1989年夏・北海道の旅、
旅のきっかけとなった、ドラマ「北の国から」の富良野を訪れる、
という目的を果たし、
次なる訪問地は「摩周湖」。
今となっては、「なぜ、摩周湖?」との思いもありますが、
若かった頃の何かが、マシュウという響きに引き寄せられたのかもしれません。
富良野からJRで帯広―釧路―弟子屈(当時の駅名・てしかが)、
そこから、摩周湖に近いYH(ユースホステル)へ向かいました。
友人タケとの二人旅、
前もってYHには予約を入れておきました。
着いてみると、YHにログハウスがあり、うろ覚えなのですが、
宿泊は1日おきに男の日、女の日とあったようで、
到着した日は女の日で、ベッドに空きがあったので、
ログハウスに泊まれることになりました。
前日に麓郷で「黒板五郎の丸太小屋」を見てきたので、
「ログハウス・・・木の香りがして、心地よく眠れるんだろうなぁ」
などと、高揚感が出てきます。
さて、YHの案内を見ると、
「一日牧場体験」なるものが!・・・これは面白そう。
タケに聞いてみると、「やってもいいよ」・・・とのことで、
翌日のプランが決まりました。
摩周湖へは早朝に歩いて行ってみようということになり、
それは翌々日の朝行くことにしました。
牧場体験。
近隣の一般の牧場をされているお宅で、
午前中は牛舎の掃除などをし、合間に子牛にミルクをあげたり、
乳絞りをさせてもらったり、
ほとんど労働力にはなっていなかったのではないかしら。
・・・作業着はつなぎを貸してくれました。
お昼ご飯におにぎりを頂き、
午後は、牧草をロール状にまとめたもの・・・
直径2メートルくらいありそうなゴロゴロしたものの
ひもを括ったりする軽作業で、
なんだかちっともお役にたってないなぁ、という有様でした。
それでも我々にとってはとっても貴重な体験で、
牧草のロールをじかに触ったりすることなど、まずないし、
牛のことを思う牧場の方の気持ちに触れることができたり、
有意義な一日となりました。
ちなみに費用は昼食代のみ300円(当時)。
あとでYHの方に聞いたら、
我々が行った牧場のお宅は、近隣の中でもきれいな牧場で、
牧場主の方が朴訥な方であったので、
より一層よい体験ができたみたいです。
牧場体験が終わり、
その夜はログハウスではなく、通常のお部屋に移りました。
・・・ちなみにログハウスは、
ただっ広い印象で(うろ覚えなのですが)、
衝立などなかったのであまり落ち着かなくて、
寝心地としてはどうだったのかしら。
通常のベッド(YHでは2段が多い?)のほうが、
狭いけれどもなんとなく落ち着く・・・のは貧乏性なのでしょうかね。
そして、その夜は同室の、関西から来た学生さん二人、
・・・それぞれ一人旅のかたですが・・・とお話して、
翌日の摩周湖早朝ウォーキングに一緒に行こうということになりました。
YHではしばしばこうして、同室の方と一緒に行動したりするのも
楽しかったりするのですが・・・ ~つづく~