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さかしまに小鳥が揺るる青木の実 大場志津子
寒い朝、小鳥の声に目が覚めます。寒いのに小鳥は元気です。
寒雀顔見知るまで親しみぬ 富安風生
なんていう句もあります。寒くなって、餌を求めて民家に近づく雀を
寒雀とかふくら雀か言うそうです。その雀の顔を、識別できるほど
日がな一日眺めていたのでしょうか。風生は高級官僚を退官した後
句作三昧の優雅な生活を送った人のようです。でも寒雀は滋養があ
ると言って昔は好んで食べられた食鳥でもあったとか。
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機嫌良く川辺で遊んでいるカモだって、可愛い、可愛いなんて言いながら、
鴨鍋なんかにして食べるんですからね。人間なんて勝手なものです。
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野草だって逃れられません。人間はたいていの野草は食べますからね。
でもこの水仙は大丈夫。毒性があるから、人間に食べられる気遣いはあ
りません。時々ニラと間違えて食べて中毒を起こす人がいるようですが。
水仙や寒き都のここかしこ 与謝蕪村