これはズグロトサカゲリ。ケリという鳥の仲間です。ケアンズでは町中
でもよく見かけます。日本では普段スズメ、カラス、ハト、たまにムクド
リぐらいしか気が付かないのですが、ここは鳥の楽園です。色鮮やか
なオウム、黄色いとさかのキバタン(白オウム:日本では30万円もする
そうです。でも密輸したら終身刑にもなりかねないとか)が朝早くから
群れをなして、ギャアギャアやかましく鳴きながら椰子の木の間を飛び
回っています。
これは日本名ヤブツカツクリという鳥。オーストラリア・ブッシュターキー
という名の通り七面鳥の仲間ですが、食べてもまずいそうです。日本名
の通り大きな巣を作り、そこに卵を放り込んで、草の発酵熱で孵すそう
です。だから親鳥は産みっぱなし、子育てはしません。孵ったその日か
ら、一人ぼっちでサバイバル。面白くも哀れな鳥です。この鳥もあちこち
ふらふら歩いています。それで、だれも気にもしない。いい感じです。
鳥ではないけれど、ギャアギャア鳴きながら飛び回っては、木に逆さに
ぶら下がっている動物。ご存知コウモリです。フルーツ・バットという果
物を食べる種類のコウモリですが、これがまあ市内にわんさかいます。
ケアンズから内陸の方へバスで走っていて、運転手さんが、何やら木
の幹にしがみついているトカゲのようなものを指さしました。日本でも
一世を風靡したエリマキトカゲです。危険を感じている訳ではないので、
衿を広げて逃げていく姿にはお目にかかれませんでしたが。
日本のトカゲの数倍もありそうなトカゲも森や草地やあちこちにいます。
さすがにワニは、どこでも会えるという訳には行きませんが、これは
キュランダ村のコアラ園の中にいたワニです。川や海で遭遇するこ
とはあるようですが、怖いでしょうね!