
花の少ないこの季節にサザンカの赤や白はことさら目に美しく映ります。
かなり前、徹子の部屋にフランスの大女優カトリーヌ・ドゥヌーブが出演し
「庭にサザンカを植えましたの」なんて言っていました。サザンカ-山茶花
が日本語だとはご存じないようでしたが。ツバキ科の花ですが、一般の
椿より柔らかく、親しみやすい感じがします。椿のように花ごと落ちない
で、花びらが一枚一枚散るところも違いますね。「サザンカ、サザンカ咲い
た道、焚き火だ焚き火だ落ち葉焚き、、、」だれでも知っている童謡です。
「サザンカの宿」なんていう歌もあります。

去年娘からもらった白いシクラメンも健在です。夫が切ってきた太い
竹の筒にさしてあります。「真綿色したシクラメンほどすがしいものは
ない、、、」この花にも小椋佳の名曲がありますね。ピンクのシクラメ
ンに「シューベルト」という品種があります。何故シクラメンの名前に
シューベルトかと思いますが、「シュトラウス」というのもあるんです。
きっと名前をつけた人が、クラシックファンだったのかもしれません。

これは八重咲きのプリムラ・ポリアンサ。さすがにプリムラ・ポリアンサの歌
なんていうのは知りませんが、プリムラってサクラ草のこと。「春まだ冷たい
風のなかで、小さく揺れるさくら草、君への可憐な応援花、、、」っていうス
テキな歌があります。その名も「さくら草」。卒業式なんかに歌われるよう
です。桜に似ているからさくら草。可憐な花です。
少女等やいつもささやき櫻草 中村汀女