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ネタバレ必至で読み解く主観的映画批評の日々!

テレビへの期待をこめて

2018-04-06 08:08:48 | 毎日コラム
テレビは要らないメディアなのだろうか。
私には今のテレビが、この危機的状況にあって、匙を投げているようにさえ思う。

新しいビジネススタイルを確立すべきだ。
そもそも、これだけ録画が一般的になってその指標が未だに視聴率というのが驚きだ。
まるでバッターの給料をフォームだけで決めようとしているようなものだ。
フォームがいいのは大切だが、問題は打つか打たないかだろう、と。
いま見ている人の数と、広告の効果がこれだけ乖離しているのだから、テレビ業界は真剣に指標をあらたなものにするべきだ。

たとえば全てのテレビや録画機能のある機器に録画と再生をカウントさせてそれを報告させるとか。
個人情報うんぬんもあるが今の技術ならビッグデータとしてカウント可能だろう。
ただで映像を提供しているのだから、それくらい「傲慢」になってもいいはずだ。
そうでなければつまらない作品ばかりが制作されてやがてテレビは無くなるだろう。

テレビが他のメディアとは違う利点はその時間にしか見られない、ということだ。
だからテレビ欄はスポーツ中継やニュースばかりになる。
それは半ば必然的だ。
だからそれを独自性として捉えるべきだろう。

ポイントは「共有」だ。
ネットでは時間を共有しなくても見られてしまう。
映画は映画館で場所も時間も共有させられる。
だが、テレビは時間だけ共有させられてしまうが、だからこそネットにはない一体感がある。
ただ新聞の記事やネットの話題をテレビでも紹介していても、もはや通用しない。
スポーツや人気映画の放映ではみなテレビに向かうのだ。

その瞬間を共有したいからだ。
そのしくみと作品をいかにつくれるか、それだけがテレビが生き残る道だと思う。
その特性をテレビ制作側が理解していないように見える。

まあ、根本的にテレビは見ないのだけれど。

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