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メーカー 海洋開発で連携へ

2012-12-19 08:09:15 | 報道/ニュース


  12月13日 Bizプラス


  世界各地で開発が進む海洋資源。
  ブラジル沖の油田開発プロジェクトで日本の大手機械メーカーなどが連携して
  大型の海洋施設の受注を目指すことになった。

  リオデジャネイロの沖では海底油田の開発が進んでいる。
  連携して施設の受注を目指すのは
  IHI、三菱重工業、川崎重工業、アイ・エイチ・アイ・マリンユナイテッド、
  三井造船など日本の大手機械の造船メーカー5社。
  陸地から300キロ以上離れた沖合に建設されるのが
  ロジスティックハブよばれる施設。
  多くの作業員を滞在させ大量の資材を保管し油田開発の拠点となる。
  IHIなどは早ければ今年度中に受注を目指すための新組織を発足させる方針である。
  (IHI海洋・鉄構セクター 安部昭則セクター長)
  「石油・LNGを含めた世界的なエネルギー需要の拡大
   そこに大きな海洋の市場がある。」

  ロジスティックハブはこれまでの油田に見られなかった新しい海洋施設。
  ブラジル沖ではこれまで陸地から近いところで開発を行っていて
  作業員はヘリコプターで行き来をしていた。
  しかし今開発が進められている油田は沖合300キロ以上離れたところにあり
  ヘリコプターではコストがかかるため
  中継基地となるロジスティックハブを造り高速船で作業員を運送する方が効率的である。
  高い波にも強く揺れが少ない施設が検討されている。
  その上には滞在施設や作業員を油田まで運ぶヘリコプターの発着所が計画されている。
  また陸地から作業員を運ぶ高速船も必要になるので
  日本メーカーが持つ高い技術が活用できないか検討されている。

  こうした取り組みの背景には
  新興国を中心に世界的にエネルギー需要が高まり
  海底の資源開発が加速していることがある。
  海での石油生産量は今や全体の4割を占め大きな市場になっている。
  しかし海洋開発に必要な施設の受注量は
  韓国企業が39% 中国とシンガポールがそれぞれ14%を占めるのに対し
  日本のシェアは今はわずか1%に過ぎない。
  日本企業としては得意な技術を持ち寄って連携することで
  成長が見込める市場で一気に巻き返したいという狙いがある。
  メーカーのなかには日本独自の資源開発のきっかけになればと期待する声も聞かれる。
  いま世界では西アフリカなど資源開発が沖合に広がるところが各地にある。
  ブラジルで実績を積むことができれば
  他にも日本の独自技術が売り込めるということが期待されている。
  さらに排他的経済水域の広い日本周辺には様々な海底資源がある。
  国土交通省では
  海洋開発に必要な技術が蓄積できれば将来的にも国内の資源開発に役立つ
  として連携の動きを支援していく方針である。  

  

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