しずおか地酒研究会の20周年記念酒、杉錦の生酛純米・通年バージョンが2月1日に発売になりました。蔵元杜氏の杉井さんから、3月7日時点での販売先をお知らせいただきました。「本来なら直接営業に回ってお願いすべきところ、とりあえずチラシ案内だけでご注文くださったお店」だそうです。昨年末の生原酒発売のときも、「しずおか地酒研究会20周年」という余計な冠が付いたPBにもかかわらず、当会とご縁のない酒屋さんもご注文をくださいました。今回も初めてご縁をいただく酒屋さんがいらっしゃって感謝感激です。
どの販売先も、これまでも杉錦を大切に取り扱っておられた酒屋さんだと思いますが、今回初めてうかがった某酒屋さんは、店頭の一番目立つコーナーに固めて陳列してくださっていました。杉井さんからつねづね、「取引先店の限られた陳列棚のどこに置いてもらうか、静岡銘柄は競争相手が多いからシビアなんですよ」とうかがっていたので、余計に感激してしまいました。
日頃、「いい地酒との出会いは、いい売り手との出会い」と力説している身としては、この酒を通して一店でも多くの、町のがんばる酒屋さんの存在を知ってほしい。当会のようなマイナーな愛好会のPBでも杉錦の力を信じて注文してくださったからには、酒を見る目は確かなお店ばかりだと確信しています。
酒屋さんと仲良くなれば、酒の会や蔵見学のようなお店独自の限定企画に参加できる機会も増えるでしょう。県外のお店ならば、その土地に仕事や観光で訪ねる機会があったら、ぜひ訪ねてみたいですね。地元の専門店ですから美味しいお店や観光情報も把握しているはず。地域同士がそんなふうにつながるのも素敵だなって思います。
頑張る個人商店がキラキラ輝く地域であってほしい・・・心底そう願わずにいられません。
吟酒むらため(東伊豆町稲取)HPはこちら