日暮しの種 

経済やら芸能やらスポーツやら
お勉強いたします

大麻合法化の北米に 日本人続々と

2019-07-03 07:00:00 | 報道/ニュース


6月6日 国際報道2019


2018年日本で大麻を所持するなどして検挙された人は約3,600人にのぼった。
この5年で2倍となっている。
しかも所持していただけではなく
大麻の譲渡や密輸で摘発される人が増えているのが特徴である。
その背景にはカナダやアメリカの一部で嗜好品として大麻の合法化が進んでいることがあげられる。
日本への密輸量を見ると
2014年と比べて急増していて
北米からの密輸が約半分だったのが
2018年には94%にまで増えている。

太平洋に面したカナダのバンクーバー。
今年4月 世界最大規模の大麻フェスティバルが開かれ世界各国から約5万人が集まった。
会場には日本人の姿も多く見られた。
(20代男性)
「最初は脳みそが回転してふらふらになって
 吸い続けていたら慣れてハイになった。」
(20代男性)
「酒やたばこと同じ感覚。
 未成年が青年になったら始める。
 ちょっとした遊び。」
カナダでは2018年10月から嗜好品としての大麻を解禁している。
しかし日本人が所持していた場合
たとえ合法の国であっても日本の「国外犯規定」に基づき罰せられることがある。
27歳の男性は会社を辞め
大麻を合法的に吸えるとして今年2月からカナダの語学学校へ通っている。
(27歳男性)
「音楽が好きでこっち来て大麻吸って音楽聴いて
 なおさらよく聴こえる。
 これが大麻なんだというのを経験したいなと思って来た。」
バンクーバー市内にある大麻ショップ。
政府が許可した販売店などで原則18歳以上1人30gまで所持することができる。
カナダが大麻を合法化したのは
政府が管理することで犯罪組織の資金源になるのを防ぐためである。
さらに関連産業での税収の増加も期待されている。
日本人が多く訪れるアメリカカリフォルニア州でも2018年大麻が合法化された。
いま人気を呼んでいるのが観光客向けの大麻ツアーである。
一行が向かったのは大麻の栽培施設。
大麻の成分が入ったジュースやグミなどが売られている。
「グミタイプのものがおすすめ。
 3~4個食べてもそんなに強くないから。」
「どんな感じになるの?」
「リラックスできるよ。」
参加者は実際に大麻を吸って体験する。
このツアーには日本人も多く訪れるという。
(ツアー主催者)
「日本人の客は去年の実績だと月平均10人ぐらいかな。
 日本人は内気だから日本人限定ツアーもある。
 来年には2~3倍になると見込んでいる。」
北米で進む大麻の合法化。
いま日本に深刻な影響が出始めている。
日本への密輸が相次いでいるのである。
長年 厚生労働省麻薬取締部で薬物の捜査にあたってきた瀬戸晴海さん。
大麻が日本人の身近に迫ってきているという。
(元厚生労働省麻薬取締部 日本薬物問題研究所 瀬戸晴海常務理事)
「海外の潮流
 大麻政策の転換・合法化に基づき
 多くの情報がインターネットに氾濫している。
 より簡単に手に入る薬物になっている。」
さらに大麻をきっかけにより依存性の高い他の薬物に手を出す恐れもあると指摘する。
(元厚生労働省麻薬取締部 日本薬物問題研究所 瀬戸晴海常務理事)
「大麻は他の薬物へのゲートウェイ 入口の薬物となっている。
 大麻の検挙者の2割は他の薬物
 覚せい剤 コカイン LSDを所持し併用。
 最初の薬物は大麻です。」
都内の薬物厚生施設。
覚せい剤を使用して逮捕された41歳の男性。
薬物依存に陥ったきっかけは19歳のとき知人に勧められた大麻だったという。
「一瞬迷いはあったが好奇心が勝ったというのが正しい表現かと。」
そして男性は27歳のときにより依存性が高い覚せい剤に手を出したという。
「大麻があって覚せい剤のハードルが下がった。
 火であぶってストローで吸引する感じで
 方法も似ているし大麻で経験あるからいいかというところも正直あった。」
薬物を手に入れるために生活費を使い込み仕事のできなくなるなど生活は破綻。
当時一緒に暮らしていた妻と子どもとも別れ
すべてを失った。
「大麻がきっかけで後の自分の人生が破綻して崩れていくのか
 全く見当もつかなかった。」




コメント    この記事についてブログを書く
« 奈良 ホームラン連発!? 新発... | トップ | 元SKE48 乳がんに負けず... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

報道/ニュース」カテゴリの最新記事