~1990年3月・タヒチに出発~
北半球の日本と南半球のタヒチは季節が逆なわけで、
日本を出発する時は、荷物を減らすため重ね着をして出掛けました。
贅沢旅行ではないので、汚れてもいいような服装で・・・
妙な格好だったと思います。
さて、いよいよ出発の日、成田空港に着くと、
タヒチ行きのエールフランス機が機材不備とかで翌日の出発になっており、
今さら家に戻るのもなんだかなぁと思いましたが、
ホテルと食事は用意してくださるということで、
そのままバスで品川のPホテルへ移動・・・シティホテルです。
泊まったことがないようなランクが上のホテルに、妙な格好の我々・・・
せっかくのレストランのご馳走もあまりの場違いさに、
早々に部屋へ切り上げ、翌日の早起きに備えて寝ました。
3月2日8:00AM、エールフランス機タヒチへ向けて離陸です。
機内はすいている感じで、座席を広く使ったりできました。
およそ10時間半後、現地時間23:30頃(3月1日)、
真っ暗なタヒチ、FAAA国際空港に着陸。
日本との時差が19時間ということで、時計の針を5時間進め、
気温26℃ということで、半袖になり(湿度が高いっ)、
順調に入国手続きを済ませ、さぁ行くぞ~・・・
って、深夜だから、街にも出られず、ホテルも決まってないし・・・
予定では昼間に着いているはずだったからね。
新婚旅行らしきカップルやビジネスマンらしき人たちは、
ホテルのお迎えがあるらしく、いいわねぇ・・・と眺めているうちに、
空港に残されたのは、我々を含めて日本人若者6人。
自然とかたまって情報交換などしながら、朝を待ちました。
幸い、日本からの直行便が始まってからそれほどたってないためか、
日系人女性がいらっしゃる観光案内所があいていて、
そこでも情報を仕入れることができたし、
銀行も開いていて、CFP(フレンチパシフィックフラン)に両替もできました。
それにしても、空港で明かりがあるからなのか、
現地の若者は深夜にもかかわらず、フットサルで遊んでいました。
なんともおおらかな人種です。
飛行機から降りて、入国を待つ間、
若い女性職員がタヒチの花「ティアラ」を耳の上にさしてくれて、
現地の方々によるタヒチアンミュージックの演奏も心に沁みました。
飛行機が深夜着になったのに、わざわざ時間に合わせてくださったのですね。
そして、演奏の最後に、「maururu」という言葉・・・。
こちらこそ、「ありがとう」です。今も心に残っています。~続く~