11月20日 サンデーモーニング
イタリアではベルルスコーニ首相が政権の座を降り、
著名な経済学者でスーパーマリオという愛称で呼ばれる人気の高いマリオ・モンティ氏が
首相に就任した。
しかし新首相をはじめモンティ新内閣は閣僚に政治家は一人いないという異例の顔ぶれに、
市民からは
「エコノミストが政権を取るというのは深刻な問題です。
彼らに問題を解決できる力はないでしょう。」
という声があがった。
さらに緊縮財政に反対するデモも起きるなど、
新政権に変わっても先行きは不透明なままである。
イタリアに続きスペインにも危機が迫ろうとしている。
17日、スペイン国債の利回りがユーロ導入以来最高となる6,8%まで上昇。
危険水準とされる7%に迫った。
スペインの財政赤字(2010年)はGDP比で9,3%、
失業率などが改善されないことで市場に不安が広がった。
スペインはユーロ導入後2000年代半ばまでバブル景気に沸いていた。
大和総研シニアエコノミスト 山崎加津子さん
「スペインが通貨ユーロに入りその中で金利が下がった。
その後利上げがあってバブルがはじけてしまった。
ユーロ圏の国々で金融政策を一本化してしまうと
国によっては適正金利にならない。」
ヨーロッパでは、フランスも国債の利回りが上昇しており、
信用不安は依然収まりそうにない。
EU加盟国(27カ国)
ユーロ導入国(17カ国) ドイツ、フランス、イタリア、オランダ
ベルギー、ルクセンブルグ、アイルランド、スペイン
ポルトガル、オーストリア、フィンランド、ギリシャ
スロベニア、丸太、キプロス、スロバキア、エストニア
ユーロ非導入国 イギリス、デンマーク、スウェーデン、チェコ、ポーランド、
ハンガリー、リトアニア、ラトビア、ブルガリア、ルーマニア
ユーロ導入国の中で特に財政赤字が厳しい国PIIGS
P ポルトガル
I アイルランド
I イタリア
G ギリシャ
S スペイン