日暮しの種 

経済やら芸能やらスポーツやら
お勉強いたします

ニューヨーク ジャズの熱気再び

2021-07-24 17:09:43 | 報道/ニュース

2021年6月21日 NHKBS1「国際報道2021」


6月9日 アメリカ ニューヨークで行われた野外コンサート。
ニューヨーク・フィルハーモニーの演奏に2千人を超える聴衆が詰めかけた。
いまニューヨークではワクチン接種が進んだことなどから
こうしたエンターテインメント産業が本格化している。

6月15日
1年3か月ぶりに営業再開したブルーノート・ニューヨーク。
1981年のオープン以来
名だたるアーティストの演奏を間近で楽しめる場として
世界中の音楽ファンを魅了してきた名門ジャズクラブである。
(客)
「再開を1年以上待ち望んできたの。
 最高に興奮してるわ。」
「ニューヨークの“伝説のクラブ”が再開してうれしい。」
初日のステージを飾るのはピアニストのロバート・グラスパーさん(43)。
これまでに4度グラミー賞を受賞するなど
今もジャズシーンをけん引するアーティストの1人である。
この1年 観客の前での演奏はほとんど行えず
ファンとの再会を心待ちにしてきた。
(グラスパーさん)
「ライブ配信は観客がいないから部屋で練習しているみたいに感じるんだ。
 自分が観客をどれだけ必要としているか分かったよ。」
グラスパーさんに初日のステージを託したのは
「ブルーノート・ニューヨーク」経営者 スティーブン・ベンスーザンさんである。
(ベンスーザンさん)
「グラスパーとは長いこと一緒にやってきたけれど
 彼は特に観客との交流を好むタイプなんです。」
ベンスーザンさんが父親とともに経営に携わるようになったのは26年前。
すでに評価の定まった巨匠だけではなく
新たな才能の発掘にも力を注いできた。
しかし去年3月
新型コロナウィルスの感染拡大でニューヨークはロックダウン。
世界中から押し寄せていた観光客も激減した。
ベンスーザンさんも営業制限などにより去年3月以降店を開けられず
売り上げは9割以上減少。
ライブ配信などで何とか経営を維持してきたものの
従業員の解雇を余儀なくされた。
(ベンスーザンさん)
「責任を感じ
 やれることはやりましたが
 全員は守れませんでした。」
感染状況が徐々に落ち着くなか
6月から客席数を半分ほどにして営業を再開することを決断。
解雇した従業員も呼び戻すことにした。
そして迎えた1年3か月ぶりの公演。
「こんなに客が少ないなんて史上初だ(笑)!」
グラスパーさんが選んだ曲は「RISE AND SHINE」。
“起き上がり 輝くような1日を過ごそう”という意味が込められている。
(グラスパーさん)
「観客の反応を見ると
 たちまちエネルギーが湧いてくるんだ。
 観客にも希望を与えたい。」
(グラスパーさん)
「気づいたら汗びっしょり。」
(客)
「友だちと最高の時間を過ごせたわ。
 間違いなくニューヨークの復活ね!」
(ベンスーザンさん)
「再開できたことがまだ信じられません。
 夢を見ているような気分です。」
エンターテインメントの街ニューヨークに
かつての熱気が戻り始めている。

 

コメント