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家電の“風雲児” 上場の理由

2021-02-13 07:01:11 | 報道/ニュース

2021年1月25日 NHK「おはよう日本」

 

新しいアイデアを吹き込んだトースターなどをヒットさせている振興の生活家電メーカーがある。
2020年12月に株式を上場した。
コロナ禍の上々ということで注目を集めた。

12月にマザーズで上場したバルミューダ。
社員110人ながら年間100億円以上を売り上げている。
最近のヒット商品は2万円を超えるトースター。
少量の水を入れ水蒸気を発生させることで
パン屋さんの窯から出したばかりの風味を体験できるという。
(バルミューダ 寺尾社長)
「道具そのものが欲しいという欲求がほとんどない時代。
 そのなかで何をみんなが選ぶかというと
 美しさや気持ちよさやおいしさ。」
この会社は“成熟市場”の生活家電に新たな機能やデザインを加えることで
高価格にもかかわらず売り上げを伸ばしてきた。
さらに会社を成長させるため社長の寺尾さんが選んだのがマザーズ上場だったという。
(バルミューダ 寺尾社長)
「会社を1人で操業し
 勘と気合とラッキーで途中まで上がれたが
 この先は無理。
 上場しようという旗印のもと一気に会社を動かすのが効率的。」
これまで寺尾さんが全ての商品のコンセプトを考え社員に伝えて開発。
新商品を年に2~3個出すのが精いっぱいだったという。
そこで
社員がコンセプトを考え提案してもらう開発プロセスを試すことにした。
市場で調達した資金でこうした人材を新たに採用。
商品数を増やし売り上げを拡大する狙いである。
このプロセスで社員が提案したのが掃除機。
海外メーカーも多く参入する“激戦市場“である。
差別化を図るため新たなクリーナーヘッドを開発。
360度回転し
横やななめに動かしてもごみを吸い込めるため
掃除の時間を短縮できるという。
社長のアイデアを上回る社員の提案によって
これまでの家電の枠を超えた商品を生み出していきたいという。
(バルミューダ 寺尾社長)
「すばらしい商品があって
 すばらしい組織があったら
 すばらしい成果が出るだろうというのが私の考え方。
 人から見たら突拍子もないとか
 大丈夫なんですかというアイデアを提案し続けたい。」

 


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