2014年も早3月、茶道研究会で教わった二十四節気や五行陰陽によると、3月3日は「上巳(じょうし)の節句」。旧暦3月上旬の巳の日のことで、この日に人形を象って身の穢れを移して川や海に流して不浄を祓ったとか。流し雛も子どもの災いを流して祓うという意味があったんですね。
酒徒にとって3月の声を聞くと、酒造りがひと段落し、杜氏さんや蔵人さんの晴れやかな顔が見られる楽しみな季節。しずおか地酒研究会では毎年、静岡県清酒鑑評会審査員を務める日本酒評論家松崎晴雄さんを囲む地酒サロンを開催ています。昨年の様子はこちら。
今年は松崎さんがスケジュールの都合で鑑評会の審査員を務められないのですが、毎年、当会の松崎サロンを楽しみにしてくださる会員さんのため、無理をお願いして来ていただくことになりました。
さらに今年は、浜名湖花博10周年を記念した『浜名湖花博2014』が3月21日~6月15日、浜名湖ガーデンパーク・はままつフラワーパークにて開催されます。
しずおか地酒研究会では10年前の2004年、樹木医塚本こなみ先生のお力添えで花博パビリオン「庭文化創造館」にて半年間、しずおか地酒サロンin
スーパードリームガーデンを開催しました。よければこちらの懐かしい記事をご覧ください。
このご縁を10年経た今年、ふたたび活かすべく、こなみ先生が理事長を務めるはままつフラワーパークにおいて、4月5~6日、5月17日と地酒サロンを開かせていただくことになりました。現在調整中で、決まり次第、当ブログでもご案内します。
花博はままつフラワーパーク開会日の3月21日(金)8時30分にはK-MIXに電話出演し、一連の企画をPRさせていただきますので、お聴きできる方はぜひ!
しずおか地酒サロン
第42回 松崎晴雄さんの日本酒トレンド解説
「酒造り職人・レジェンドvsフロンティア~杜氏の流派を見つめなおして」
ソチ五輪では10代から40代まで幅広い年齢のメダリストが話題になりました。酒造りの世界でも、南部杜氏、能登杜氏など伝統的な酒造技能集団が一時代を築き、今は20代30代の若い造り手が台頭しています。
![Dscn7097 Dscn7097](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/c1/98a58733adc13613a8b563ad1ea469d1.jpg)
静岡酒が酒質向上した理由のうち、静岡が、酒造技術を競い合う土地だったという側面にスポットをあて、伝統産業やモノづくりに共通した課題である〈技能の伝播・継承〉の在り方を一緒に考えたいと思います。
■日時 4月4日(金) 19時~21時
■会場 Salon
de SAANA (酒井信吾建築設計事務所・永田デザイン一級建築士事務所)
静岡市葵区呉服町2-7-10
育英会ビル3F
*静岡銀行呉服町支店西向かいのビルです。
TEL:054-263-7277
会場は、茶道研究会&変人の会のお仲間である酒井さんと永田さん、建築家コンビの共同オフィス。呉服町の真ん中にあり、立地条件はバツグンです!
実は先日、3階にあるお二人のギャラリー「Salon de SAANA」にて、静岡県舞台芸術センターSPACの俳優奥野晃士さんがリーディングカフェを開催し、私の茶の湯の師匠である望月静雄先生が酒井さんの依頼で盆点前を披露されました。
そのお手伝いに急遽、借り出された私、先生がお茶を点てた木製のクラシカルなテーブルが、なんと、満寿一酒造の蔵で使用されていたものと聞いて超ビックリ! 実は永田さんが満寿一酒造の蔵元杜氏、故・増井浩二さんと同級生で、形見分けをしてもらったそうです。
増井さんはご存知の通り、静岡県が誇る志太杜氏の現役最後の伝承者でした。この机と出会ったことが、今回の地酒サロンのテーマにつながりました。
一見、専門性の高い小難しそうなテーマにみえますが、モノづくりの世界における伝統と革新、職人の世界の世代間ギャップなど普遍的な課題を含んでいます。酒に限らず、モノづくりに関心のある方にも広くご参加いただければ、と思っています。
■会費 4000円
杜氏流派別の地酒、リアルフード@あくつの酒肴料理をご用意します。
■定員 20名
定員になり次第締め切ります。鈴木までメールでお申込ください。
なお、はままつフラワーパークでの地酒サロンin花博2014は、
①4月5日(土)~6日(日) 日本一美しい桜とチューリップの庭園で「花の舞」大試飲会!
②5月17日(土) 吟醸王国しずおかパイロット版上映とトークショー「杜氏と樹木医・自然の育ちによりそう力(仮題)」
を予定しています。詳細は追ってご案内します。
この春、久しぶりにアクティブな地酒研にご期待ください。