杯が乾くまで

鈴木真弓(コピーライター/しずおか地酒研究会)の取材日記

グッドタイミング

2010-06-21 16:40:14 | アート・文化

 このところ、サッカー中継をやっていると昼間でも夜中でもついつい見入ってしまって、テレビで「睡眠不足の方も多いのではないでしょうか?」と言っていると、そうそう、と頷いてしまいます。日本戦以外のカードの視聴率もけっこういいんですよね、W杯。さすが世界一のプロスポーツイベントだけあります。

 

 今日(21日)に『吟醸王国しずおか』HPにUPした私の地酒原稿集「読んで酔う静岡酒」は、13年前に日本代表が初めてW杯出場を決めたころに書いた杉錦の紹介記事で、文中、「杉錦は地味だけど実のある、岡田監督みたいな酒」な~んて適当なこと(苦笑)を書いてます。よかったらこちらをご覧ください。

 

「読んで酔う静岡酒」は、1994年ぐらいから本格的に書き始めた地酒についての原稿の中から精選したものを、発表年月順に、HP開設時の今年3月から毎週月曜日に更新しています。今日UPした杉錦の原稿は97年12月に書いたもの。ちょうどタイミングよく、W杯開催中にこの原稿をUPすることができました。日本がカメルーンやオランダにボロ負けしてたら、UPしなかったかも(笑)。

 今週のデンマーク戦は、夜中だけど杉錦を飲みながら応援しようかな。

 

 もうひとつ、今日、HPにUPした「フォトギャラリー~ただいま仕込み中」は、08年6月に藤枝の稲作農家松下明弘さんと「喜久醉」の青島孝さんの“松下米”田植えを撮影したとき、飛び入り参加したフォトグラファー山口嘉宏さんが撮ってくれた写真集です。

 このコーナーは、吟醸王国しずおか撮影時に、記録代わりに自分で撮ったものを紹介していて、記録目的の素人写真なのでフォトギャラリーなんて銘打つのはお恥ずかしいレベルなんですが、山口さんの写真をUPできたおかげで、ようやくギャラリーらしいコーナーになりました。

Photo  

 山口さんはちょうどタイミングよく、明日22日から7月18日まで、静岡市葵区東草深のアイセル21横にある『珈琲工房すがの』で、友人の写真家と二人展を開きます。彼は、吟醸王国しずおかカメラマンの成岡正之さんの会社で動画の仕事をした後、フリーになり、世界中を飛び回っています。

 

 

 

 アフリカで農業経験のある松下さん、ニューヨークで金融の仕事をしていた青島さん、ハリウッドで修業経験のある成岡さん、そして今も地球上を駆け回る山口さん・・・撮影当時(ちょうど2年前の今頃)、なんでこういうキャリアの彼らが、揃いも揃って藤枝の田んぼで泥まみれになっているんだろうと不思議に思えました。

 

 その答えは、成岡さんが撮った『吟醸王国しずおか』のひとコマと、山口さんが撮ったフォトギャラリーの中の、松下・青島両名の突き抜ける薫風のような笑顔にあるのもしれません。

 

 

 ぜひこちらをご覧いただき、あわせて二人展へも足を運んでいただければ、と思います。


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