3連休返上の執筆編集作業が、先ほどやっと終わりました。目がチカチカ、首が重く、キーボードを打つ右手はあきらかな腱鞘炎、両肩にもドョ~ンと錘が乗ったみたいな状態です…。
今日はちょこっとコマーシャルを。
明日10月15日から新聞週間というのが始まります。新聞の使命や責任を再確認し、読者に報道について理解を深めてもらおうと1948年に日本新聞協会が制定したもので、今年で62回を迎える、ジャーナリズムの世界ではとても歴史ある事業です。メインイベントの全国新聞大会は毎年各県持ち回りで開催されますが、今年は静岡県。明日は静岡市民文化会館で大会が開かれます。
で、地元開催を記念して、静岡新聞や中日新聞が記念企画や別刷り特集を組むことになりました。私は中日新聞から別刷り特集「静岡見本市」の企画・構成・取材・執筆を依頼され、8月ぐらいから準備を進めてきました。
「静岡見本市」という企画(8ページ)は、1面が著名人インタビュー、2~3面に静岡県の歴史と自然、4~5面は静岡県の日本一、6~7面は静岡県の体験、8面に広告という構成で、私は2~3面と6~7面を担当しました。このブログでも取材報告した、塚本こなみさんによる巨樹古木めぐり、朝鮮通信使ゆかりの地探訪、ヤマハコミュニケーションプラザ、はまなこ里海の会は、この企画のための取材でした。
「歴史」「自然」「体験」というテーマだけを与えられ、内容はおまかせと言われ、最初は、おまかせで新聞4面分も一人で・・・!?とビビりまくりましたが、地元ローカルでフリーランスでライター稼業をしている身で、こういう仕事に出合えるチャンスはそうそうないだろうと腹をくくりました。内容お任せでいいなら、歴史ならやっぱり徳川家康、東海道。これに得意分野の朝鮮通信使をからめ、“徳川の知られざる外交策や国土交通計画”みたいなストーリーにまとめたら面白いと考えました。朝鮮通信使研究家の北村欽哉先生に新しい史料や情報をいただき、ホントに助かりました。
自然は、富士山や南アルプスや浜名湖の自然や観光なんて情報は出尽くしているから、ここはすんなり塚本こなみさんに静岡県の巨木のガイドをしていただこうと。写真が、私が撮った素人写真なので、イマイチなんですが、こなみさんの心の一木・春埜杉だけは、過去ブログにも掲載した雨上がりの幻想的なショットで、ちょっと雰囲気の違う自慢の一枚です。
体験は、お茶・モノづくり・漁業体験の3テーマ。この3つを選ぶまでいろいろ苦労しました。この時期、静岡県で体験できることっていろいろあるけど、どれも決め手に欠けるんですよね・・・。まずお茶は、この時期、お茶摘み体験はできないけど、静岡県らしさでいえばやっぱり外せない。で、静岡市で来週末開催される「お茶壺道中行列」を、家康が愛した熟成本山茶の伝統にからめて紹介することに。JR静岡駅前地下コンコースに開店した「喫茶一茶」も取り上げました。
アドバイスをいただいた小島茶店さんは、7月、県観光コンベンション協会総会での「吟醸王国しずおかパイロット版試写&トークセッション」で知り合って、その後地酒サロンに来てくれたり、松下明弘さんの田んぼ見学にも行かれたほど。お茶と地酒には相通じるものがあると言ってくれてます。
モノづくりは、見学体験できる施設を取材すれば済むわけですが、どこにするかが悩みどころ。中日新聞のお膝元には有名メーカーがたくさんあるし、特定企業の宣伝になっちゃっていいんだろうかと心配に・・・。そこで県西部のモノづくりの歴史やスピリットみたいな話を全面に置いて、その精神を子どもから大人まで気軽に知って体験するという流れで、ヤマハ発動機のコミュニケーションプラザを取り上げました。
取材にあたっては同社に勤めるしずおか地酒研究会会員の某氏に一肌脱いでいただきました。・・・酒縁は得難いものです、ホント。
はまなこ里海の会は、浜名湖での漁業体験学習を企画運営する唯一のNPO法人ということで、すんなり決めました。
これまでのお仕事の縁や酒の縁をフル稼働し、精魂こめてまとめ上げた新聞4面分の特集記事。中日新聞で組んでくれたデザインは、ちょっとポップで派手で、自分のイメージとは違うんですが(たぶん中日側はもうちょっと軽~い読み物を想定していたんだと思います…)、いよいよ明日15日の中日新聞朝刊に折り込まれますので、中日購読者はぜひお見逃しなく!