愛を知る誰もが経験のある、しかし誰も観たことのないラブストーリー
評価:+5点=85点
永遠の愛はやっぱりありえないのだろう。気持ちなんていつまでも同じ状態で維持出来るもんじゃないと納得するも・・・・。
ということで、京都での公開はないだろうと思っていた作品「ブル―バレンタイン」が遅まきながら公開されました。なかなか上手く時間取れなくて、何とか19:25分の回を鑑賞して来ました。
冒頭はもうすでにディ―ンとシンディは結婚している場面から始まる。あぁ~ここから始まるんだなあと思う。一体最初の出会いはどう繋がるのかと思ったら、過去と現在が交互に映し出されるんですね。そしてこの愛がどのようなかたちで終わりを迎えるのか?そこが見どころ。
恋愛と結婚、繋がるには繋がるけど、決してそれがゴールではなくて、結婚の果てに終わりを告げるかたちもあれば、永遠愛いし続ける人たちもいるだろう。
それにしてもまだ若い夫婦なのに、えらい早い時期に冷め切ってしまったものだ。
元々始めからいろんな意味で不釣り合い。妻シンディは優秀で将来有望型に対して夫ディーンはバイトで生計を立てているニ―トな男性。要するに最初からの出だしが危ういわけだ。
一目惚れしたディーンはシンディにモーションをかけ、シンディはその情熱に巻き込まれていく・・・・。
彼は口説くのが上手い!ウィットなジョークに、音楽、ダンス♪
2人がこの店の前で踊るシーンはとても素敵だったな。
この抱擁シーンも絵になる。
若さゆえの情熱はたちまち2人の心に火をつける。シンディの両親はディーンが気に入らない様子だが。でも2人の気持ちに反対出来ず。
それに妊娠していたという大きな代償もあったしね。実は彼女はディーン以外にもつきあっていた?のかどうかは定かでないが、体の関係が出来ている男がいた。もしかしたらお腹の子供はディーンの子ではなかったかもしれない。
驚いたのはシンディの初体験が13歳、しかも男性経験が何と20人だということだ。妊娠の受診で、彼女が医師に伝えたシーンでの会話。これは実に驚いた!
実はシンディの両親は決して仲の良い夫婦ではなかった。怒鳴り散らす父親の姿を目にして、、、、。どうも男性不審のようだったのだ。それゆえ男性には心許さず、体だけの関係となり、上記に書いたような男性遍歴だったようだが。。。
まあでも凄いよね、これって。何でそうなるのか?ちょっと理解出来ないけど。しかしミッシェル・ウィリアムは演技は上手くて、さすがだなと思わせてくれた。
家族の反対、元彼ボビーの嫌がらせ遭いながらも、二人は町役場でひっそり結婚式を挙げる。そして永遠の愛を誓ったのである。
あらすじ(allcinemaより)
かつてはあんなに愛し合っていた結婚7年目の夫婦、ディーンとシンディ。かわいい娘と一緒に暮らしながらも2人の間の溝は深まるばかり。上昇志向が強く、努力の末に資格を取り、病院で忙しく働くシンディにとって、朝から酒を飲み、まともな仕事に就こうとしないディーンの無気力ぶりが歯がゆくてならない。一方のディーンには、シンディがなんでそんなに多くを求めようとするのかが分からない。お互いに不満と苛立ちばかりが募ってしまう。やがてディーンは、危機に陥った夫婦関係を修復すべく、気分を変えようとシンディをラブホテルへと誘うのだが…。
フランキーは多分、いや絶対ディーンの子供ではない!それでもディーンは気にせず父親として接し、フランキーはすっかりディーンになついている。今の生活で満足しているディーンに対しもっと頑張って良い暮らしをしたい、自分を磨きたいと常に向上心を持つシンディとの間には益々溝が深まる。
もはや修復は不可能??ふたりは夫婦でラブホテルに泊まりに行っても、些細なことで喧嘩、シンディはディーンを残してホテルを後にする。
追いかけるディーン、それを拒否するシンディ。2人の格闘はやがて想像していたように終わりを告げる。ディーンが思う現状維持は、シンディには理解してもらえないようだ。
シンディの元を去って行くディーンを追いかけるフランキーの姿が何とも寂しく。子供の心情がとても映し出されていた。
解説(allcinema他から抜粋)
「ラースと、その彼女」のライアン・ゴズリングと「ブロークバック・マウンテン」のミシェル・ウィリアムズの共演で、一組のカップルの愛の始まりと終焉をリアルかつ痛切に描く感動ドラマ。主演の2人は、その自然体にして体当たりの熱演で各方面から絶賛された。監督はこれまでドキュメンタリーを中心に活躍し、これが長編劇映画2作目となるハリウッド期待の新鋭、デレク・シアンフランス
11年もかけて改訂し続けたという緻密な脚本を手がけたという新鋭デレク・シアンフランス監督。それぞれオスカー・ノミネートの実績のあるライアン・ゴズリングとミシェル・ウィリアムズが出演を熱望したという、珠玉のラブストーリーだ。