古い友人から案内が届いた。
デンタルクリニックを開業するとのことである。
彼女とは、もう20年以上は会っていないかもしれない。
ほぼ、年賀状だけのつきあいだ。
何年か前に電話をもらった。
横浜港に停泊している「氷川丸」が一時営業をやめる事になった時、
「一緒に氷川丸に行ってみない？」と誘ってくれたのだ。
私たちは小中学生の4年間、一緒の合唱団に所属していた。
合唱団の練習場所は氷川丸のなかのホールだった。
彼女とは入団の試験の時に知り合い、
その後、パートも同じだったことから、苦楽を共にした仲である。
合唱団の練習は結構厳しかったし、
中学校の部活と両立できなくなるとか、
高校受験に向けて塾と両立できなくなるとかで、
結局、同期で同じ年の友人は15人から4人になってしまった。
取り合えず最後まで頑張れたのも、彼女がいてくれたからかもしれない。
卒団後は、数年は顔を合わせていたが、
いつしか会うことはなくなっていった。
氷川丸の件で電話をくれたときには、都合がつかなくて会えなかった。
とても会いたかったのだが。
今回、デンタルクリニック開業のお知らせをもらって、
ちょっと遠いけれど行ってみようかしら・・・とは正直考えられず、
というのも、友人に詰め物だらけの歯を見せるのはすごく抵抗がある。
しかし・・・開業とは凄いことだ。
同じ年の友人。心から応援している。まずはお祝いのお便りでも送ろうか。
