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科学と心の両方を

2021-03-06 13:08:00 | 編集手帳

2021年2月12日 読売新聞「編集手帳」


 子供ならではの疑問がある。
5歳児が大人に、
月がきれいだと話して、
こうも言った。
「おつきさんはぜんぶでなんこあるの」。
最近、
「こどもの詩」欄に掲載されていた。

いつか学校で教わるだろう。
月は地球の周りを公転している。
太陽光に照らされて、
地球から見える。
満ち欠けは、
位置関係による。

科学知識を身につけても、
天体に感動するのは変わらないらしい。

国際宇宙ステーションに滞在中の野口聡一さんが、
満月の写真をツイッターに投稿した。
く見えてますね。
 幻想的!」との言葉が添えられていた。
高度約400キロの軌道を飛ぶ宇宙飛行士が、
インターネットで発信できる。
そんな時代になった。

「#きぼうを見よう」というサイトでは、
宇宙ステーションを肉眼で見られる場所と日時が分かる。
天気に恵まれたある日の夕暮れ後、
半信半疑で都心の空を見た。
あった! 
光る点が動いている。
思わず手を振る。
どうかお元気で。

今日は旧暦の正月にあたる。
人は昔から、
月や太陽の運行を観察し、
暦を作り、
暮らしに役立ててきた。
法則を探る科学と、
美をめでる心の両方を大切にしたい。



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