大晦日に観た『リトル・ミス・サンシャイン』、2006年を締めくくるには素晴らしい映画でした。バラバラ状態のフーヴァ一家が、おんぼろのフォルクスワーゲンミニバスで旅をしながら、最後には心一つに・・・・なっていくというファミリー・ドラマ&ロードムビーです。
《お話》アリゾナに住むフーヴァ一家は、“リトル・ミス・サンシャイン”コンテストに繰り上げ参加することになった娘オリーヴを連れてカルフォルニアに向けて出発。家族のメンバーは父親リチャード、独自の成功論を振りかざす偉そうなやつそしてこのバラバラ家族を必死でまとめようとする母親シェリル家族を嫌い、沈黙を続ける長男ドウェーン、ヘロイン常用者で言いたい放題の祖父、失恋が原因で○○を図ったプルースト研究者のフランク(シェリルの兄)そしてビューティー・クイーンを夢見るオリーブ。のっけから、何かかみ合わないこのメンバーの雰囲気・・・・。いや~なムードが漂う。途中でおんぼろまでが故障何か先が不安な感じ案の定次々と災難が降りかかるそんなさまざまなハプニングに遭遇していくうちに、互いに理解し得ないと思い込んでいた家族の心が徐々にほぐれて行く。そして思いがけない形で家族が団結するのである。それはある敗北から・・・・。社会で成功して勝利を得る事が素晴らしいとされる現代社会の中での負け組ってみたいだけど・・・。いやあ~そうじゃないんだと。その敗北という結果の中にはもっと大事な何かがあるんだと映画は教えてくれている・・・・・。
そういえば、結婚できないからだけで・・・・、負け犬だとか言われていましたっけね。それって何を基準にして、勝ち・負けと決めるんだろうってね。才能や努力での成功は素晴らしいことだ。もちろん頑張ってるんだし、凄いことだと思うけど、負けとか勝ちとか言う言葉で片付けてはいいのかなんて、この映画を観て、改めて思いましたね。
ラストは再びアリゾナへおんぼろ車は帰っていきます。なかなか動きません。家族みんなで車を押したらエンジンがかかります。一人一人、走り出したに飛び乗ります。
全米が“負け組家族”に大喝采アメリカのローリング・ストーンズ誌他のメディアも絶賛され、各映画祭で受賞も・・・・。
《キャスト》 リチャード・・・・グレッグ・キニア
シェリル・・・・・トニ・コレット
オリーブ・・・・アビゲイル・プレスリン
ドヴェーン・・・ポール・ダノ
グランパ・・・・アラン・アーキン
フランク・・・・スティーヴ・カレル
※フランク役のスティーブ・カレルは「40歳の童貞男」で主演した俳優さんこの映画がヒット人気がブレイク
オリーブ役のアビゲイル・プレスリンはポストダコダ・ファニングの呼び名が高まっているが・・・・本人は将来、獣医になりたいそうだ
リトル・ミス・サンシャイン 予告編も見れます
プロダクションノート
制作にあたって、フーヴァー一家となる役者さんたちは家族の絆を深めることが最重要課題だった。彼らは撮影スタート一週間前から、一緒に過ごした。そして即興芝居をはじめた。ミニバンに乗って旅へも・・・・。
炎天下の内ロケ2005年の夏に行われる。地獄だったとポール・ダノ
シャーロットさん、コメントどうもでしたTBできるようになりました