歌う介護士

看取りをしたご入居者から「あなたの声は癒される」と。お一人一人を思い浮かべながら、ずっと歌い続けています。

2010年、幕が開きました!

2010-01-02 14:57:58 | Weblog
新年明けましておめでとうございます!

元旦の6時25分、勤務先の隣にある神社へお参りする。
この2年間は誰もいなかった。
が、今年は先客が並んでいる!
不況なのだなあ・・・と、実感。
5分待ったが、待てなくなり階段下で手を合わせる。
まわりの人たちとの幸せを祈る。
恒例になった厄除けのお守りも頂く。
いつもは上から屋根を見下ろしているので、いささか恐縮である。

おめでとうのご挨拶ができることはシアワセなのだと。
年末に大切な家族を亡くしたスタッフもいる。

60年連れ添った連れ合いを亡くして入居してきた方もある。
「ごめんなさいね、私、おめでとうっていえないのよね」
そういいながら「思い出しちゃった」と。

スタッフには亡くなった方の代わりにはなれないが、
お年玉をプレゼント。
「嬉しい!」可愛い笑顔が見られて私も嬉しい。
自分の心の内を打ち明けていたご入居者が気にかけていたので、
今後は、ご入居者の聞き上手に甘えないよう諭した。
私の考え方は厳しいのかもしれない。

そのスタッフ、辛かっただろうが期待に応え涙も見せず笑顔で「変わりないですよ、チョット都合で休んでました」と答えたようだ。

きっと良い介護をしてくれるだろう。


12月になって、急激に老化が進んでいる方が。
認知症を心配されるがそうではない。
「どこか受診に?」
病院へ行ってもどうしようもないと思われる。
看護師も同じ意見。
娘さんは判っているようで真実が見えていない。
お孫さんにお会いしたので、かいつまんでお話しする。

この方はお幸せな方だ。
子供達が旅行している時はお孫さんが足を運んでくださる。


自分も含めてだが、
施設に入居すると頻繁に来訪する家族は少ない。
当施設も、元旦の来客は1年目が最高だった。
考えてみたら、以前の勤務先でも同じだった。
初年度がメチャ忙しかったので、2年目のスタッフ人数を増やしたら・・・
「あら?ど~したの?」
というくらい手持ち無沙汰だったっけ。
施設とはこんなお正月なのか。
安心されるのかもしれないが、自宅に戻る入居者は殆どいないので(戻れる人でも)こういうとき自分の老後を考えてしまう。

もちろん、子供のいない方、身寄りの少ない方もおられる。

自分も身よりはまわりの人しかいない。
母にとっても同じ。
まわりの人は母となじみが少ないので他人と同じである。
ケアが必要になってからでは遅いが、
家族関係性は大きく影響すると私は思う。

いい老後は自分しだい?