杯が乾くまで

鈴木真弓(コピーライター/しずおか地酒研究会)の取材日記

しずおか吟醸物語の感想その2

2009-05-18 09:46:36 | 吟醸王国しずおか

5月6日放送の『しずおか吟醸物語』への感想メールが、引き続き届いています。

先日、番組にも登場した稲作農家の松下明弘さんと話したところ、「我が家の近隣では視聴率100%!」と喜んでいました。実際の視聴率は5.2%(占拠率14%)で、祝日雨天午前中の時間帯として数字的にいいのか悪いのか私にはわかりませんが、番組を企画したSBSの担当者は「ホッとした」そうです。同時間帯ではテレ静さんの「どーもキニナル」に次いで2位。…気になっていたNHKドラマ「ハゲタカ」(再放送)には勝ったみたいで、私的にはこちらのほうがホッとしたかな(苦笑)。…白状すると私自身は『しずおか吟醸物語』を録画し、本放送ではハゲタカを観てしまいました。悔しいけれど面白いです、ハゲタカ。

 

 

 

松下さんには直接話したんですが、不特定多数の視聴者が観てくれたことはもちろん嬉しいけれど、自分は、「たとえば松下さんの息子さんが折に触れてこの映像を見て、“お父さん、こんなに頑張ってるんだ”と感じてくれたら本望」なんですね。本人は「息子がオレの跡を継ぐかどうかは、この映画にかかっているのかぁ」と笑っていましたが。同様に、作品で取り上げた方々やその周りにいる人々が喜んで、励みに思ってくれるようでなければ、結局、不特定多数の視聴者の琴線に触れることはできないんじゃないかという気がします。

 

 

また、私も成岡さんも、地方のフリークリエーターが置かれた状況に一石を投じたいという思いがあったので、同業者からのエールにはジーンと来てしまいます。自分で表現したい・伝えたいものがあっても、「時間がない」「カネがない」等など、出来ない理由を挙げて、結局何もしないで、他人にこきつかわれるだけで終わるなんてクリエーターのはしくれとして恥ずかしい…そんな思いで、“打たれる出る杭”になることを覚悟で取り組んでいるからです。

 

 

 

 

覚悟の背を押したのは、成岡さんならばカメラマンとしての揺るぎない技術力、私は20余年の酒の取材歴。特段、特筆すべきことではなく、クリエーターとして長年地道に続けてきたことです。自分たちのそんな覚悟の程が、酒造り職人や稲作農家の生き方に通じるから、この作品に取り組めるのだと思っています。

 

 

内容に対する賛否はいろいろあろうかと思いますが、この作品が酒の関係者やメディアクリエーターたちに何らかの刺激を与えられたら、使命を一つ果たせるような気がします。エラそうな言い方ですみません…。

 

 

 

 

 

 

Dsc_0013静岡市に住む義妹に録画してもらった「しずおか吟醸物語」のDVDが東京の拙宅に届き、ようやく拝見させていただきました。

美しく実った田んぼの真ん中の松下さんと青島さんのシーンがすばらしかった。ほんと「刈るのがもったいないねえ」です。

多田杜氏のご実家でのふだんのお姿が、チャーミングで素敵でした。バックグラウンドミュージックも、ブラームスの子守唄など、テレビ放映用にまろやかで、よかったと思いました。

本編はどうなるのか、いまからワクワクいたしております。たとえばバックグラウンドミュージックは、パイロット版同様、張り詰めた空気を創出するようなものにすると、映画館で拝見する場合には、より良いような気がいたしました。

ともあれ、映画とは監督のもの。監督さんが好き勝手に自分の世界を全面展開されることを期待します。無事のご完成を心よりお祈り申し上げ、応援いたしております。

ところで、親しい酒飲み友達に、この映像の話をしたら、近々、静岡の酒・肴(しぞーかおでん等)を持ち寄って上映飲み会をやろうということになりました。この機会に、本編の宣伝も大いにしたいと思います。しかしながら、静岡の多くのみなさんにこの映画製作のことを知ってもらえてよかったですね。おめでとうございます。(東京・編集者)

 

 

 

やっぱりフィルムは味がありますね~。わたしがコマーシャルを撮り始めたころはまだかなりボリュームでフィルムでした。
 映像のテンポもよかったですね。あれはテレビ用に編集したものかもしれませんが映画の雰囲気が伝わってきました。(CMプランナー)

 

 

 

Dsc_0066_3_2先日図書館でSIZO:KAを偶然手に取りました。1冊読んでみるととても面白く、何冊かあったバックナンバーもその場で読んでみました。
 せっかく日本ならではの日本酒が静岡にはあってお酒を飲むなら美味しい日本酒をと思っていた私にはとても興味深い記事が載っていてあ~日本酒の蔵巡りしたいな~なんて思っていたのでした。

 日本酒の映画をつくっている人もいるんだ~って頭の片隅にそんな記憶が残っていたところ伊太利亭さんのブログで「しずおか吟醸物語」の記事を読みあ~これだ!って思ったのでした。

 放送日はちょうど子供たちとのんびり家にいたので見れて良かったです。

日本酒つくりはとても重労働だし、そしてきめ細かですよね。お米、水、酵母、麹、そして造り手どれかかけても上手く行かないし。でもその丁寧なもの作りが美味しさにつながっているのだと思います。テレビで拝見してさらに美味しい日本酒を飲みたいな~って思いました。
 きっと鈴木さんたちの活動から蔵の人たちは元気をもらっていると思います。大変と思いますがどうぞカンバってください。

素人のつたない文章ですみません。ブログ見て、自分の感じたこと伝えたいなと思ってメールしてみました。(主婦)

 

 

 

 

先日のテレビ、「しずおか吟醸物語」も拝見いたしました。静岡の地酒をいろいろと味わっていても、また近くにいてもなかなか見ることや知ることができなかった吟醸酒造りの匠の技や熱い思いをあらためて再認識いたしました。

 とてもわかりやすく、鈴木さんたちが撮られているからですね、映像に映っている人たちがとっても自然体でイキイキとしていました。

 静岡の宝とこの取り組みをさらに多くの人たちに知ってもらいたいという気持ちが、新たにわいてきました。そして、あらためてじっくりと静岡自慢の地酒を味わいたいと完成がますます楽しみです。期待しております。(静岡・編集者)

 

 


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