私の妻が、萱野稔人が好きだと言うことで、いくつか勧められたが、それを読むのはちょっとしゃくなので、読みやすそうなのを手に取った。
これも少し前に買って、積ん読していたものだ。
▼以下はネタバレあり▼
国家や暴力についての論考が多い筆者で、それを中高生向けに書いたものらしい。
語り口は平易で、時々口語になるので、読みやすかった。
しかし、切り口はかなりするどく、国家の成り立ちについての言及はおもしろい。
後半は、暴力そのものよりも、国家についての言及が多くなり、「ん? 予想していたものとは違うような…」となる。
むしろ国家論を「暴力」から切り取った評論という色合いが強いのか。
だが、国家が成立して、そして今はその国家を多国籍企業がコントロールしている。
暴力を肯定できる唯一の権力者を、企業という利益を追求するものたちが牛耳るという構図は、国家に対する私たちの関与よりもより潜在的なので恐ろしい。
久しぶりに本を読んだので、そろそろ読書生活を再開させようと思っている私には、ちょうどよい読み物になった。
これも少し前に買って、積ん読していたものだ。
▼以下はネタバレあり▼
国家や暴力についての論考が多い筆者で、それを中高生向けに書いたものらしい。
語り口は平易で、時々口語になるので、読みやすかった。
しかし、切り口はかなりするどく、国家の成り立ちについての言及はおもしろい。
後半は、暴力そのものよりも、国家についての言及が多くなり、「ん? 予想していたものとは違うような…」となる。
むしろ国家論を「暴力」から切り取った評論という色合いが強いのか。
だが、国家が成立して、そして今はその国家を多国籍企業がコントロールしている。
暴力を肯定できる唯一の権力者を、企業という利益を追求するものたちが牛耳るという構図は、国家に対する私たちの関与よりもより潜在的なので恐ろしい。
久しぶりに本を読んだので、そろそろ読書生活を再開させようと思っている私には、ちょうどよい読み物になった。
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