銅版画制作の日々

ぼちぼち更新致します。宜しくお願いします!

THE BANK JOB バンク・ジョブ BASED ON A TRUE STORY

2009-01-19 | 映画:ミニシアター

 封印された英国史上最大の銀行強盗事件!

これは実話である。

待ちこがれたジェイソン・ステイサム主演の最新作「バンク・ジョブ」を観てまいりました!こちらでは、1月17日から公開されました。記念にとパンフレットを購入しようとしたら、何と売り切れ~~!聞いたら、元々発行部数が少なく、京都シネマでは30部しかなかったそうです。17日の時点で完売。ショックです(>_<)もう作られないというお話。残念でたまりませんが・・・・。仕方ないですね。

ジェイソン、いいですいつものあの声、彼独特の話し方がこの作品にマッチしています。アクションは最後がお見事でした。やっぱりかっこいいです。薄毛のおっちゃんは、今回も頑張っておられました

あらすじ

60年代スウィンギング・ロンドンの時代は終わりを告げ、激動の70年代の幕開けーー。T-レックスの“ゲット・イット・オン”がヒットチャートを賑わし、「時計じかけのオレンジ」の年末公開を控えた1971年ロンドン、英国全土を揺るがす一大事件が発生した!T-レックスの音楽がバックに流れてました。私が10代のときだ。「時計じかけのオレンジ」も確か観たと思うのだが・・・・。

  マーガレット王女が南国のリゾート地で、羽目を外して男たちと遊んでいた。
そのままベッドへ数人でなだれこみ、彼女は楽しい時間を堪能していた。
ところが、マーガレット王女たちの○交シーンを、カメラに撮っている男がいた。
後日その写真が、イギリス政府の喉にささった大骨?いや小骨なのか。

 モロッコからイギリスに戻ろうとしたマルティーヌ(サフロン・バロウズ)は、飛行場で麻薬の持ち込みがばれる。
MI-5のティム(リチャード・リンターン)に泣きついて、刑務所行きを免れる。
しかし、交換条件があった。
それがマーガレット王女の写真を、奪って来るというものだった。

写真は銀行の貸金庫にあるから、銀行から盗んでこいと言うのが条件だった。
もちろんMI-5は知らないし、失敗してもいっさい関知しないと言う。
マルティーヌは昔の恋人テリー(ジェイソン・ステイサム)に話を持っていく。
半信半疑だったテリーだが、金に困っていたこともあり、話に乗ることになる。



テリーは5人の仲間を集めて、地下にトンネルを掘って、銀行に盗みにはいることに。このような感じだ→二軒先のハンドバック屋「ル・サック」の内装工事を装い、店の地下から隣の「チキン・イン」の下をくぐり、ロイズ銀行の地下金庫室に向かって12メートルの穴を掘り始めたのだ。



穴掘りの専門家や、店を借りる役とか人選をすすめ、金曜の夜から作業を始める。
テリーはマルティーヌを完全に信じていないようだ。確かに彼女の行動にも、少々不信感が見られるかも・・・・・。何やら裏があるような。

昔は恋人同士だったテリーとマルティーヌとは、肉体関係へとすすみそうな気配もちらちらと見える。妻ウェンディも何かしらこの二人の関係にやきもきしている場面も。

穴掘りシーンは、細かく描かれている。
掘っている現場にチキンの出前をとったり、7人それぞれのやりとりも上手く表現されている。リフォームをしているという設定で、工事を進めていることになっているが、時々人がドアをノック。その度ドキドキ、ハラハラという緊張感を観ている私たちさえも実感する。

銀行の向かいのビル屋上からは、表を監視するエディ。無線を使ってテリーに現場状況を連絡していた。ところがその会話をアマチュア無線家に傍受されていた。まさに銀行強盗が行われている真っ最中の通報を受け、警察はロンドン中の銀行をしらみつぶしに調べたが。日曜日ということもあって、時限錠がかかっており、内部の確認が出来ないという状態。

テリーたちはツキに恵まれた。遂に金庫室内潜入に成功!アジトに戻ったテリーたちは、400万ポンド以上の現金、宝石類、金の延板を手にしたテリーたちは大喜び!しかし盗んだ中には目的のスキャンダル写真以上に危険なブツが隠されていた。

マーガレット王女の写真だけでも、凄いネタかもしれないが、あと2つのエピソードが絡んでくる。MI-5の幹部が娼○の館にかよっており、娼○の館からの上がりを悪徳警官がかすめていた。

