28日、世間的に仕事納めの日、お世話になった何箇所かにご挨拶回りをしました。
先週末に『喜久醉』の青島孝さんから「今がイチバン飲みごろ」というとびきりのお酒を送っていただきました。
…実はWOWOWを契約されている方はご存知だと思いますが、1月2日15時から『銘酒誕生物語~岐阜・静岡 杜氏秘伝の技を訪ねて』という番組が放送されます。昨年からWOWOWで日本酒や焼酎の蔵元を紹介する1時間番組が年数回、放送されているんですが、いよいよ静岡の蔵元代表で青島酒造さんが登場します!
今回はタイトルどおり杜氏の技の伝承というテーマだそうで、私が長年撮り溜めていた青島酒造前杜氏・富山初雄さんの写真を何点か提供させていただきました。実際に採用されるかどうかわかりませんが、そんなこんなで写真提供のお礼に、と青島さんがお気遣いくださったようです。
27日に仕事で旧大井川町の戸塚豆腐店を再び訪ね、お豆腐を10丁ほど購入して、青島さんにお酒のお礼にお届けしました。青島家も戸塚豆腐店の大ファンだったんですね。大井川で復活し、KOマートで買えますよと教えたら、「今年、“はやぶさ”の帰還に匹敵するサプライズニュース!」と大喜びされ、搾りたての酒粕をお返しにいただきました。
28日はその酒粕を手土産にご挨拶まわり。『吟醸王国しずおか』のロゴ入りエプロンをご注文くださった大村屋酒造場さんを訪ねたときは、さすがに青島酒造の酒粕を持っていくわけにいかず、別途折菓子を持参したのですが、なんともタイミングよく、ちょうど蔵の中で餅つきが始まったのです!
お孫さんを抱いて嬉しそうに餅つきを見守る松永社長、つきたて餅を器用に丸める奥さまはじめ、蔵内のみなさん、ホントに楽しそう。毎年 12月28日にこうして内輪で餅つきをされるそうで、長年この蔵ともおつきあいをしてきましたが、初めて知りました。折菓子のお礼にと、奥さまが鏡餅にしてくださったつきたて餅と搾りたて新酒をいただいてしまいました。
その足で金谷の松井妙子先生のところへ。青島酒造の酒粕をお届けしたらやっぱりとても喜んでくださって、「帰りに青島さんのところへお届けして」と手土産を風呂敷一杯に包んでくださいました。大村屋さんのアツアツつきたて鏡餅も、せっかくならと先生に差し上げ、「お礼にうかがった先々で、おもらいさんしちゃって…」と苦笑いしたら、「マユミさんって福ノ神なのよ~」と感心?していただきました。
帰りに松井先生のお礼の品を青島酒造に届けたら、今度は青島秀夫社長が「あんたにあげるもの、ないかな~」と土間に積まれた荷物の中から、大粒のみかん2個を取り出してくださいました。そのみかんをダウンジャケットの左右のポケットに入れたら、なんだかポケットを通してほんのり温かい“気”のようなものが体に伝わってきました。
このみかんにたどりつくまでの、何人もの人々の笑顔―松井先生、松永社長、青島孝さん、戸塚豆腐店のご主人…はたまた5日の酒と匠の文化祭を支えてくれた人々や吟醸王国しずおかの制作を後押ししてくれた人々、その礎となった富山さんはじめ多くの杜氏さんや蔵元さんたちとの酒縁の連鎖が、やっぱり私の財産だな~って改めて思います。
新しい年も、この連鎖を長く太くしていきたいですね。くれぐれも“疫病神”と思われないよう精進しなければ