この時期、職場のクラさん(30代男性)が、
「18きっぷ、1回分あるよ~」などと声を掛けてくれるものだから、
昨年は千葉県銚子市まで日帰りで行ってきましたが、
今年は静岡県から山梨県につながる「身延線」に乗ってきました。
学生時代は友人たちと一緒によく利用したJRの青春18きっぷですが、
一人で5回分はちょっと使えないので、1回分分けてもらえるのはとってもありがたいね~。
我が家は神奈川県なので、身延線に乗るまでに東海道本線の富士駅まで行って、
身延線「富士駅~甲府駅」、甲府から中央本線で八王子まで行って、横浜線で戻ってくるルート。
ただ電車に乗り続けるだけではなく、途中見どころが欲しかったので、
身延駅で降りて、身延山久遠寺(日蓮宗総本山)に行ってみることにしました。
のんびり、ひとり旅です。
東海道本線は根府川辺りの車窓がとっても良いです。相模湾がグーンと広がって見えますが、
この日は晴れ渡る空ではなかったので、ちょっと霞がかったような海でした。
それでも、気持ちの良い車窓です。
逆の窓からは富士山も形良く見えますね~。
いよいよ、身延線です。1~2時間に1本なので、乗り遅れないように。
2両編成のワンマン列車です。
クロスシートの席は空いていなかったので、ドア横の横座りの席に腰掛けます。
車内はそれほど混んではいないようですが、
なんとなく、自分と同じような青春18きっぷの利用者がいらっしゃるような雰囲気。
電車はグーンと登る感じで進みます。
ディーゼル車のような重さはないけれど・・・普段乗っている電車にはない感じ。
沿線の風景は、樹が生い茂っていたり、富士川の河川敷が広がっているのが見えたり、
山を崩しているのが見えたり、正直、ものすごく睡魔に襲われました。
初めて乗る路線は寝ないようにしているけれど、
眠気にまどろむ心地よさも否定してはいけません(自己弁護)。
富士駅から1時間20分ほどで身延駅に到着。やはり、18きっぷ利用者が何人か降りました。
駅前のポストです。ちょっと変わったポストが好きなのですが・・・、
これは使われているものなのかオブジェなのか、わかりません。
身延駅から身延山久遠寺まではバスで10数分で、この日電車から降りた人はほとんどこのバスに乗っていた。
自分は前もって下調べをあまりしないし、スマホも持っていないので、
久遠寺に行くのも思いつきな感じで、別に寺が好きとか信仰心が篤いというわけではありません。
しかし、あと少し時期が遅ければ、身延山て、枝垂れ桜がもの凄くきれいだそうですね。
ちょっと惜しいことをしました。
まぁ、混んでいるところは好きではないのである意味良かったのかもしれませんが。
さて久遠(くおん)寺。
よく分からないけれど、日本三大門のひとつらしいです。すみません、疎くて。
そして、ドーン
本殿に行くまでのそびえたつ(?)階段、菩提梯・287段らしいです。
これ、見た目よりも相当きついです。一段が高いのよ!
自分は50歳手前ですが、かなり息切れしました。足もガクガクしました。
お寺を見るのにこんな苦行があるとは!ホントたまげたよ。
無事に上にたどり着いて、ちょっと休んでから上から撮ってみた。
間違えて転げたら、恐ろしいことです。
ひととおり散策すると、あっという間に、駅に戻るバスの時間がせまっております。
身延山の山頂に行くロープウェイもあるのですが、その時間は取れそうもなく、残念。
ちなみに、この階段で降りずに、横にある男坂から歩いて降りたけれど、
それでも転ばないか不安でした。誰にも会わなかったから、もっと良いルートがあるのかな。
そうそう、ここ半年で、有名なお寺にいくつか行きました。
浅草・浅草寺、長野・善光寺、京都・西本願寺、東本願寺、そしてここ、久遠寺。
信心深くないのにね。寺ガール、もとい寺オバか?
バスで身延駅に戻って、お腹もすいていたので、駅の立ち食いそば屋さんのおそばを食べました。
こんな時、オバサン一人でも立ち食いそばOKな自分で良かったと思う。
そして駅前のお土産物屋さんで、身延饅頭を家族のお土産に買いました。
身延駅からの電車はすいていて、クロスシートに一人腰掛けて、沿線の里山風景を見ていました。
甲府に近づくにつれてちょっと混んできましたが、これ位乗客がいないと採算が取れないだろうと心配になります。
いよいよ甲府駅。高いビルが車窓から見えてきて、身延線の旅は終わりです。
甲府駅では18きっぷで改札を出る人の列が出来ていたので、ここでは途中下車せず、
すぐに中央本線に乗って、二駅目の石和温泉で降りてみました。
駅前に足湯があるのを知っていたので・・・。
しかし・・・どうやら電車の時刻の谷間らしくて、石和温泉での滞在は20分ほど
それを逃すと1時間くらい次の電車まで間ができてしまう・・・ということで、
速攻で足湯に浸かりに行きました
行った時は5人ほど足湯に浸かっていらっしゃって、
目の前のちょっと年配の女性が、「意外と熱いのよ」とアドバイスをくださり、
なるほど、その方の足は、きれいなピンク色で温まっていました。
そして、我足を浸けると、確かにちょっと熱めかもしれませんが、気持ちよ~い。ヤッホ~!
心地よさに、次の電車をあきらめて、遅い電車で帰ることにするか頭をよぎりますが、
・・・やはり、帰宅するのが遅くなるのはちょっと辛いので、10分くらいで足湯をあとにしました。
さて、中央本線に乗って、夕刻に向かう車窓を眺めると、
甲府盆地にちょうど雲間からさす光が当たって、ちょっと幻想的で、
勾配を電車が上がっていく感じがすごく良かった。
脚はしばらくポカポカしていて、またもや睡魔が襲ってきて居眠り。
ウトウトしていたら神奈川県の駅、藤野で、車窓からは「緑のラブレター」がよく見えました。
いよいよ旅も最終行程。
ちなみに、中央本線でクロスシートに乗り合わせたご年配の集団は、
18きっぷでの旅を楽しんでいる方たちのようで(盛んに2370円という声が聞こえてきたので)、
自分も、年をとっても楽しめるかなぁと思いを巡らす。
正直、長時間座席に座っているのも疲れるので。
この日の行程はJRだけで約330kmの乗車で、金額にすると5600円くらいかな。
青春18きっぷにこだわらずに、のんびり旅はちょくちょく楽しみたいと思います。