杯が乾くまで

鈴木真弓(コピーライター/しずおか地酒研究会)の取材日記

御前崎総合病院『菜の花摘みコンサート』ご案内

2012-03-26 17:01:06 | 社会・経済

 いつもブログを読んでくださっている御前崎総合病院花の会の塚本隆男さんから、この時期恒例の『菜の花摘みコンサート』のご案内が届きました。

 

 メールを開いたら、パソコン画面上にこのとおり! もう、なんだか理屈抜きでパァ~っと気持ちが明るくなりました。これ、今日(26日)午前中の開花状況だそうです。週末にはもっと鮮やかなイエローファームが広がっていることでしょう。お時間のある方は、ご家族揃ってぜひご参加を!

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御前崎総合病院花の会主催の『菜の花摘みコンサート』

■日時 3月31日(土) 10時~15時

■内容 10時~15時 病院2階の花畑にて菜の花摘み(参加無料、誰でもOK)、10時30分~11時/コーラスグループ「ささゆりの会」コンサート、11時~11時30分/「レイニーズ」コンサート(いずれも参加無料)

 

 


何のために学ぶのか

2012-01-19 09:37:36 | 社会・経済

 昨日(18日)は午前中、FM-Hiで『かみかわ陽子のラジオシェイク』の収録でした。2011年4月から始まって毎月1回、第4日曜の朝8時30分から9時までの30分番組なんですが、お聴きになったことありますか?

 

 

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 今月22日のオンエアで10回目を迎え、新年最初ということもあって、初めてスタジオにゲストを招きました。1月だから新成人や受験や就職を前にした学生をテーマにしようと、陽子さんのほうでチョイスしたのが、天晴れ門前塾の会長だった川野泰寛さんでした。

 

 

 天晴れ門前塾というのは、県内の大学生有志が社会人に、地域の中で学ぶ校外ゼミで2005年から2010年まで定例開催し、現在は休止中とのこと。私は川野さんが会長を務めていた2009年度に、地酒と情報をテーマにゼミを持たせてもらいました(こちらを参照)。

 

 

 川野さん自身は、静岡大学を卒業後、静岡文化芸術大学大学院に進んで、門前塾の活動をきっかけに関心を持った大学教育や地域連携について研究を深めています。

 陽子さんとは、今の大学のカリキュラムが、就職予備校化・専門学校化してしまって、学問教育がおろそかになり、それによって学生が学びの動機を考える機会がなくなり、社会に出ても主体性のない、応用の利かない人間になってしまっている等など、とても奥の深いトークをしてくれました。

 

 

 何のために学ぶのか。何のための働くのか。これは若者のみならず、今の日本人すべてに求められるクエスチョンかもしれませんね。昨日は収録が終わった後、東京へ移動して、ホテルオークラで開かれた日本ニュービジネス協議会連合会の新年賀詞講演会に出席したんですが、経済人に向けたメッセージの中にもそんな問いがありました。

 

 講演会の内容はまた後日。

 とりあえず、1月22日(日)8時30分からFM-Hi(76.9)が聴ける方はぜひ!


柿島養鱒の川魚

2011-08-16 10:30:56 | 社会・経済

 昨日(15日)は富士宮と伊豆で川魚の養殖業を営む柿島養鱒さんを、友人の雑誌編集者と訪問しました。

 案内してくれたのは柿島養鱒2代目の岩本いづみさん。2年前に静岡県商工会連合会の仕事でうかがって以来のおつきあいで、3人の男の子を育てながら会社を切り盛りし、函南町、伊豆市(旧中伊豆町)、富士宮市の3か所の養殖池を管理するスーパーウーマンです。

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 午前中にうかがった富士宮の猪ノ頭にある養殖池は、こんな素晴らしい滝からバナジウムいっぱいの富士の雪解け水が流れ込んでいます。まさに隠れた名水スポットですね。

 

 

 HPをご覧になればお判りの通り、岩本さんは、徹底した餌へのこだわり&水質管理で、養殖川魚のイメージを一新させ、日本が培ってきた養殖技術の向上と継承に日々努力されています。

 

