしてもライブには行くらしい。
娘だけが、「最後のライブ」ということだ。
「年を取ったら、涙もろくなってな」と娘。
そう言う娘は、昔から涙もろかった。
娘が幼稚園のとき、私と始めて観た「モンスターズ・インク」では最後に号泣した。
「千と千尋の神隠し」の最後も号泣した。
「E.T」をテレビで再放送したときも号泣。
そして、娘が小3のときに連れて行った浜田省吾のコンサートの最後も号泣だった。
「あんときは、二人で『on the road』のTシャツを着て行ったんだよな。
思えば、変なガキだったよな。
初めて聴いたフル・アルバムが、小2で、椎名林檎の『勝訴ストリップ』だったからな」
椎名林檎様の難解な詞を理解するために、電子辞書をねだられた。
娘が、初めて読んだ長編小説が小5のときで、万城目学氏の「鴨川ホルモー」だった。
そして、小6で伊坂幸太郎氏の「ゴールデンスランバー」。
そのときも、その電子辞書が役立った。
まだ5人で活動していた頃の「東方神起」を、かなりレベルの高いハーモニーだから聴いてみろよ、と薦めたのが、娘が小5のときだった。
そのときに、韓国に興味を持った娘は、互いの国がいがみ合う関係の中でも、興味を持ち続け、中学から独学でハングル語を覚え、いま韓国の大学の英語クラスで勉学に励んでいた。
(ただ娘も私も生粋の日本人ですが)
「思えばボクは、おまえのあとばっかり追いかけていたんだよな」と娘。
音楽も映画も小説も考え方も、そして、体質も見事なほど受け継いでくれた娘。
(何を食っても太れないガイコツ体質)
「でもな・・・ボクが初めて自分の意志で興味を持ったバンドが、今日ライブに行ったバンドだったんだよな。
このバンドを見つけたとき、ボクは、おまえから自立したと思ったぞ」
それは、4年前のことで、トータルで20回以上ライブに足を運んだのではないだろうか。
だったら、ライブに行くのをやめることはないんじゃないか。
「いや、ライブよりも就活だ。
ケジメはつけないといけないんだよ。
それは、おまえを見て、教わったことだ。
『やるときはやる』ってな」
(泣かせやがって)
「でもな・・・不思議なことに、また浜田省吾のコンサートに行きたい自分もいるんだよな」
変わったやつだな。
「おまえに、言われたくないわ!」
それ、本気で言っているのか?
「本気で言ってたら、おまえと何年も親子なんかやってらんないよ」
・・・・・・・ヘヘヘヘヘッ。
(無断で、オードリー師匠の漫才をパクってしまいました。お詫びいたします)
さて、今回は、成田ではなく羽田空港から韓国に行く娘を、これから見送りに行こうと思います。
留学を終えて帰ってくるのは、2月28日。
バカ親父は、それまで、我慢するよ。