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風刺画でトランプ氏を痛烈批判

2020-11-18 07:04:49 | 報道/ニュース

10月27日 NHKBS1「国際報道2020」


アメリカの大統領選挙を固唾をのんで見守っている国がある。
結果によっては国の行く末が左右される中東のイランである。
トランプ大統領は10月に入ってもイランに対してさらなる経済制裁を打ち出すなど
圧力を緩める気配はない。
そんなトランプ大統領を風刺画で痛烈に批判し
イラン市民の怒りをいわば代弁している画家がいる。

ヘイダリさん。
イランで著名な風刺画家の1人である。
改革派の新聞社に勤務し社会情勢や政治を鋭く風刺した作品を発表し当局に拘束されたこともあった。
そのヘイダリさんがいま描いているのが
(ヘイダリさん)
「この男の横暴ぶりや言動を描写しています。」
ヘイダリさんは反米一辺倒ではないものの
核合意から一方的に離脱したトランプ大統領を繰り返し非難してきた。
一昨年トランプ政権が核合意から離脱した直後に新聞に掲載した風刺画は
いくつものトマトがトランプ大統領の顔に投げつけられている。
(風刺画家 ヘイダリさん)
「これはイラン国民の怒りを表現したものです。
 アメリカによる制裁は社会的に弱い立場の人々を圧迫しています。」
トランプ政権によってふたたび経済制裁に見舞われたイラン。
マイナス成長が続くなか
暮らしやビジネスはかつてない厳しさに直面している。
イランの現地通貨リラの価値は暴落が続き
トランプ政権の発足時と比べじつに8分の1ほどになった。
10月も史上最安値を更新。
物価の高騰が止まらない。
(市民)
「商売にならず
 従業員を解雇せざるを得ない。
 制裁は私たちの人生を狂わせている。」
制裁が人々をいかに苦しめているか。
ヘイダリさんは価格高騰に悩む庶民の今を描いた。
レンガのすき間に小さくなって暮らす家族。
家も持てず貧しい暮らしを強いられている“イラン国民の姿”だという。
(ヘイダリさん)
「彼らは住まいを持てない人たちです。
 居られる場所は抜け落ちたレンガの穴だけ。
 その空間で必死に生き延びようとしています。
 この社会で広がる貧しさを描いたのです。」
ヘイダリさんは
トランプ大統領が国力にものを言わせ
イランをはじめとする“世界をもてあそんでいる”と非難する。
それを表現したのが
地球をほおばるトランプ大統領。
(ヘイダリんさん)
「これは世界の国々を制覇して縛り付ける政策をとっているトランプ大統領です。
 おいしすぎて
 よだれが口からこぼれているんです。」
イラン国民の9割以上がアメリカ大統領選挙の動向を気にしているという調査結果もあるなか
ヘイダリさんをはじめ多くの人は
どちらが勝ってもイランが苦境から脱するのは容易ではないと考えている。
(ヘイダリさん)
「アメリカはあらゆる面で我々をリングのコーナーに追い込もうとしています。
 まずは大統領選挙でどちらが勝つのかを見届けなければなりません。」


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