 東日本大震災は被災地の水産業を直撃し、養殖業も大打撃を受け、大手水産会社が撤退するなど地域経済にも暗い影を落としているようです。一刻も早い被災地の復興を願うばかりですが、一方で、柿島養鱒のような小規模ながら地道に品質向上に努めてきた地方の業者が、養殖業を支える存在としてにわかにクローズアップされているのも事実。P1000007
 現在、養殖池はフル稼働状態で、餌にこだわる同社の企業姿勢が海外の飼料トップメーカーの眼にもとまり、びっくりするようなビッグネーム企業から引き合いがあるそうです。

 

 

 

 我が子の子育てと同じように、母の目線で魚の成長を見守り、無理に太らせたり人工着色させるようなことはしないという岩本さん。旧体質の養殖業で岩本さんがその姿勢を貫くには、山あり谷あり・・・のようですが、今は、“見た目が整い過ぎた野菜”や“色が鮮やか過ぎる肉・魚”に誤魔化されない消費者も増えています。岩本さんが目指す方向性は決して間違っていないと思います。同性として大いにエールを送りたいですね

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 お昼は松木一浩さんのお店・ビオスでランチコースをいただきました。ご存知の通り、地産地消に徹した素晴らしいメニュー構成。中でも柿島養鱒のニジマスのポワレを、モロヘイヤ・ヒラタケ・アサリのナージュと一緒に味わったときは、ワインもいいんだけど、やっぱり無性に日本酒が飲みたくなりました(苦笑)。

 

 

 

 

 午後は伊P1000011豆市(旧中伊豆町)の地蔵堂川沿いにある岩魚の養殖池を見学しました。名水パワースポットで知られる萬城の滝の下流にあり、品質日本一の折り紙つきで知られる中伊豆わさびの産地でもあります。

 

 森が水を守り、水が魚を育て、魚の飼料となる穀物は土が育て、土は森を支える・・・川魚を育てるという仕事が、得難い循環型産業であることを再確認できた日帰り旅でした。


『ふじのくに極みの食材調味料』発表会のお知らせ

2011-01-23 10:10:40 | 社会・経済

 真冬らしい寒~い日が続きます。ちょうど1週間前の16日(日)、取材で川根本町へ車で向かったら、山肌の茶畑が白いシートに覆われているように見えたので、寒さ対策なのかな~と思ったら、雪をかぶっていImgp3600 たと分かり、ビックリ! 

 島田の川根温泉の手前の時点で道沿いの家々の屋根には雪が残り、道路の路肩に雪掻きの跡が。所々凍結もしていて、ヤバイ、チェーンがないと通行止めか?と焦ったのですが、川根本町の奥へ進むにつれて雪がなくなり、ホッとしました。平地に近いほうで降雪が多かったというのは、地形のせいでしょうかね? 

 

・・・いずれにしても、静岡県中部でチェーンの必要性を感じる寒さというのは、あまり記憶にありません。このまましばらく厳しい寒さが続くと、花粉が飛散する時期が遅れるそうですが、遅れた分、一度にドカッと飛ぶらしく、ただでさえ昨夏の猛暑の影響で飛散量が多いと言われるこの春、マジで覚悟しなければなりません。

 

 

 

 私は今週から台湾の凍頂烏龍茶を飲み始めました。『べにふうき』研Imgp0964 究の第一人者である山本万里さんから、既存のお茶の中で抗酸化物質メチル化カテキンが極めて高いと聞いて、昔から愛飲している、緑茶に近い香り高い烏龍茶です。

 一昨年、台湾旅行をしたときも買い物で一番長居をしたのがお茶専門店(写真)で、土産代で一番使ったのもお茶代でした!

 

 いつもは花粉症の症状が出始めてから、あわてて飲み始めるんですが、今年は早めに対策しとかないとね。

 

 

 

 

 花粉症に効果がありそうなお茶といえば、昨年から県商工連事業で新商品開発のお手伝いをしている菊川市のフンケン茶業さんが、杉Imgp2893 花粉そのものを混ぜたスゴ技の粉末茶を発売しています。母親がひどい花粉症だと話したら、さっそく見本を送ってくれて、今は母に飲ませています。

 

 

 ちなみにフンケン茶業さんは、粉末茶のスペシャリスト。お茶割り焼酎用の粉末茶(写真)等が評判ですが、今回、商工連のプロジェクト『しずおかうまいもの創生事業』で調味料開発に取り組む6事業者に名を連ね、粉末茶の料理だしを開発しました。

 

 

 昨年9月に東京ビッグサイトのグルメ&ダイニングスタイルショー2010秋で食味マーケティングを行い(こちらを参照を)、その後も改良を重ね、ネーミングやパッケージも決まり、いよいよ2011年2月1日~4日からのグルメ&ダイニングスタイルショー2011春でお披露目となります。

 私は最終日4日にブースでマーケティングのお手伝いをしますので、よかったら遊びにいらしてくださいね!

