今朝(20日)、起きて静岡新聞朝刊を開いたら、上野にやってくるパンダちゃんの写真と同じ紙面に、自分が酒を飲んでいる写真がドカンと出ていて超ビックリ!!なんだかプライベートタイムが県下一円に晒されたみたいで恥ずかしかったぁ・・・。
もちろん隠し撮りされたわけじゃなくて、1月31日から2月5日まで静岡新聞夕刊1面に連載された『静岡酵母物語』を執筆した記者に取材協力したもの。
同連載が始まる前、いろいろ情報提供した際に、「静岡酵母のお話は25年以上前の“川上のてっぺん”の出来事。25年経てその成果が川下にどう活かされたのか、その視点を欠かさないでほしい」とお願いし、静岡酵母の力によって品質を向上させた蔵元の努力、静岡酵母の成功で県の技術支援に期待がかかり、酒米誉富士の誕生を導いたこと、川上(造り手)の努力を支えた川下(売り手・飲み手)あってこその『吟醸王国』だと僭越ながらアドバイスさせてもらいました。
川下の活動を象徴するような写真が撮りたいという相談を受け、静岡市内の地酒専門の飲食店を何軒か紹介した中で、記者が選んだのが『狸の穴』で、取材当日はご主人に呼ばれて私もサクラでノコノコうかがったのです。
ところが後日、夕刊連載シリーズでは『川下』の話そのものがカットされたと聞き、狸の穴に申し訳ないなぁと思っていたところ、記者さんも「紙面を確保して必ず載せますからっ」と発奮してくれて、静岡deはしご酒ほか、県内各地の『川下』の活動を紹介し、記事にしていただいたというわけです。
新聞の取材では突発的なニュースが起きたりするとボツになるのが日常茶飯事なので、本当に記事になるのか、いつ載るのか、期待半分といったところでしたが、今朝、いきなり載っていて、フイを突かれた感じ(苦笑)。
・・・でも有難いですね、地酒の話題が幾度となくこうして取り上げられるって。広告料に換算したらとんでもない金額です。ひところの『川上』さんは取材協力してやった、ぐらいにしか思わない人も多かったけど、最近は広報の重要性を理解する人が増えました。日本酒の消費低迷に直面する『川下』さんにとっては、広報がどれだけ有難いか、言われなくてもよ~くわかってくださるでしょう。
私は県の広報の仕事を手伝っているので、県という静岡で一番巨大な組織が、広報に本腰を入れて真剣に取り組んでいる様子が手に取るようにわかります。
県の各部署では本当に時代を見据えた価値ある事業をたくさん手掛けているのに、県民が知らない→知らないから『お役所は何やってんだ』批判を受ける→税金で事業を行う以上、批判の声は無視できない→十分な成果が出ないうちに見直し(事業仕分けが始まってからとくに)という悪循環に陥る。
でも、ちょっと待ってほしい。事業そのものを見直す前に、事業対象に周知徹底されているか、県民の理解が得られるような広報はされているか、検証してほしい。広報予算というのはケチってはいけない!!と声を大にして言いたいです・・・なにせ、こっちは生活かかってますからね(苦笑)。
さて、県の事業といえば、今週は『富士見の祭典』というのが開かれていますね。私は広報誌でPR記事を書いただけで、直接事業にはタッチしていませんが、2月23日(水)の“富士山の日”には様々な記念行事が予定されているようです。
その中のひとつ・県男女共同参画課が今年度手掛けた『さくや姫プロジェクト』という県内で活躍する女性のデータバンク事業で、記念のシンポジウム・富士見の祭典~さくやな話が23日(水)14時から、静岡県男女共同参画センターあざれあ(静岡市駿河区馬渕)で開かれます(詳しくはこちら)。
この女性データバンク(ウエブサイト)は、おつきあいのあるデザイン会社レ・サンクさんが制作を請け負っているので、センスの良いサイトに仕上がっています。イマドキの、いろ~んな職業の女性がたくさん紹介されていて、各人のインタビュー記事も読み応え十分です。何より写真が、モデル撮影みたいに美しく撮っているんですね。
ライター&カメラマンのugaさんは、ニューズウィーク日本版編集部にいた方で、彼女のスキルが存分に生かされているという意味では、さくや姫=ugaさん自身ではないかと思えるほど。
実は私、この事業が始まった昨年8月、レ・サンクさんから(たぶん数合わせに)呼ばれてugaさんの取材を受けたんですね。最初レ・サンクさんから連絡があったときはライターとして取材するほうかと思ったら、取材される側だったので超ビックリ!!なんでも9月中旬のAPEC国際会議(男女共同参画部会)でサイトの動画デモをやることになり、サンプルとして20人ぐらいのデータを急いで作らなければならなくなったそうで、たいして実績もない私ですがレ・サンクさんのためと思い、恥ずかしながら協力させていただいた次第です。ugaさんには吟醸王国しずおかパイロット版の映像の一部を提供し、試写会の様子や、青島酒造さんに協力してもらって蔵や田んぼを取材する(格好だけの)動画を撮ってもらったりしたんです。
しかしながら、自分よりも実績のあるライターさんは静岡にたくさんいるし、自分ごときが他の優秀な女性たちと肩を並べて紹介されるなんておごがましいと自覚していたので、これまで人には話してませんでした
でも広報の価値を改めて考えると、恥ずかしいだの何だのと言ってられない、まだまだ資金の足りない『吟醸王国しずおか』のためを思ったら、ある程度媒体を選ぶにしても、広報の機会を存分に活かすべきではないか。何より私自身ではなく、私が伝えようとしている地酒の価値を発信する場として有効活用すべきじゃないかと腹をくくりました。
裏方役であるライターが顔を晒すのは本意ではありませんが、さくや姫の私のページの写真は、ugaさんが、びっくりするほどカッコよく撮ってくれましたしね さすがプロ!
そんなugaさんと、サイトに登場する女性何人かが、23日、まさにコノハナサクヤヒメを神とあがめる富士山の日に、パネルディスカッションを開くのです。私もまだ見たことのない、私の紹介動画も会場で観られるみたいです。APEC国際会議で晒されるのは(どーせ縁のない人が観るんだし)何とも思いませんが、地元公開は超ハズカシイ・・・
23日のシンポジウム、それなりに告知はされていたと思うんですが、どうやら平日午後という日程がネックなのか、お席が余っているようですので、お時間がある方はぜひお越しください!
とくに女性を新しい戦力に考えておられる企業のマーケティングや企画開発担当の方、新たなネットワークを掘り起こそうとする方など、静岡に有能な女性がこんなにたくさんいる!って知るだけでも大きいと思います。
『富士見の祭典~さくやな話』は、2月23日(水)14時から、静岡県男女共同参画センターあざれあ(静岡市駿河区馬渕)です(詳しくはこちら)。よろしくお願いします