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落ち葉が商品券に 三保松原を守る

2021-07-09 07:01:45 | 報道/ニュース

2021年6月14日 NHK「おはよう日本」


静岡市の三保松原。
世界遺産 富士山の構成資産のひとつにもなっている。
松を守るために子どもたちが楽しく参加できる活動が行われている。

美しい景色が広がる静岡市の三保松原。
昔から和歌や絵画の題材にもなり
平成25年に富士山とともに世界文化遺産に登録された。
今この景観を残していくための保全活動をいかに広げていくかが課題となっている。
三保松原の保全に取り組んでいる静岡市に住むAYAKAさん。
今年4月から社会人となった。
三保松原に魅せられて
高校生の時に松の研究を始めた。
(AYAKAさん)
「高校の先輩たちは松の葉っぱを食べるという研究をしていて
 その研究に興味を持って
 三保の地域の人に役立つ研究であるとうれしいと思ったのが今につながっている。」
AYAKAさんは次の世代を担う子どもたちにも参加してもらうことが大切だと考えている。
三保松原で月1回のイベントを主催するグループで代表のRIEさんとともに
子どもたちに保全活動の参加を呼び掛けている。
松の保全には落ちた松葉を取り除く作業が欠かせない。
落ちた松葉が根もと付近にたまると松が枯れる原因になるからである。
熊手を使った“松葉かき”
この作業は子どもたちでも簡単にできる。
そして活動するにあたって楽しみを加えた新しい仕組みを考えた。
「これマルシェで300円分の商品券になっています。」
松葉を入れたゴミ袋を6つ持ち込んでもらったら
300円分の独自の商品券を渡す。
商品券は三保松原の観光施設で行われるイベントの当日に市場の出店で使えるようにした。
さらに回収した松葉は入浴剤 「落ち葉風呂」として活用されている。
(地元の小学校6年生)
「周りの松葉が一気になくなっていると結構うれしい。
 ちょっとずつでもみんなが集めていけば
 松原が喜ぶと思う。」
(地元清水地区の参加者)
「自分が育った清水で
 だんだん三保松原が小さくなってしまっているというので
 子どもが大きくなってからも守っていきたい気持ち。」
(AYAKAさん)
「集めた松の葉っぱを商品券にして
 商品券に交換した松の葉を入浴剤にして
 入浴剤の売り上げを商品券のお金にするという循環を作っている。
 善意だけじゃなくて
 やってくれた人にも何か返ってくる仕組みを作りたい。」
三保松原の美しい景観を次世代の子どもたちとともに守りたいというAYAKAさん。
手ごたえを感じながら
取り組みをこれからも続けていく。
(AYAKAさん)
「ここが羽衣伝説でも有名な景色。
 羽衣の松に天女が羽衣をかけたという場所になっている。
 伝説にも残るような景色を小学生であったり
 これから三保を担う人にも
 大切だなと
 同じように思ってくれる人が増えたらうれしい。」


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