前回記事でご案内した『杯は眠らないーしずおか地酒35年の取材録』は4月2日発刊となりました。前回の、内容がよく分からないブログ記事だけで、すぐにご注文をくださった酒販店さんや酒友の皆さま、数少ない取扱い書店でさっそく見つけてお買い上げくださった皆さま、本当にありがとうございました。
3月30日午後、印刷所から届いた本の段ボールを自宅玄関にとりあえず山積みしたときは、これが全部ゴミになったらどうしよう…ライター人生最大のバクチだな…と身震いしました。新人作家の処女作を世に送り出す編集者ってこんな気持ちかなぁと緊張しながら、最初の段ボールから取り出した10冊を手提げ袋に入れ、本を作ってくれた子鹿社田邊詩野さんが紹介してくれた鷹匠のひばりブックスさんを訪ねました。
「書店さんが引き受けてくれる自費出版本は1作あたり多くて2~3冊程度」と聞いていたので、おそるおそる「何冊置いてもらえますか?」と尋ねたところ、思いがけずドンピシャの「10冊」。実は、詩野さんがひばりブックスさんを会場に出版記念イベントを5月に企画してくれていたのです。
オーナー太田原さんからは「スズキさんの前作〈杯が満ちるまで〉はよく売れたんですよね、期待しています」と嬉しいエールをいただきました。翌31日には、尊敬する元静岡新聞記者の川村美智さんがSNSで「ひばりブックスで偶然、真弓さんの本を見つけて早速購入!」と投稿してくれていて二重の感激。目に見えないバトンリレーが展開し始めたようで、ふわふわした気持ちになりました。
こちらは詩野さんが作ってくれた配布注文用チラシです。
31日は同じく詩野さん紹介の掛川の高久書店さんへ。”走る本屋さん”として知られるオーナー高木久直さんは、静岡書店大賞の発起人でもある静岡県を代表する活字文化人。そのような目利きがどんな反応を示すのか緊張しましたが、高木さんも「10冊引き受けましょう」とおっしゃってくれました。その日のうちに、以前取材でお世話になった掛川工業高校の杉山直康先生が「偶然見つけて購入しました。高久書店さんにはいつも素敵な本を求めて通っています」と嬉しいメッセージ。場所柄、『開運』の蔵人さんも通ってこられるそうですから、目に留めてくれると嬉しいなぁ!
この日は、いの一番に注文をくれた浜松のかたやま酒店さんのもとへ。『開運・伝 波瀬正吉大吟醸無濾過斗瓶取り』を自分へのご褒美に購入しました。次いで藤枝のダイドコバルさんに納品。4月1~2日に藤枝・上伝馬商店街で開催する食のイベント〈mittaさくら祭り〉に出店されるそうで、店頭で紹介していただけることに。「飲食店仲間に宣伝します」と力強いエールをくださいました。
4月1日は静岡朝日テレビカルチャー地酒講座の今年度第1回目の講座があり、テーマはもちろんこの本。受講生の皆さんに「教科書にしますから!」と半ば強引に?購入してもらいました。講座では本で紹介した蔵元の酒を7種(東から白隠正宗、高砂、萩錦、磯自慢、杉錦、喜久醉、開運)セレクトし、ブラインドで楽しんでもらいましたが、講座が始まる前、教材を調達しにうかがったヴィノスやまざきさんでも本を扱っていただけることになりました。
ヴィノスの種本祐子社長は、ブログを見てすぐに連絡をくださり「首都圏のヴィノス全店舗でも売らせて!」と太っ腹オファー。すぐに各店舗から希望冊数を集めてくれて、「なるはやで送って」との連絡。デキる経営者は判断が早い!と感無量で梱包・発送を行いました。
“嫁入り先”が順調に決まり、ウキウキ気分で帰宅したら、一足先に本を読んだ母から「ここ、間違っているよ」とひと言。な、なんと、赤面モノの校正ミスが!
誉富士のことを書いた110ページの3行目、1俵(60kg)とするところ、1俵(60g)になっていたのです。
詩野さんとあれほど何度も校正のやり取りをしていたはずなのに、なんでこんな単純ミスを見落としていたのか・・・と気分急降下。母は「私でも、ああ校正ミスだなとわかる間違いだから、こんなややこしい本を読もうとしてくれる人ならわかってくれるよ」と慰めて?くれましたが、とりあえず詩野さんに連絡し、急遽訂正シールを作ってもらうことに。「わざわざミスしましたって言わなくても、黙ってりゃ気がつかれないよ」と暢気に話す母を諫め、まずはここでお知らせ&お詫びをさせていただこうと思います。本当に申し訳ありません。
すでにお客様の手に渡ってしまったものに関しては、シールを貼ったものと交換させていただきますので、お買い上げ先にお申し出いただけますよう、お願い申し上げます。個人的に連絡がつく方には、私から連絡させていただきます。
4月3日現時点でのお取り扱い店は以下のとおりです。短期間にお引き受けを英断してくださり、心より感謝申し上げます。なお店舗によって入荷のタイミングが異なりますので、ご面倒でもご確認をお願いします。
■子鹿社(通販のみ) HPはこちら
■ひばりブックス 静岡市葵区鷹匠3丁目5-15 HPはこちら
■高久書店 掛川市掛川642-1 HPはこちら
■長倉書店 修善寺本店、清水町サントムーン店 (企業HPはこちら)
■かたやま酒店 浜松市中区砂山町510-9 HPはこちら
■ダイドコバル 藤枝市田沼1丁目3-26 食べログページはこちら
■呑み処ぼちぼち 浜松市中区千歳町35 TEL 090-6353-4120
■ヴィノスやまざき 静岡本店、新静岡セノバ店、沼津店、広尾店、中目黒店、有楽町店、室町店、銀座店、武蔵小杉店、川崎店、CIAL横浜店、池袋店、流山店 (企業HPはこちら)
■長島酒店 静岡市葵区竜南1丁目12-7 HPはこちら
■旭屋酒店 浜松市東区植松町269-3 HPはこちら
■こめや原口酒店 牧之原市新庄1034-1 HPはこちら
お取り扱い店(*卸価格にて納めさせていただきます)は随時募集しております。ご連絡お待ちしております!
mayusuzu1011@gmail.com
■発売記念しずおか地酒サロン「日本酒ブックカフェ@このはな」開催
日時/4月22日(土)12時~20時、23日(日)10時~15時
*時間内に自由に遊びにいらしてください。
場所/古民家ワーク&レンタルスペース「このはな」(こちら)
内容/静岡市内の閑静な住宅街にある古民家(安東2丁目、アンコメさんや知事公舎の近く・アクセスはこちら)。私が主宰する駿河茶禅の会の例会でいつもお世話になっている素敵なスペースで、飲んでしゃべって本の試し読みができるブックカフェを2日間限定で開店します。ご来店の方にはもれなく鈴木の秘蔵酒をサービス。ノンアルコール用にお抹茶サービスもいたします。ご来店の際はお酒&おつまみ&お茶菓子の持ち込み大歓迎!本がお気に召してくださればお買い上げ、よろしくお願いします!
このはなのオーナー永田章人さんは故・増井傳次郎さん(満寿一)の同級生で、増井さんが現役の頃、蔵で使用していた木製机を譲り受け、このはなで使用しています。この机を囲んでぜひ語らいたいと思っています。