杯が乾くまで

鈴木真弓(コピーライター/しずおか地酒研究会)の取材日記

駿河白隠塾第1回フォーラムのお知らせ

2015-01-10 20:55:28 | 白隠禅師

 昨年末、こちらの記事でご紹介したとおり、駿河白隠塾の第1回フォーラムが2月27日(金)に開催されます。今日(10日)、事務局よりパンフレットが届きました。

 

 

 このパンフレットに使われた『地獄極楽変相図』、白隠画としては一般的にあまりなじみがないかもしれません。沼津市原の清梵寺が所蔵しており、毎年7月20日前後の地蔵盆縁日のとき、一般公開されるそうです。2014年11月の白隠フォーラムIN沼津でもフランソワ・ラショー先生が取り上げてくださり、白隠さんの深いメッセージ性と構図の面白さに魅了されました。こちらの記事であらましは紹介したものの、実物の画がないと読者のみなさんにはピンと来ないだろうなあと思っていましたが、こうしてパンフレットに使われて目にする機会が増えてよかった!

 

駿河白隠塾 第1回白隠塾フォーラム「白隠を語る」

□日時 2015年2月27日(金) 18時~20時30分 (開場17時)

□会場 プラザヴェルデ3階コンベンションホールB (JR沼津駅北口より徒歩3分・こちらを参照)

□料金 一般2000円 会員無料 

□講師 

玄侑宗久氏/作家・福島県三春町「福聚寺」住職。2001年「中陰の花」で芥川賞、2007年「般若心経いのちの対話」で文芸春秋読者賞。2009年より花園大学、2011年より新潟薬科大学客員教授。公式サイトはこちら

芳澤勝弘氏/花園大学国際禅学研究所教授・副所長。白隠研究の第一人者であり、花園大学国際禅学研究所主催の白隠フォーラムを国内外で開催し、講演も多数行なう。駿河白隠塾塾長。花園大学国際禅学研究所公式サイトはこちら

 

□申込 電話かメールで駿河白隠塾事務局へ。TEL 055-925-0512  hakuinjuku@hakuin.jp

*定員(会員枠300名、一般枠100名)になり次第終了。なお入会は随時受付。年会費(3000円)にて年2回の白隠塾フォーラムに無料参加できます。上記事務局へお問合せください。

 

 

 以下は蛇足です。

 偶然ですが本日(10日)付けの中日新聞朝刊にて、地酒ライターとして【白隠正宗】の蔵元・高嶋酒造を取材中の私を紹介していただきました。「発信クールしずおか」という正月企画で地域を元気付ける応援活動をしている人々を取り上げるシリーズの7回目(最終回)。昨年末に依頼を受け、取材を受けるなら酒蔵がいいだろうと考え、直近で12月18日に朝4時から高嶋酒造で上槽(搾り作業)の取材予定があったことから、担当の女性記者に「朝4時からだけど来る?」と訊いたら、わざわざ沼津に前泊して来てくれました。

 その日は夕方からこの駿河白隠塾の理事・運営委員の会合があり、私はこの写真の格好のまんま参加し、「第1回白隠塾フォーラムが無事成功したら、白隠正宗で乾杯しましょう」と息巻いて、他のお歴々から白い眼で見られた(笑)と思います。

 

 

 

 高嶋酒造はじめ、原の旧家には貴重な白隠画がたくさん残っており、多くは一般の眼にふれる機会は少ないようです。白隠画は古美術品として異様に高値が付くらしいこと、禅の伝道として真摯に扱って欲しいと願う寺院が少なくないことも漏れ聞いています。私のような酒飲み部外者が軽々しく書いたり語ったりしてはいけない世界なのかもしれませんが、白隠さんのことを少しずつ勉強していくと、白隠さんが伝えてくれたものを今の時代に活かすために、いろんな人がいろんな手法で挑戦することを、白隠さんご自身は理解してくださるのではないか・・・と思えてくるんです。「駿河に過ぎたるものあり、富士のお山と原の白隠」と謳われたほんとうの意味を、寺院や美術関係者しか知らないとしたら、富士山のネームバリューに比べて小さすぎ!と思いませんか?

 

 第1回白隠塾フォーラム、平日夜ですが、ぜひともご参加ください。そして終了後はぜひとも沼津で「白隠正宗」を呑んでお帰りくださいな!

 



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