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脱炭素社会の “新”移動手段

2021-07-02 07:18:51 | 報道/ニュース

2021年6月9日 NHKBS1「国際報道2021」


3年後のパリオリンピックでの利用が決まった
アーバンルーフという新しい移動手段。
フランスの学生たちが中心となって開発したもので
脱炭素化の取り組みとして注目されている。

フランス北東部のナンシー近郊で開発が進められているアーバンルーフ。
動力源は線路を流れる電気で
走行中に温室効果ガスは排出しない。
最大の特徴は1つ1つの車両が小型なことである。
最高速度は時速60キロ。
1cm単位の精密さで位置情報を割り出す装置を搭載し
5キロの区間で同時に150台の車両を走らせることができる。
1時間で最大3,000人の輸送が可能だという。。
車両が小さいことで
地下鉄や路面電車に比べ建設費用も大幅に抑えられる。
環境にも財政にも優しい
新たな公共交通機関として実用化を目指している。
(アーバンルーフプロジェクト責任者 モンジョさん)
「狙いはパリやニューヨーク 東京などの大都市に作ることではありません。
 財政的・技術的に地下鉄を建設できないような
 中規模の都市にとってのj解決策です。」
開発を担ってきたのは地域の学生たちである。
4年前に地元の9つの大学などが授業の一環として
経済的で環境に優しい乗り物を共同で研究。
たどり着いたのがアーバンルーフだった。
プロジェクトを進めるための企業も大学を中心に設立され
今も約100人の学生がインターンなどを通じて関わっている。
(ナンシー理工科大学 学生 サバリさん)
「本当に楽しい。
 学んできたことを
 気候変動の対策という具体的な目的のためのプロジェクトで実践することができます。」
3年後のパリオリンピックでは競技会場のひとつと最寄り駅目での結ぶ予定である。
5月のお披露目イベントでは
政府高官も見守るなか
効率の良さを示すため
1キロ走るのに必要な電力量を測った。
結果は電気代にして1キロあたり0,6円あまり。
1円を切った。
(ジェバリ交通担当相)
「公共交通機関が抱える課題は
 環境への負荷をいかに減らすかだ。
 アーバンルーフはその課題に応えていて
 プロジェクトの成功に疑いはない。」
 

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