 

 

 フンケン茶業さんの緑茶粉末料理だしをはじめ、わさび、うなぎ、桜えびを、各産地の6人の食の匠たちがユニークな調味料にアレンジし、まったく新たに創り出した調味料。シリーズ名は『ふじのくに極みの食材調味料』と命名させていただきました。

 

 

 県内でも2月15日(火)にJR静岡駅南口の東海軒会館にて、マスコミ・バイヤー向けの発表会を行います。プロジェクトメンバーの一人『ビオファームまつき』の松木一浩さんが、各調味料を使ったオリジナルレシピも披露してくださいます。フンケン茶業の粉末緑茶だしを使ったお茶漬けが、まぁ~美味いのなんのって! 呑んだ後の〆の茶漬けに最高です!

 当日、お茶漬けが試食できるかどうかはわかりませんが、流通&メディア関係者のみなさま、ぜひいらしてくださいね!

 

 

 

平成22年度地域資源∞全国展開支援事業『ふじのくに極みの食材調味料』県内発表会

日時 2011年2月15日(火) 13時30分~15時

場所 東海軒会館6階(静岡市駿河区南町9‐1)

内容 ①新商品と開発企業の紹介、②新商品を使った料理の試食、③商談の実施

問合せ 静岡県商工会連合会事業振興課(担当/吉田、設楽、望月)

 TEL 054-255-9811  FAX 054-255-6060

  E-mail   j-sinkoh@mail.ssr.or.jp


御前崎総合病院コスモスだより

2010-10-21 09:52:13 | 社会・経済

 以前、STOP温暖化キャンペーンの取材でお世話になった御前崎総合病院花の会の塚本隆男さんから、素敵な季節のおたよりをいただきました。これ、一見、フツウの花畑に見えますが、病院事務棟の屋上に植えたコスモスなんですよ

 塚本さんはいつも夏はヒマワリ、秋はコスモスの写真を送ってくださいます。画面をながめ、一人癒されてましたが、秋雨が続くと、このブログを訪ねてくださった方にも、癒し気分をおすそわけしたくなります。

 

 病院職員の自助努力で屋上に花畑を造り、屋上緑化によるCO2&エネルギーコストの削減に努め、同時に患者さんやご家族に癒し効果をもたらし、定期的なコンサート開催で地域コミュニティの輪を広げる・・・こんな素敵な仕掛けがある病院って、日本でもホントに貴重な存在だと思います。病気になったらこういう病院に入院したいな~

 

 以下、塚本さんからのメールです。明日(22日)には全国花のまちづくり大会で努力賞の表彰を受けられる由、おめでとうございます&いつもいつも本当にありがとうございます

 

 

 

 

 報告が遅くなりましたが、10月16日(土)にコスモス摘み&コンサートを行いました。今年は、夏の暑さでコスモスの成長を随分心配しましたが、当日は8部咲きでコスモスも摘み頃、見頃となりました。2、3日前までは背丈や、蕾の付き具合をとても不安に思っていたのですが、花の方が見て欲しいと言っているように咲き出してくれました。そんなふうに感じたのです。

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 コスモスコンサートは、3年前から東京女子医大の看護学生にお願いをしています。彼女達のコーラスは素晴らしいものです。当Photo_3日の参加者は571名と過去最高でした。今週からは、外来患者さんにコスモスのプレゼントを始め、こちらも毎回好評で有りがたい事です。

 

 

 

 全国花のまちづくりで今回努力賞をいただけることになり、22日に東京で表彰式があります。全国の花壇や花畑の作り方を見られるのでとても参考になります。

 11月21日には全国癒しの環境研究会(松江市)で花での癒しと屋上緑化について発表してきます。現在最後のスライド作りです。まだまだ暑い日があるようです。ご自愛下さい。塚本隆男