
ある夜、お布団の上でくつろいでいたなっちゃんは、

帰省するご主人に車に乗せられ、しかたなくお出かけ。車はきらい。
だって、カーブするんだもの。そのたびにバランスをとってふんばら
なくっちゃいけないもの。寝ていればいいって言われるんだけど、ど
っちに動くかわからないから不安で。

夜の道を走り続けて7時間。やっと着いたところは、知らないおうち。
私自分のおうちでないと寛げないのよね。ご飯は食べられないし、お
水も飲む気になれないの。だから旅に出ると飲まず食わずになっちゃう。
おうちみたいに、家の中をうろうろさせてくれないし。でも我慢、我慢。

いつもとは違う中央道なんていう道を通って、遠回りして、12時間
もかかってやっとお家に帰ってきたの。ああ疲れた!