 ジェラルド・バイク(ドン・ギャラガー)ルーに集る悪徳警官

賄賂を記録していたノートが、同じ銀行の貸金庫に入っていた。
そこでテリーたちは、悪徳警官からも追われることになる。 おまけに娼○の館でのお遊びが、写真に撮られており、その醜態写真も同じ銀行の貸金庫に入っていた。
ここで追う相手がまた増えた。
結局、マーガレット王女の写真、賄賂のリスト、政治家の醜態写真と、3つの話がからんでくる。

マイケルX(ピーター・デ・ジャージー)エセ左翼黒人活動家でドラッグの売人。王室スキャンダル写真を金庫に預けていた。

 ルー・ヴォーゲル(デヴィッド・スーシェ

ロンドン裏社会の顔役、汚職警官の賄賂のリスト記録を金庫に預けていた。

M I-5 警察 キャラクターの顔ぶれ

マイルズ・アークハート(ピーター・ボウルズ)政府高官でティムの上司、わいせつな写真を盗み撮りされる。

ティム・エヴェレット、英国特務機関【M Iー5】の役人

ドライスデール卿、下院議員 

娼○の館のオーナー、ルー・ヴォーゲルによって、仲間のディヴ、エディ(マイケル・ジブソン)は捕らわれてしまう。彼らを人質に交渉をするルーとテリー。この辺りは結構緊迫した場面だ。ディヴへの拷問シーンが結構凄いなあと・・・・。

テリー率いる強盗集団たち

ディヴ(ダニエル・メイズ)元アダルト映画の男優、ルーの手にかけられてしまう。エディは危機一髪救われた!

 

 ガイ(ジェームズ・フォークナー)気取った喋りが得意な詐欺師。彼も背後から襲われてしまう。テリーの仲間の一人。

 ケヴィン(スティーヴン・キャンベル・ムーア

自称写真家。ファッションも写真家気取り。

 強盗集団紅一点 マルティーヌ

テリーと何か良い感じだけど・・・・・。

 バンパス(アルキ・デヴィッド

発掘のスペシャリスト!

エディはテリーの中古車屋の従業員で、新婚さん

 

ここからがテリーの活躍の見せどころなのかも、何とかディヴとエディ救出させようとする姿が素晴らしいなあなんて思って、うっとり! 

 テリーが実に賢く立ち回り、海外への渡航のためのパスポートと、不逮捕の証書を発行させる。
そして、最後には海外へと逃げて映画は終わる。
テリーは、奥さんに銀行へ入ったことよりも、マルティーヌと浮気したほうが責められる。

 テリーの愛妻ウェンディ(キーリー・ホーズ
マルティーヌに嫉妬・・・・・?


 テリー・レザー、中古車屋を経営するカタギの中年男、強盗集団のリーダー格

今回もジェイソン、かっこいい男でした。

解説

1971年、ロンドン・ベイカー街のロイズ銀行で発生した大規模な貸金庫強奪事件は、当初はトップ・ニュースとして大きく報じられたものの、数日後、不思議なことに事件は一切報道されなくなり、以後マスコミも警察も沈黙を守り通した。それは、英国史上数回しか発令されたことのないD通告(国防機密報道禁止令)による完全な報道規制がなされたためと言われ、その裏には英国全土を揺るがす一大スキャンダルがあったという。本作は、今なお多くの謎を残すこの事件を綿密なリサーチのもと可能な限りリアルに再現し、思いも寄らぬ“秘密”を手にしてしまったばかりに絶体絶命となる素人強盗団の運命をスリリングに描き出すクライム・サスペンス。主演は「トランスポーター」「アドレナリン」のジェイソン・ステイサム。監督は「13デイズ」「世界最速のインディアン」のロジャー・ドナルドソン(allcinemaより)

ところで今回この作品の製作総指揮者であるジョージ・マッキンドー氏という大物が、この事件の真相を知っているということだったそうだが、突然中止となってしまった。その関連の記事はこちらをご覧頂きたい。

オフィシャル・サイト
http://www.thebankjobmovie.com/ (英語)
オフィシャル・サイト
http://www.bankjob.jp/

追記:約40年前の事件の再現作品でしたが、綿密にリサーチされた作品のようです。ドンパチもそこそこありますが、クラシカルな趣きで、ジェイソン・ステイサム も溶け込んでいたなあなんて思いました。

ミック・ジャガーがどの場面で出ているのが分かりました!migさんのブログをご覧下さい。なんだあの銀行員だったのですね。ちょいと変装しておられます。migさん、ありがとうございますm(__)m

 

※1月18日、京都シネマにて鑑賞

 


 

Comments (7)
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