上総の国の久留里にある久留里城は、別名雨城とも言われますが、武田
氏にまで遡る古い山城です。その後里見氏、北条氏を経て徳川領となり、
新井白石もいたことがあるそうです。可愛い天守閣はごく最近再建された
ものですが、麓から坂道をゆったり辿ってくると、昔のお城仕えの人たち
のことなど偲ばれて、なかなかに風情があります。
これはこの間天守閣から見た久留里の町の冬枯れの風景です。それが夏だと
こんな感じです。数年前の8月の風景です。さすが青々していますね。
その時には、近くを走る久留里線の電車もこんな感じでした。
房総はやっぱり、草いきれのするような夏の方が似合うでしょうか。
でも、寒々した冬もそれなりの味わいがあります。帰りの海ほたるで見た
白い海鳥の群れ。冷たい雨の降る灰色の海の上でも、元気に生きています。