天国より近くにいる君へ
評価:+8点=78点
フリ―パスポート第三弾はこの作品を鑑賞!
何か微妙な点数になりました。 一番気に入ったのはこの映像かな。淡い雰囲気でちょっとぼんやりしている。時代はいつごろなのかしら?
ミア・ワシコウスカのファッションもなかなかお洒落で、ベリーショートヘアもなかなか良いチャーミングです。
主人公イーノックを演じるのはあの名優デニス・ホッパーの息子さんだそうで、これがデビューらしい。
恋愛ものですが、ちょっと主人公の奇行な行動に興味が沸きます。
喪服でお葬式へ出かける。てっきり縁のある人のために参列しているのかと思ったら、、、、。
何とこれが趣味のような?あまり頻繁に顔を出すので、葬儀社の係り員に疑われる。その現場に居合わせた少女の機転で何とか救われる。
実はイ―ノックが趣味で葬儀に参列しているのを見抜いたのだった。
少女の名前は、アナべル。ガンの子供たちのボランティアをしているということだったが・・・・。
実はイーノック(ヘンリー・ホッパー)は、自動車事故で両親を亡くし自らも臨死体験をした少年だった。以来、日本人の特攻青年ヒロシの霊が見えるようになり、今では唯一の話し相手となっていた。すっかり死にとらわれてしまった彼は、見ず知らずの故人の葬式に紛れ込むことを繰り返していたのである。
何とも奇妙なお話だ。
イーノックの唯一の友人特攻隊のヒロシ役には、あの加瀬亮が出演。
「硫黄島からの手紙」に引き続きハリウッド出演第二弾作品となる。
加瀬君、すべて英語でセリフ。セリフを言うだけで精一杯だったそうだ。英語らしい表現で全て乗っかると日本人っぽさが薄れるので、日本語のような英語で話すように工夫したらしい。
完成された作品を観た時の感想は、今までのガス監督とは一味違い、何か可愛いらしくて優しい作品なのでびっくりしたそうです。
紛れ込んだ葬式の席で葬儀社の職員から詰め寄られたイ―ノックは最初にも書いたようにアナベルという少女に助けれるわけだ。これがきっかけでふたりは親しく話をする間柄になる。
てっきりガンを患う子供たちのボラだと思っていたアナベル自身が難しいガンで余命三ヶ月であることを彼女の口から語られる。2人はやがて「死」というもので結ばれていくことに、、、、、。
死によって結ばれた2人は戯れなのか?それとも本気なのか?分からない関係で親交を深めて行く事になる。そしてそれは愛のような感情さえ芽生えていくのであった。
ヒロシはイーノックを通じてアナベルと話し、事故をきっかけにイーノックにヒロシが見えるようになったことなどを語り合う。もちろんアナベルにはヒロシの姿は見えません。
2人の交際は深まり、アナベルは姉に紹介するも、、、、。姉はイ―ノックの学歴(高校中退)が引っかかり不審感を持つ。しかしそんなことはお構いなしで、互いにキスを交わす恋人同士となって行く。
この姿は死体に扮して地面に寝転がり、体の周囲にチョークで線を引くことらしいが、、、、。何とも摩訶不思議な光景です。その彼に優しくキスするアナベルの姿がとても印象的でした。
情景的というのか?この2人のポジションもなかなかおシュ―ルな感じでお洒落ですよね。
通過する列車に小石を投げたりフェッシングをしたり、自然観察をしたり・・・・。毎日が輝き始める。
森の中の小屋で愛し合ったりする場面も美しい。
加瀬君のこの姿も印象的。この役をするために、昔の特攻隊だった方にも会いリサーチしたとか。
あらすじ(goo映画より)以下ネタばれ含みます。未見の方のために結末は反転してあります。
イーノック(ヘンリー・ホッパー)は、自動車事故で両親を亡くして以来、生きることを諦めてしまった少年。見知らぬ人の葬儀に、遺族のふりをして参列することが彼の趣味だった。ある時、いつものように葬儀に参列していると、係員から問い詰められてしまう。窮地を救ってくれたのは、以前、別の葬儀で出会った少女アナベル(ミア・ワシコウスカ)。この再会で2人は互いに心を開き始める。イーノックは、事故の際の臨死体験をきっかけに、ヒロシ(加瀬亮)という第二次世界大戦で戦死した特攻隊員の幽霊が見えるようになっていた。家では、叔母とうまくいかず、ヒロシと遊んで過ごす時間が多かった。ある日、彼は再会したアナベルを両親が眠る墓地に案内する。帰宅後、イーノックのことを姉のエリザベス(シュイラー・フィスク)に嬉しそうに話すアナベル。そんな彼女の明るい表情に、エリザベスは心を軽くする。実はアナベルは、ガンの闘病中だったのだ。しかも、定期健診によって、一時収まっていたガンが再発していることが明らかになる。自分の余命が3カ月であることをイーノックに打ち明けるアナベル。イーノックは、彼女にヒロシの存在と両親を失った事故の経験を告白する。やがて、自分の葬儀を自分でプロデュースしたいと告白したアナベルに、イーノックはその準備を手伝うと約束する。それからもデートを重ねて心を通わせる2人だったが、遂にある日、アナベルが倒れてしまう。そのショックで自棄を起こしたイーノックは、両親の墓を掘り返そうとしてヒロシに殴られ、失神。目覚めたのは病院のベッドの上。イーノックは、同じ病院に入院していたアナベルを見舞う。最期の時が近づいた彼女と言葉を交わしていると、ヒロシが彼女のお伴をしようと現れる。そして迎えたアナベルの葬儀。彼女自身がプロデュースしたセレモニーの最中、イーノックの心には、彼女との思い出が走馬灯のように巡るのだった。
いよいよその時は近づいて来ていたようです。
でも悲壮感や寂しさは何か感じられず、意外にもすがすがしい部分も感じられる。
作品紹介(goo映画より)
他人の葬式に潜りこむ事を日常とする、死に取りつかれた少年と、ガンに冒された少女─そんな思春期の二人を主人公にした、純粋で真っ直ぐなラブストーリー。第64回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門でオープニング上映され高い評価を受けた本作のメガホンをとったのは、『グッド・ウィル・ハンティング』で瑞々しい青春を描いたガス・ヴァン・サント監督。彼の死生観が漂う、一風変わった青春映画だ。主演の二人に、名優デニス・ホッパーの息子ヘンリー・ホッパー、『アリス・イン・ワンダーランド』でアリス役に抜擢されたミア・ワシコウスカというフレッシュな新鋭が名を連ね、二人を見守る重要な役どころで加瀬亮が出演しているのも話題。
メディア | 映画 |
上映時間 | 90分 |
製作国 | アメリカ |
公開情報 | 劇場公開(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント) |
初公開年月 | 2011/12/23 |
ジャンル | 青春/ドラマ/ロマンス |
映倫 | G |
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