キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

中央フリーウエイで帰途に

2013-11-27 16:01:31 | 季節
              

              鮮やかに色づいた柿の葉に包まれたお寿司をおみやげに、奈良吉野

              から川崎に戻ってきました。

              

              吉野から北上するには、今は国道169号線が通っていますが、私たちはい

              つもショートカットするため、その昔大海人皇子も通ったといわれる、昼なお

              小暗い入野(しおの)峠を通って宇陀へと出ます。宇陀の道の駅の売店の

              入り口には土地柄のせんとくんが。反対側に時節柄のクリスマス・リース

              が飾られていたのがなんだか笑えました。

              

              宇陀のこの辺りは、飛鳥、奈良時代の遺跡のたくさんあるところです。

              「東の野にかぎろひの立つ見えて、かへり見すれば月かたぶきぬ」

              柿本人麻呂のこの有名な歌は、この地の阿騎野で詠まれたものです。

              ちょうど紅葉のまっただ中、万葉の人々もこの見事な紅葉をみたの

              でしょうね。

              

              春と秋、どちらが好きかという問に額田王が答え、「秋山われは」と秋

              に軍配を上げた、これまた有名な歌があります。古家の軒の蔦の葉

              色のグラデーションも美しい錦秋です。

              

              宇陀を過ぎて、針インターから名阪国道、東名阪道、伊勢湾岸道を

              通って、いつもなら東名高速で一路川崎へというところですが、今回

              は気分を変えて中央道で帰ることにしました。ちょっと遠回りですが。

              北上するに連れ、標高が高くなることもあり、もう初秋の雰囲気です。

              伊那の手前の駒ヶ根インターで降りて、駒ケ岳ロープウエイで千畳敷

              カールまで行こうとしたのですが、時間が遅くて断念。それでもすば

              らしい雪山の景色を堪能しました。はるか向こうに霞んでいるのが木

              曽駒ヶ岳です。

              

              青空に雪山が美しい。でも恐ろしい。雪山で7人遭難というニュースが

              ありました。北アルプスの話ですが。この駒ケ岳は中央アルプスです。

              

              この駒ヶ根の辺りは眺望の素晴らしいところです。左を見れば駒ケ岳などの

              中央アルプス、右を見れば北岳など高い山々の連なる南アルプスが望めます。

              雪山の景色を堪能したまではよかったのですが、中央道へ戻り、連休最終日

              の夕方の魔の40キロ渋滞にはまり、疲労困憊して帰宅した一日ではありました。   
コメント
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