10月1日鑑賞。草彅君主演の作品 LGBTである凪沙を演じる草彅君、見事に演じ切っていました。個人的に以前から、彼は中性ぽいところがあると思っていましたが・・・。と思うのは私だけ⁈そういう意味では今回はハマり役だったと思います。
あらすじ
東京。ショークラブでバレエを披露しているトランスジェンダーの凪沙。
都会の片隅で孤独に生きる彼女は、自分がトランスジェンダーであることを親や親戚にも隠していた。
鹿児島。中学生の一果はキャバクラへ行くと、そこには酔いつぶれている母親の早織がいた。
職場から介抱していく一果だが、酔った早織に罵声を浴びせられてしまう。
騒ぎ倒した早織は力尽き、か細い声で一果に優しい声をかける。
しかし一果の表情は、早織から虐待されたときと変わらなかった。
ある日、凪沙のもとに、親の虐待が原因で一時的に一果を引き取るようにと連絡が来る。
援助金がもらえるため、凪沙は渋々その話を引き受ける。
東京にやってきた一果は、凪沙を見て驚く。
親戚から、”叔父の家”に引き取られると聞いていたからだ。
凪沙は一果に「わたし、子供嫌いだから」と冷たく言い放つ。
こうして、凪沙と一果の共同生活が始まった。
しかし一果は初登校で、一緒に居た凪沙をからかわれると、同級生の男子にイスを投げつけてしまう。
凪沙は「グレるのはかまわないけど、わたしに迷惑だけはかけないで」と一果にいう。
2人の距離は埋まらないまま、一果は下校途中にバレエ教室を見つける。
こっそり覗いていると講師の実花から体験講座を勧められ、一果は凪沙に内緒でバレエ教室に通うようになる。
一方、凪沙の勤めるショークラブでは、同じトランスジェンダーの瑞貴が凪沙に金を貸してほしいと頼む。男に貢いでいるようだ。
一果はバレエ教室で知り合った同級生のりんに誘われ、彼女の家に遊びに行く。
りんの家は裕福だが、両親は自分のことしか考えておらず、りんの気持ちはまったく
考えていなかった。
バレエ教室の月謝が払えないという一果に、りんはコスプレ撮影会のバイトに誘う。しかしそれは違法なバイトだった。
やがてバレエの練習で、一果は才能を出し始める。
それを面白く思わなかったりんは、一果に撮影会でいつもより稼げる「個人撮影」を提案する。
しかしこれは、男性と未成年の女子が2人きりになるものだった。
一果はカメラマンの男性に無理な注文を言われ、反抗して男性を怪我させてしまう。
警察沙汰となり、慌てて駆けつけた凪沙はひどく動揺する。
帰り道、一果はストレスから、虐待を受けていた頃からしている自傷行為をしてしまう。それを見た凪沙は一果を抱き寄せ、「私達みたいな人間は、ずっとひとりで生きていかないといけない。強くならなきゃいけない」と優しく諭すのだった。
りんはバイトの件を反省し、一果にも謝罪する。
母親にも、自分が原因で警察沙汰になったと話すが、りんの母は聞く耳を持たず、トランスジェンダーである凪沙を見て責める。
バレエ講師の実花は、一果の才能を買っており、一果にバレエを続けさせてほしいと凪沙を説得する。
凪沙はお金のために就職活動をするも、トランスジェンダーの彼女を雇ってくれる会社はなかった。
結局、凪沙はトランスジェンダーであることを隠し、男社会である倉庫での仕事をすることに。肉体労働を強いられる凪沙は疲弊していく。
ついに凪沙は、金のために売春をはじめてしまった瑞貴の紹介を受け、風俗店で働くことを決意する。しかし、本番になると客を激しく拒絶してしまう。
凪沙に襲いかかる男を瑞貴が殴り倒してしまい、瑞貴は連行されてしまった。
一方、りんは足を悪くし、バレエ選手としての道を絶たれてしまう。
次第に性格が暗くなるりんに対し、一果は徐々に明るくなっていった。
そんな一果に、りんはキスをしてほしいという。一果はりんを受け入れる。
迎えたバレエのコンクール当日。
一果が演技をする一方で、りんはビルの屋上で開かれるパーティーで突然バレエを踊りだす。
最初は皆が見るが、やがて両親すら相手をしなくなると、りんは誰にも見られないま
まビルから飛び降りた。
一果の演技が終わると、そこには母の早織がいた。
早織はステージに上がると一果を強く抱きしめる。
凪沙が一果を預かる期間が終りを迎え、一果は母親のいる鹿児島に帰った。
その後、凪沙はタイで性転換手術を受ける。
凪沙は実家に帰り、自分がトランスジェンダーであることをカムアウトするが、母親は凪沙を激しく拒絶する。
凪沙は自分が女性になったことで、一果を本気で引き取りたいと訴えたのだ。
しかし早織をはじめ、親族は凪沙を拒絶し、彼女は再び孤独になってしまう。
やがて一果は学校を卒業し、凪沙へ会いに東京に行く。
しかし凪沙の姿は一変していた。
あの頃の気高く美しい凪沙はなく、術後の経過が悪化したことで、寝たきりの状態になっていた。
意識が朦朧としながらも、凪沙は一果に海が見たいという。
海に着くと、凪沙は一果の踊りが見たいと話す。
一果は浜辺で優雅に踊るが、凪沙は眠るように意識が遠のいていく。
数年後、一果はバレエダンサーとして、海外で活動をしていた。
その姿は、一果が一緒に過ごしていた、あの美しい凪沙の佇まいによく似ていた。
一果を演じた服部樹咲さん、新人だそうですが、全くそんなことは感じさせない堂々とした演技でした。セリフは少なかったけど表情豊かで繊細さも兼ね備えた素晴らしかったです。
余談ですが、田口トモロヲさん、クレジットでお名前出ていたのですが全く気付かず💦後で調べたら、何と凪沙の働くショーパブのママ役だった事が分かりました。メイクひとつで誰なのか?分からずこれは驚き・・・。
映画『ミッドナイトスワン』925秒(15分25秒)予告映像